- 2018年7月11日
ひさしぶりのブログになりました。
7月からペースを上げてブログを書いていきたいと考えています。
本題に入ります。
サッカーのワールドカップの予選最終戦で、日本が、負けているのにもかかわらず残り時間10分を、点を獲られることを恐れ、攻めることをせず、そのまま負けゲームで終わらせることを目指したことについて賛否両論があるという話です。
私は大したことだと思っていなかったので特に気にも留めていませんでしたが、メディアがとてもしつこく、どの情報番組を見てもその話題が出ていたので、ほとんどの国民がそれについて意見を持っているというような状況になったと思います。
私はその試合は見ていなかったのですが(もともと日本戦はあまり見ないので)、そういう作戦をとったと聞いたとき、入試本番を思い浮かべました。
いわゆる捨て問です。
入試では満点を取る必要がない
↓
時間がかかりそうな問題や、解けそうもない問題は捨てる
↓
その分、解けそうな問題にじっくり取り組み、なんとか合格最低点を獲る
日本代表の選んだ作戦とだいたい同じ狙いではないでしょうか?
満点を取って受かりたいと思っている受験生もいますし、中学の教職員は、この問題が出来る生徒に入学して欲しいと思っていると思います。
しかし、実際は、がむしゃらに取り組み、合格最低点を獲ることのみを目指す受験生がほとんどだと思います。
難しい問題は、作問者の期待をよそに平然と飛ばしたり、上手く考えることをせず強引に解いたりします。
受かるためにはそうするしかないといったところだと思います。
このような受験の厳しい世界を毎年見ていますので、今回のサッカー日本代表がパス回しをしようが、特に驚くこともなく、自然と受け入れました。
また、受験とはそれくらい厳しいものだという意識で、6年生は、いまから点数を必死に取りに行く習慣をつけて欲しいと思います。
これ以上サッカーの話を書いても意味がありませんので、話を少々変えます。
例えば、テストで7割の問題に手を付けて、7割の点数が取れる子と、9割の問題に手を付けて、結局7割の点数が取れた子では、どちらが良いでしょうか?
パッと見ると、書いた問題がすべて正解になっている前者の方が美しい答案に見えますが、後者の方が良いと思います。
テスト時間に、すべての問題にしっかり目を通すことが大切で、その中で、自信のある問題は冷静に慎重にできるだけ短時間で解き、自信がない問題は、あてはめや一か八か大胆に考えていくような心構えで解いていきます。
難しい問題は、深入りしすぎず、しかし浅く考えずといったさじ加減も大切です。
そのように1問1問メリハリをつけてテストに挑むことで、テストに強くなります。
解けそうな問題だけ解いているだけでは、大きな進歩はないと思います。
そろそろ過去問に取り組み始める時期だと思いますが、当初は、時間内で、すべての問題をある程度しっかり考えることに意識を向けると良いと思います。
ゆっくり考えて、書いた問題が正解になっていれば良いというわけでもありませんし、雑に素早く解いてミスが目立つようでもいけません。
結局は捨て問扱いにして飛ばすにしても、ここまで考えても分からないなら仕方なく諦めて飛ばそうというところまでは考えなくてはいけません。
普段の過去問演習から、テストを受けるときの正しい姿勢を意識して取り組む必要がありますが、入試本番は、それに焦りが加わりますので、冷静に取り組むことが難しくなります。
それでもなんとか合格最低点を目指していきます。
特に、男子難関中学の算数は思考系ですので、焦りから空回りが始まると正しく思考することも難しくなります。
当事者だけしか分からない厳しさがあります。
そういう目でサッカー日本代表を見ると、もう少し当事者の気持ちになって考えるのが日本人の良さだったと思いますが、随分、失われたような気がします。