- 2021年7月8日
4月28日日曜日から5月6日日曜日までの9日間、GWSSと名付けて、朝からスカイプ指導を行いました。
結局、9日間で56コマの授業をし、大盛況でした。
この場をお借りして、ありがとうございました。
時間がずれ込んだりご迷惑をおかけした部分も多々ありますが、指導日の間隔を詰めることで効果があったという生徒さんが多いと思います。
次は、お盆です。
いままでのスカイプ指導の生徒さんにとっても、新規の方にもご納得いただける料金設定を考えています。
毎日やると効果のある単元、やり方を今回習得できましたので、次回は、GWSS以上に効果のあるものとしていきます。
いまは、その骨休めということで、大阪に一泊二日で行っています。
メール送信などは本日の夜以降になりますので、ご迷惑をおかけしますが、ご了承願います。
GWSSは、新規のお客様が数人いましたが、対話式算数経験者と、対話式算数未経験で通塾生の生徒さんの解き方の様子を見て、大きく違うことを改めて目の当たりにしました。
対話式算数経験者の解き方が、私の好みの解き方だったという当たり前のことではありません。
書く量の違いが大きく異なりました。
通塾生は、失礼ながら、余白欄を計算スペースとしてとらえているようで、解きやすくなるような書き方になっていないことが多いです。
計算量の多い問題では、たくさん書くけど、計算自体はあまりしなくて良い問題はあまり書かないという様子です。
本来は、計算量の違いではなく、問題の質によって書く量が決まります。
どうして通塾生はあまり書かずに、対話式算数経験者はたくさん書くのでしょうか。
それは簡単なことで、通塾生は、分かりやすく教えてくれる指導者が、まず解き方を教えてくれるからです。
予習主義の塾でも、塾でまず考えさせると言われているサピックスでも、講師が教える前に、しっかり書いて解き方をマスターするということはしません。
こんな感じで解けるのかな→説明を聴く→やり方が分かり、真似をして解く
という流れです。
やり方が分かった後だと、これは書かずに省略して良いと思ってしまうことがたくさんあり、結局、あまり書かずに、余白は計算欄と化してしまいます。
塾講師は、黒板に、こう書いたらこういう計算になって求められるという流れで説明し、「こう書く」という部分を重視しますが、受け手の生徒さんは「こういう計算になって求められる」ということが心に響くのでしょう。
それに対して、対話式算数経験者は、自分で解く前に、誰も教えてくれません。
ちょっと解いてすぐに説明されるということもありません。
本編の対話を読んで、こんな感じで解けるのかな?と解いてみて、解けたら、そのやり方を吸収していくスタイルになります。
つまり、「こう書けば解ける」という思考になります。
書く量の大きな差を重点的に書いてきましたが、書く質はそれ以上に大きな差があることは、ここまでの流れでお分かりいただけると思います。
やや宣伝になりますが、4年生のとき(4・5年生のとき)は塾に行かなかったけど、いまは偏差値65くらいは取れていますという声をよく聞きます。
もともとの能力であることは間違いありませんが、しっかり書いて解くことで、その能力がきちんと結果になっているということもいえます。
通塾生で、頭は良いんだけど、結果につながらないなと感じる生徒さんは多いです。
それは、この書く量や書く質の差から生じるものだと思います。
「じゃ、いまからしっかり書かせよう」としても、とても難しいです。
計算すれば答えが求められるということが体に染みついていますので、書く必要性を体感できていないからです。
解決策としては、場合の数で地道に書き出す必要がある問題をできるだけ扱うことくらいだと思います。
通塾生でも、4・5年生の間は、対話式算数で、塾のカリキュラムに合わせて、本気で予習し、塾を復習用に当てると、書く量や、書き方の質がアップします。
本気で予習というのは、練習問題まで自力で解けるようにするということです。
そうしたら、何で塾に通っているのか分からなくなるかもしれませんが、復習として授業に参加することもプラスです。
いま現在、物足りなさを感じている方は、是非、ご検討願います。
9日間、スカイプ指導に明け暮れたため、お子様によって、書く量や書き方の質の大きな差がとても印象に残りました。
この部分にこだわって進めていくのが、算数の上達の近道だと思います。
算数の問題を解くときは、「頭の中で糸口を探す」「書き出しながら仕組みを見抜く」「見た瞬間に解き方が分かる」のいずれかです。
難関中学は、2番目の「書き出しながら仕組みを見抜く」ことが多くなります。
それに対応するためには、効果的な書き方の習得が欠かせません。
書き方の質を上げることを早い段階から目指して欲しいと思います。