- 2018年1月31日
タイトルに「!?」を付けましたように、自信を付けて入試に挑むことに私は懐疑的です。
セオリーとして「入試前は褒めて褒めて褒めまくって、自信を付けてもらって、堂々と入試に向かう」というものがありますが、あまりにも受験生を子供扱いしていて不思議です。
入試問題はどの科目も並の大人では解けないくらい高度なのに、子供扱いをするというアンバランスさに違和感があります。
そんな単純な子がいるのでしょうか?
「きっと受験前だから、自信を付けるように褒めているんだろうな」と感じていることでしょう。
マイナスではないと思いますが、プラスでもないと思います。
入試前だから自信を付けさせようと考える必要はないと思います。
とは言っていますが、実は私も、Skype指導のときには褒める機会が増えます。
その理由は、本当に力を付けているからです。
力が付いているのならば、それはしっかり評価すべきで、敢えて悪いところばかり指摘する必要がありません。
それを心がけると、自然と入試前は褒めることが増えるというわけです。
しかし、いつでも褒められる状況が続くかと言えば、そうではありません。
時として、物足りないときがあります。
そのような場合は、残りの期間を考えて、克服できるかもしれないときは「入試までにはそれはマスターすべきだよ」と強めに言います。
強めに言っても、それがマイナスだったという記憶はありません。
大抵、生徒さんが「やばい!本当に身につけなくちゃ!」といった反応をします。
入試前の「合格したい」という気持ちを上手く利用しているというわけです。
褒めるよりも比較にならないほど効果があります。
「何でできないんだ!」と言ったら効果はないどころか逆効果になりますが、「入試までに○○しよう」という表現は良いと思います。
残りの期間を考えて、克服できそうもないときは、スルーするしかありません。
例えば、入試前日になって、解けない単元が見つかっても、何もすることはできません。
「入試までにはマスターすべき」などとは言えません。
言い方をかえますと、前を向いて、「いまやるべきことをきちんと伝える」ということにつきます。
やれないことまで欲張ってはいけません。
いままでの経験上、入試2日前までは、やるべきことを伝えて良いと思います。
要求する量はどんどん減ることになります。
以前働いていた塾では「入試当日(前日だったかも)まで力を付けよう」というキャッチフレーズがありましたが、さすがに前日は力を付けようとは思わないはずです。
しかし、前々日までは力を付けるという意識で取り組むと良いと思います。
褒めるよりも、これを身につけようという姿勢が大切です。
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