- 2023年4月7日
インターエデュなどの掲示板ではとても盛り上がるタイトルです。
仮にインターエデュで、努力の方が重要などと書いてしまうと、地頭教の人たちに袋叩きされてしまいます。
そういえば、もう3年以上前になると思いますが、かけ算の順序が大切とブログで書いたら、かけ算順序教の人たちが大量に寄ってきました。
コメントもそれなりにあり、否定されまくりましたが、寄ってきたのは、かけ算順序教の人の掲示板に私のブログのアドレスが貼られたからです。
指導する立場ではかけ算の順序が大切なのですが、そういう○○教の人は、自分の立場でしかものをとらえられないようです。
やや話がずれましたが、このブログでは努力と素質の関係を正しく書いていきたいと思います。
まず、素質ですが、10段階くらいに分けると良いと思います。
よく、素質がある・ないといわれますが、素質は0か1ではありません。
もっとアナログでなだらかです。
素質がある・ないという議論は、そもそも答えがないということになります。
野球のレベルの段階を10段階にしてみます。
- プロ野球のスターが10
- プロ野球のレギュラーが9
- プロ野球の2軍は8
- 高校野球の甲子園常連校の主力が7
- 高校野球の甲子園常連校のなんとかレギュラーや補欠が6
- 高校野球の平均より強い高校の主力が5
- 普通の高校の主力が4
- 草野球で上手いが3
- 草野球で普通が2
- 草野球でも下手が1
適当に書きましたが、こんな感じで大きな問題はないでしょう。
この1~10のレベルになれる素質があるとします。
ところで、どこからが野球の素質がある人なのでしょうか?
地頭教の人たちは10のことを素質があるといっているのかもしれません。
9になれる素質がある人は、もっと頑張れば10になれるのでしょうか?
それは無理でしょう。
では、9になれる素質の人は頑張っていないのでしょうか?
そんなことはありません。
9になれるための頑張り方はしています。
9になるのも、普通の人からしたらとてつもない努力です。
年収5000万円以上もらえるのですから。
10になるには10になるための頑張り方があって、それを9の人は実行できていないと考えると自然です。
素質に見合った頑張り方ができているかどうかが大切です。
9になれる素質があっても、それ未満の頑張り方ならば、8や7、あるいは4や5くらいになってもおかしくはありません。
9の人が努力しなければ4になるということは、4の人は、もしかしたら素質があって、努力すれば9になるのかもしれません。
努力と素質の関係はとても難しいです。
これは勉強にもあてはまります。
偏差値70ならば、偏差値70に見合う努力が必要で、偏差値65の人は偏差値70の努力ができていないことになります。
では、偏差値65の人は偏差値70の人にくらべて努力が劣っているかというと、そうではありません。
1回教わったことを反復しなければいけない、解く時間がかかる、基礎を身につけるときに理解に時間がかかっているからというように、偏差値70になるため以外の努力に労力を割いています。
それをしているから偏差値65は保っているということです。
もし、努力が足りなければ、偏差値65に見合う努力もできていないことになり、もっと偏差値は下がります。
もう少し具体的に書いていきます。
ニュートン算という単元があります。
典型題の中では、理解するのが難しいと言われている単元です。
このニュートン算を
- 1回の授業で身につく人
- 1回の授業とその復習を何回かやって身につく人
- 1回の授業とその復習を定期的にやって身につく人
- 1回の授業で身についたと思ったけど1ヶ月後に忘れ、2~3回の授業で身につく人
- 2~3回の授業を受けても身につかない人
1番の人は、偏差値70になるための素質があるとします。
しかし、そこでプラスアルファがなければ2番の人と並ばれます。
2番の人が復習をしているときに、プラスアルファの勉強をしていれば2番の人より優位になります。
2番の人は偏差値65になるための素質があるとします。
3番の人が定期的にやっている間にプラスアルファがなければ3番の人に並ばれます。
3番の人は偏差値60になるための素質があるとします。
定期的にやっているから3番でいられるわけで、やらなければ4番に並ばれます。
1番の素質のある人は、時間を武器にできますので、それを生かすも殺すも本人次第です。
2~4番の人は、努力をしないといまの位置をキープできません。
このように考えると、素質に見合う努力ができるかどうかがポイントということがはっきりします。
ただし、あなたの素質は○などと分かるメーターはありません。
上記の野球の素質と同じように、9になれる素質がありながら、5だとします。
その人には9という表示はされていません。
表示は5ですが、頑張れば9になります。
理解の速さなどで素質はある程度は分かりますが、あくまでも「ある程度」で、外れる場合があります。
基礎の土台が固められれば、理解の速さも変わります。
それは成長ですので、素質も成長とともに変わります。
ゲーム好きな少年はゲームが上手いですが、それは素質ではありません。
ゲームの素質に見合うくらいゲームばかりやっているからです(笑)
算数でいえば、難しい問題を正しく考えて解いて行けば誰でもトップレベルになります。
しかし、ゲームとは違い、いきなりだれでも難しい問題を多量に取り組むわけにはいきません。
その難しい問題を解くのに必要な基礎の土台を固める必要があります。
「大した労力なく固まる子」「とても労力がかかり土台で終了となる子」「土台の固まらない子」など様々です。
結局のところは素質がどれくらいあるか分かりませんので、いまのレベルよりも1つ上の努力を促して様子を見るしかないと思います。
夏は時間に余裕がありますので、背伸びして1つ上の努力をしてみる良い季節です。
1つ上とは、上記の通り、プラスアルファの学習です。
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