- 2018年5月12日
家庭教師は1対1なので、高額になります。
家庭教師センターで1時間4000円くらいの授業料ですと、講師には時給2000円くらいになるので、お金の計算をしない学生さんくらいしかいないと思います。
話が脱線しますが、学生さんの立場で考えますと、その時給なら、気楽に働けるコンビニや飲食店などの接客で働いた方が絶対に将来につながるはずです。
集団塾でアルバイトするのならば、いろいろ吸収することがあり、プラス面もありますが、家庭教師はスキルアップはほとんどしないと思います。
話を戻しますが、つまり、家庭教師は高額です。
ということもあって、普通は家庭教師に依頼するのは、6年生で、二進も三進もいかなくなったときや、志望校に特化した学習をしたいときなどに限られます。
算数教材塾・探求でもスカイプ指導をしていますが、基本的にその姿勢でした。
新6年生からや6年生の夏前くらいからの依頼で早くも遅くもないちょうど良い時期だと考えていました。
ところが、ここのところ、5年生や4年生を指導することが増え、考え方が大きく変わりつつあります。
ちょっと話がズレるかもしれませんが、例えば、住居の問題で、ローンの利息は馬鹿らしいから、お金を貯めるまで郊外の賃貸料の安い狭いアパートに住むのと、可能な限りローンを組んで、勤務地に近いor広々とした環境の良いマンションに住むのとの比較です。
トータル支払い費用は前者の方が安いですが、満足度、充実度はもちろん後者です。
4年生から家庭教師をつけるのもこれと似ていると思います。
トータル費用は高くなりますが、充実度はまったく違います。
4年生はまだ鉄が熱いので、良い解き方、良い復習の仕方を指導すると、ダイレクトに届きます。
それに対して6年生になると、良い解き方を伝えても、数週間後には元に戻ってしまいます。
理由を聞くと、自信がなかったからとか、忘れてしまいましたとかとなり、身につくまで時間がかかります。
パソコンのデータなどは簡単に上書きできますが、解法パターンの上書きは同じようにはいきません。
私が新人講師のころ、先輩講師が「踏み荒らされていないところで指導したい」と言っていましたが、それと似ている話です。
少しシミュレーションしてみます。
- 良い解き方が身につく
- 解けるようになる
- 自信が付く
- 欠点がなくなる
- 授業中の理解力も上がる
- 土台ができていないから授業が不毛だったということがない
- 汎用性がある解き方を身につけるので、いろいろな単元の関連性が分かる
このような流れの中で、4年生・5年生・6年生の中盤まで進めます。
話半分程度に受け止める方も、この7点を見て納得できるのではないでしょうか?
また、6年生は、軌道に乗せるまでは週2や週3くらいの指導回数が必要ですが、4年生ならば、週1でそれと同等の効果になると思います。
どうして?と思われる方もいると思いますが、4年生からしっかり固めることによって、授業の吸収力を上げられるからです。
つまり、すべてを教え込むのではなく、あくまでも過程教師は補助で、お子様の吸収力に任せるからです。
6年生になると、吸収力を高めると同時に、いままでの未消化の部分をしっかり教え込んでいくので、どうしても時間がかかるというわけです。
4年生の家庭教師は次のことを求められます。
- シンプルで見やすい4年生でも書きやすい解き方を指導できる
- その子にとって難しい問題は飛ばすことができる
- ちょっとの背伸びを要求する
- この問題はいつまでに身につければいいかを指示できる
このくらいのことができる講師ならば、できるだけお安い講師が良いと思います。
理由は予算をかけたくないからです(潤沢な予算がある方は非対象です)。
そうしますと、センターを通すよりも、個人で探した方が良いと思います。
個別指導ももちろんありです。
しかし、上記4点で及第点を取れる学生講師は多くはないと思います。
最近、スカイプ指導をする業者、個人も増えてきていますので、そういうものを利用しても価格を抑えられます。
安かろう悪かろうでは意味がありませんが、悪いという判断は誰でも分かります。
6年生の家庭教師は、人当たりが良く口が上手いと、良い講師と勘違いしてしまうことがあったりして良し悪しを見抜くのは少々難しいですが、4年生の家庭教師は簡単です。
上記の4点のうちの1つ目のシンプルで見やすい解き方を提示しているかどうかです。
一般的には「分かりやすい」というものを評価しますが、それは判断の基準として無視して良いと思います。
「分かりやすい」のが普通であって、「分かりにくい」のは論外と考えると良いと思います。
4年生で、保護者様がしっかりフォローできる場合、お子様が優秀でグイグイ問題を解いていき力をつけている場合以外は家庭教師を検討してはいかがでしょうか?