4年生は自宅学習で偏差値60オーバー

1軍で慣れる?

プロ野球には1軍と2軍があります。

即戦力と期待されている新人は1軍の試合に出場しながら慣れるようにということで、成績が悪くてもポジションが与えられます。

助っ人と呼ばれる外国人も同じです。

慣れるまでは、チーム力が低くなり負けが込みますが、トータルではプラスなのでしょうか?

素人考えでは、まず2軍で慣れてから、その後、1軍で慣れさせた方が効率が良いと思いますが、1軍でないと実戦の対応力がつかずに逆に効率が悪いのかもしれません。

 

よく、現場の方が分かっているから素人意見なんて正しくないという人がいますが、私はそうは思いません

現場の判断が正しいとは限りません。

人間は衝撃が大きい体験をすると、統計的なものではなく、衝撃の度合いで判断しがちだからです。

入試後に「テストのできが悪いと思ったら合格する」という講師がいますが、そういう実例がいくつかあるだけで、確率による判断ではありません。

 

それに対して、大きな期待をされていない若手は、2軍で結果を残してようやく1軍に上げられますが、そこで数試合活躍できなければ力不足と判断され、即2軍に落とされます。

公平ではありませんが、期待の有無に違いがあるので仕方がありません。

集団では、必ず不公平なことが起こるのは、業界を問わないと思います。

 

集団授業で話を聴くのは難しい

野球の話が長くなってしまいましたが、いよいよ本題の小学4年生の集団授業の話に移ります。

塾の授業は小学校の授業とはレベルがまるで違います。

2月からスタートして4ヶ月近くがたちますが、なかなか上手く行かない方も多いと思います。

上手く行かない理由は、何回もブログに書いていますが、塾で授業をしっかり聴いていないからです。

断言してもいいくらいです。

 

家で勉強しないというのは、塾でしっかり理解できていないからです。

はじめで物珍しいこともあって、理解できていてスイスイ進められるなら勉強をする可能性が高いです。

ときどき、家で勉強しないから身につかないという声を聞きますが、4年生ならばそれは正しくありません。

力をつけていくけど、もっと成績を上げたいという状況になったときに、初めて家庭学習の必要性が出てきます。

復習をしないからできないのではなく、塾で説明を聴いて理解してこないからできないのです。

 

それは仕方のないことです。

いままで、レベルの高い説明を聴く体験をほとんどしていないので、初めての体験となっているからです。

 

慣れるまで待つ?

解きながら力をつけていく子や、理解力のある子は慣れてくればやがては授業で吸収できるようになるはずです。

冒頭で書いた、即戦力と期待されている新人選手や助っ人として獲得した外国人選手のようにです。

いまは授業が理解できずに低迷したとしてもそれほど慌てる必要はありません。

基本だけ家で解いておけば、やがては慣れるので、そこからが勝負です。

「授業を良く聴きなさい」と耳にタコができるくらい言い続けておくことが保護者の最大の役割です。

 

ところが、問題なのは、我が子が解きながら力をつけられるのか、理解力が高いのかが分からないことです。

2軍で力をつけていかなければいけない選手が、無理矢理1軍に上げられても意味がありません。

プロ野球ではそういうことはありえませんが、集団塾の場合はそういうことがありえます。

 

プロ野球の2軍というのは、小学4年生に例えると家庭学習です。

家庭学習で力をつけていかないと、集団授業で吸収できるようにはなりません。

長い目で見れば吸収できるようになりますが、それではせっかく4年生から塾に行っている意味がありません。

力のない子が4年生から通塾しているのと、力のある子が5年生から通塾するのでは、どちらが先に塾で吸収できる態勢になるかというと、後者です。

授業に慣れるよりも、力をつけることを優先的に考えた方が良いと思います。

 

家庭学習はやさしくて良い

ここで誤解のないように書きたいと思いますが、プロ野球の1軍と2軍では、レベルは大きな違いがあります。

2軍で力をつけ、慣れ、1軍に上がって再度勝負というスタイルと同じように考えますと、家庭学習はレベルの低いことをやっていても問題はなく、そこで基礎力をつけ、集団塾で再度勝負というスタイルになります。

塾でやっている問題の中のレベルの高いところに合わせるのではなく、低いところに合わせて基礎力をつけていけば、近いうちに授業で吸収できるようになります。

 

自宅学習でも偏差値60オーバー

当教材の対話式算数で、小4の間は自宅学習で頑張り、5年生から入塾した生徒さんたちが、S65とかY65を取ったというご報告をいただきます。

これは4年生の間に力を十分につけて、5年生で集団塾デビューしたと言っても大きな間違いではないと思います。

対話式算数では、ブログで本編のテーマや練習問題について「先送り可」や「飛ばし可」としていますが、提案通りにすべて「先送り」にしていればそのような偏差値は取れませんが、極力、先送りにしないように頑張っていきますと、サピックス偏差値60台は取れます。

お約束とか保証と言うつもりはありませんが、そのくらいの感覚でいます。

 

自宅学習の方が効率が良い

冒頭で書きましたように、有力新人や外国人でも、私は、慣れるまでは2軍でやるべきだと思っていて、そこで結果を出して1軍に上げた方が効率的だと考えています。

そう考えますと、ますます力のある子でも4年生の間は自宅学習で力をつけた方が効率が良いのではないかと思うわけです。

 

過度な先取りまでは必要ありませんが、能力に合わせて少々の先取りをしておけば、通塾を始めたときも「これ知っている♪」と精神的優位に立つことができ、塾に早く慣れると思います。

受験は勝負ですので、みんなと同じことをやって、後れをとらないことも大切ですが、みんながやらないことをやって優位に立つことも大切です。

その作戦の立て方にはセンスが必要なのですが、4年生の間は自宅学習というのは、後れをとらずに、優位に立つことだと思います。

 

対話型の教材ですので、親が教え込む必要はなく、親子で音読していけば、塾で授業を受け身で聴くよりは効果があります。

4年生が理解できるように書いていますので、どんなに理系が苦手だった保護者様でも理解はできます。

「こういうことじゃない?」というように話しかけていけば、上手く使いこなすことができます。

 

私は、プロ野球のセリーグの中日ドラゴンズを応援していますが、下手な選手起用で最下位に低迷しているのを見ていると、つい中学受験と照らし合わせて、集団塾の短所が改めて浮き彫りになります。

 

興味がございましたら、こちらをどうぞ

対話式算数

 

 

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