保護者会の正しい聴き方

塾では年間に何回か保護者会が開かれます。

クラスによって参加率が高かったり低かったりします。

講師によって参加率が高かったり低かったりします。

話し手は、伝えるべきことをしっかり伝えるようにレジュメをつくったりしていることでしょう。

有意義なイベントになっているかいないかは塾や講師によります。

しかし、有意義なイベントになっている可能性がある以上はできるだけ参加した方が良いです。

 

保護者会は平日の午前中だったり、土日だったりしますが、せっかくわざわざ行くのであれば、最大限有効活用したいところです。

今回のブログは、保護者会を有効なものとなるようなアドバイスのブログとなります。

月並みな内容になるかもしれませんが、1つでも「これは参考になる!」と思われる内容がございましたら、お手数ですが、いつもお願いしております「にほんブログ村」のバナーのクリックをお願いいたします。

 

まず第一のポイントはメモを取ることです。

保護者会で話される内容は

  1. 褒めている内容
  2. 叱咤激励する内容
  3. 勧誘
  4. 希望を持つ内容
  5. 今後の行事、スケジュール
  6. 笑わせる内容
  7. いろいろなデータ
  8. その他

このあたりだと思います。

すべてメモを取っても良いのですが、上に挙げた8つの中では2と5だけでいいです。

7も興味関心のあるデータならば取っても良いと思います。

最も重要なのは、2の叱咤激励する内容です。

 

上のクラス、下のクラスを問わず、「こういう子は伸びません」ということを話しますと、大抵、会が終わったあとに、優秀な子の保護者から「うちの子はあてはまっていますか?」と聞かれます。

基本的にはお子様が塾でしっかりやっていると信じてはいるのですが、様子を見ることができないだけに、マイナスになることをしている可能性があるのならば、それを確認したいという心理だと思います。

つまり、ネガティブな話をすると、その心配がない子の保護者に限って「うちの子がそうなのかも?」と考えるわけです。

さすがに、4年生から通塾し6年生くらいになるとそれはうちは関係ないということにはなりますが、それまでは、家での様子と塾での様子が異なる可能性があり、成績を上げるのにマイナスの行動をしているのならば改善させたいと考えています。

 

そのような姿勢が大切だと思います。

保護者会の中で「こういう悪い例がある」というものを欠かさずにメモを取り、終わった後に、確認するしないはどちらでも良いとしましても、その悪い例にだけはならないように導いていくことが大切です。

塾講師も、退塾は出したくないので、できるだけネガティブな話は伝えたくはありませんが、敢えてそれを言うということは重大だからです。

褒めている内容はお世辞も含まれていますので、話半分に聞いた方が良いです。

叱咤激励は、2割増しくらいで聞いた方が良いと思います。

上のクラスと下のクラスで同じくらいのシビアな話をしますと、上のクラスほど凍り付くような雰囲気になります。

ネガティブなことだけをメモに書いていくと暗くなりますが、それは仕方がありません。

 

それから、あとで質問したいくらいの疑問点も書いておくといいでしょう。

疑問点の全くない話というのはあまりないと思います。

実際に質問するのがベストですが、もしできない場合は、このブログにコメントを書いてください。

疑問点にこだわることで話の本質が見えるようになりますし、質問をしたときの回答で、講師の実力も分かります。

 

そして最後になりますが、会終了後に相談コーナーがある場合は、積極的に利用しましょう。

その際のポイントは

  1. 講師をおだてる
  2. 授業はよく分かると言ってその場では身につくけど忘れやすい
  3. 面談希望

このあたりを伝えると、今後の効果が大きいです。

1は、「先生の教え方が上手い」と家で言っていますと一言言えば充分でしょう。

逆の場合でも礼儀としてそういう言葉が大切です。

講師を褒めて伸ばすという考えです。

2は、今後、うちの子をよく見てもらうための言葉です。

「反復練習が足りない」としか言えない講師ならば論外ですが、講師からすれば、どうしてそういう現象になるのかしっかり見てみようという気持ちになると思います。

3は、1番良いと思う講師には、面談の際に担当講師になってもらうように伝えておくことが大切です。

 

NGワードは、1の逆で「授業が分かりにくいと言っています」が筆頭ですが、「先生の授業が良いからクラスが上がりたくない」とまで言ってしまうとマイナスでしょう。

「できるようにしてください」もイメージが悪くなる恐れがあります。

みんなそれを願っていて、そのために頑張っているわけなので、相対的に上がっていくことは簡単ではありません。

挨拶的なものならばいいですが、お願いされたとしても、具体的に何もすることができないからです。

クラスが下がってしまったときに、これより下がらないようにお願いしますは良いと思います。

 

サービスする側とお客様という立場であっても人対人なので、人間関係は簡単ではありません。

しかし、塾講師は一般的な社会人よりも幼い(学生さんもいますし)という特徴がありますので、上手く乗せることができればとても円滑に行くと思います。

お子様を乗せていくのと同じです。

同じ授業料でも良い関係を築けるかどうかで、お子様の学力に影響してきます。

保護者会は、情報を得る場でもありますが、人間関係を築く場と捉えるのも正解です。

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