- 2016年12月12日
プロ野球が先週から開幕しました。
非常に興味のある方からまったく興味のない方までさまざまだと思います。
今回のブログは、野球の話ではありませんが、負けたチームの監督の話を少々書きます。
負けたチームの試合後の監督談話で、大抵、下のいずれかのことを言います。
- 負けたのは選手の責任
- 負けたのは監督(自分)の責任
- こういうこともある
2の監督が多いのですが、実際の原因はいろいろ組み合わさります。
3の要素が最も強いと思います。
でも、なぜ2と答えるのでしょう?
それはチームの和を重視して、責任者の立場だから自分が責任と言っているだけで、実際は自分の責任とは思っていないかもしれません。
「選手起用した俺が悪い」
このような言葉も聞きますが、これは「選手起用したのに活躍できないあいつが悪い」と同じ意味です。
そろそろ野球の話は終わりにします。
表題の通り、算数でミスが多い生徒さんの対処法のブログです。
これはリクエストブログです。
書こうと思ってから2週間くらい熟成しています。
かなり良い感じに熟していると思います。
なにせ、多くの人が思っていることですので、在り来たりのことを書いても「そんなことは分かっている!」とイラッとされてしまいます。
ミスがなくなる決定的なことを書こうと思います。
永久保存版としてもいいくらいの内容のブログになるかもしれません。
「この方法でミスをなくそう!」と思ってくださった方は、お手数ですが、にほんブログ村のバナーのクリックをお願いいたします。
ここで冒頭のプロ野球の話題になります。
とても言い辛いことですが、ミスをする生徒がいましたら、それは保護者の責任です。
「生徒さんの責任」でもなく、「こういうこともある」わけではありません。
プロ野球の監督のように、本当は自分の責任とは思っていなくても様々なことを考え、泥を被るというわけでもありません。
保護者の責任と考えた方が良いです。
つまり、保護者が本気になってミスをなくそうと思ったら、ミスがなくなります。
お子様に、ミスが出ないように「本気で解け!」「注意深く解け!」「集中しろ!」と言いたくなる話ですが、本気になるのは保護者の方です。
ドラマが終わって少々立ちますが、下剋上受験の桜井信一は、親の力で娘を桜蔭に行かせて未来を変えたいと言っていましたが、
算数全般の力を上げるとか4教科総合の得点力を上げるのはとても難しいです。
桜井信一氏が実現できたかも怪しいです。
しかしミスを減らすことは親の力でできます。
混同すべき内容ではありません。
ミスが出ないように何かやるのはお子様の方ではなく、保護者の方です。
まず、ミスと言っても「本当のミス」と「ミスじゃなくて実力不足」の場合があります。
出題者が想定しているところで間違えてしまうのはミスではありません。
想定外のところで間違えることをミスと言います。
では、具体的にミスをなくす方法を書いていきます。
- 答案チェック(誤答箇所を見る)
- 「本当のミス」か「実力不足」の判断
- 分析
- データ作成
- 改善策
この5つを実行すればミスはなくなります。
1は簡単です。
テストの答案用紙を見て、誤答のところを確認するだけです。
2は、これは出題者の術中にはまったかどうかを検討するのですが、検討するには算数力が必要です。
保護者様でその判断が難しい場合は、お子様に判断してもらっても良いです。
「多くの人が間違えるところだと思う?」「あなただけが間違えるところだと思う?」
このように聞けば正しい答えが返ってくると思います。
もちろん後者が本当のミスです。
前者は実力不足なので、しっかり学習してマスターしましょう。
3はとても大切です。
どこで間違えたかをかなり細かく分析し、それをエクセルなどに入力していきます。
これをお子様がやるのは難しいです。
例として、
「3桁×2桁のかけ算で、かけ算部分で繰り上がり間違い」
「小数第2位を四捨五入と書いてあるのを読み落とし」
「出発地点を2人を逆さにした」
こんなところです。
これが細かくできるかどうかがミスをなくす鍵を握ります。
保護者の本気とはこのことを指しています。
4も重要です。
これもお子様にはできません。
3で分析したものをタグ付けして、カテゴリーを作っていきます。
タグは「日付」「その問題の単元」「ミスの種類」「その問題の全体正答率」などです。
ミスの種類は2つか3つくらい入力してもいいかもしれません。
そしてカテゴリーを2層構造にして一覧表にします。
上の階層は「計算ミス」「読み間違い」「転記ミス」等の大雑把なものにし、
下の階層はある程度具体的なものにします。
2層構造の一覧表をつくることが最大のミス抑止力になります。
ミスが多くても怒る必要はありません。
一覧表を楽しんで作っているだけでミスが減ります。
一覧表は、ディスプレイ上でお子様にときどき見せるか、印刷して食卓などに貼っておくか、等がありますが、あまり拘るところではありません。
一覧表を作成することがポイントです。
5は重要そうですが、おまけみたいなものです。
ミスが目立つものを、例えば、本文に線をひきなさいとか、解いた直後に検算しなさいとか、そういうアドバイスをするだけです。
4をしっかり作れば5の改善策はなくてもミスが激減するかもしれません。
例えば、ダイエットのときに体重計が最も抑止力があると聞きます。
疲れた~頭を使い過ぎたから甘いもの食べよう!チョコでも食べようかな?コーヒーに合うし♪
↓
でもその前に体重計に乗ってみよう!
↓
チョコはやめて、コーヒーだけにしよう…
となる場合があります(私の例ですみません)
それと同じ効果がミス防止の向上にもあてはまります。
最後に再び書きますが、解けない問題があるのは、お子様の責任とも言えます。
しかし、解ける問題をミスするのは周りの大人が防ぐことができますので、それは保護者の責任と言っても良いと思います。
読み方によっては厳しいブログになったと思いますが、
根性論でミスを減らすのではなく、データを取って一覧表を作成することでミスを減らす方が、精神的には楽ですし効果もあります。
お子様にミスが多いなと思いましたら、今回のブログを参考にしてくださると幸いです。
他に良い方法などがございましたら、是非、コメント欄で教えてくださると幸いです。