- 2017年1月23日
今年は、難しい問題がまったくなく、程よいレベルの問題が並びました。
こういうときは、算数が得意な人が有利だと思います。
単元は、点の移動との融合はありましたが、立体図形と場合の数だけという超偏食主義です。
立体図形と場合の数が強くないと厳しいと思います。
慎重に丁寧に計算していく問題が多いのが桜蔭の特徴です。
下の基準で問題レベルを判定します。
A:ほとんどの人が出来る
B:取りこぼしたらややまずい
C:合格のためには取りたい
D:できたらアドバンテージ
E:できる人はごく僅か
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Ⅰ
(1)①も②もA
①も②も少々大変ですが、桜蔭に受ける受験生ならさらりと解けるのでしょう。
②は解いていく過程で、間違っているかな?と不安になると思います。
(2)①B・②B・③D
これは良い問題です。
いまつくっている教材「応用力をつける」に載せます。
①は、0と1でできるのは2×2×2×2-2=14個なので、数の選び方が45通りあるので、14×45=630個です。
他にもいろいろな解き方がありますが、得意なスタイルで解くのが一番です。
②は、①を利用します。
0□□□も、1□□□も、630÷10=63個あります。
そこまでで126個で、あと2000、2002、2020と続きます。
③は、これまた63個を使います。
9□□□は63個で、89□□は4個で、88□□は27個なので、8800からあと2つ戻します。
慎重さが要求されます。
桜蔭の合格を目指すには、このような「慎重に解く問題」を集中的にやりましょう。
Ⅱ
(1)B
点の移動の典型題です。
出会える辺が決まっている問題です。
辺DGでしか出会えないので、そこを通過する時間を調べます。
Pは8~18秒、Qは0~10秒なので、9秒後に出会います。
(2)C
典型的な流れです。
周期を考えます。
72秒周期です。
慎重に調べると、1周期に2回あり、2回目は51秒後です。
これに72秒をたすと4回目になります。
Ⅲ
(1)①A・②B
①は、Bの水の底面積が135㎠になるので、135×1/27=5㎤です。
②は、トータルで5×3×189=2835㎤の水が入り、AとBの水をひいていきます。
この手の問題はトータルを考えることが大切です。
(2)A
これは意表を突いたのか、簡単な問題です。
189秒を120秒に短縮したいので、水量は(189/120)倍にします。
Ⅳ
(1)A
計算が多く、やや大変ですが、根性で頑張ります。
(2)C
赤が36円、青が18円、黄が24円なので、6:3:4で逆比が、2:4:3になるので、それを個数にします。
(3)D
150円×(立体1)+120円×(立体2)+180円×(立体3)=1800円になります。
難関女子中でよく出る不定方程式です。
5652=1800×3.14となるので、円周率は無視する姿勢でいきます。
円を消して、さらに30で割ります。
立体1が偶数になるので、あとは芋づる式に探していきます。
同数になるものを消していくと、案外答えが少なくて不安になります。
Ⅴ
(1)A
小さい方が6分の1なので、Dは6分の5です。
(2)B
D側のアは9㎤だったので、それが減ります。
(3)C
イとウの切断のされ方を考えます。
D側のイとウは合わせて1個分だったので、それが減ります。
6年生の夏頃にはしっかり正解にしたいレベルの問題です。