- 2020年1月15日
今年は、とても難しかったです。
解いた第一印象は合格者平均点5割以下で、4割もいかないかもという感じですが、それはあくまでも印象で、1問1問見ていくとある程度正確に分かります。
算数がやや苦手なバランス型の受験生が有利な入試になると思います。
それにしても全身全霊で打ち込まないといけないハードな問題です。
ちょうど良いレベルの問題が少なく、取れる問題と取れない問題にはっきり分かれていたと思います。
下の基準で問題レベルを判定します。
A:ほとんどの人が出来る
B:取りこぼしたらややまずい
C:合格のためには取りたい
D:できたらアドバンテージ
E:できる人はごく僅か
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1
(1)A
計算していくと、□×3.4=0.17になります。
2017を上手く使ったものですね。
(2)B
1~60の周期で考えます。
この周期の中に2の倍数は10個、5の倍数は6個入っています。
2
(1)A
問題文を読んでいくと、恐ろしく難しそうですが、予想通り難しいです。
この設問は、落ち着いて読み取れば簡単です。
(2)(3)(4)連動しているのですべてE
受験生はほぼ「飛ばす」でしょう。
超難問です。
図形の形(正方形の配置)から考えてもできますが、図4が逆さになった形かも?と考えると上手く行きます。
図4で13+3=16なので、ア+5=33かな?と考えて、アに28をあてはめてみると、驚くほど順調にいきます。
あとは一気に行けますが、入試という緊張する場面ではなかなか解き切るのは難しいことでしょう。
3
(1)A
相似を利用して1:x=x:9です。
(2)B
(1)と形が似ているので、これも1:3かと思ったらそこまでは甘くはありませんでしたが、5:x=x:51.2で、外項の積と内項の積で考えるとxが16と分かります。
合格のためにはこの2問は絶対ですね。
4
(1)A
水量が4:9になります。
(2)C
水の形の台形で考えると、(い+3)×④÷2と、(え+4)×⑨÷2の比が4:9なので、い+3=え+4なので、えの方が1㎝短いです。
(3)E
これだけの条件で解けるの?と唸ってしまうほどの難問です。
(2)を生かして、図2でイより1㎝短い辺を持つ三角形をつくり、図3の空気の三角形と合同になるので、辺を決めてぐいぐい消去算で解いていきます。
(4)E
(3)でお腹いっぱいですが、まだあるんですね。
もの凄い執拗な責めです(笑)
あは分数ですが、うは2㎝で整数です。
つまり、図3は水は全体の9分の8です。
図1も、9分の8を入れて水面が2㎝です。
(5)E
これでラストですか…
精根尽き果てました…
面積の問題に変えてしまいます。
図2は底辺が5㎝、高さが2.4㎝で、面積は6㎠です。
図1も6㎠にするので、横は6÷2.25=8/3とします。
すると、図2の水面の横の長さは、5-8/3-8/3=1/3になるので(平均の考え方を使っています)、
1:15を使って、2.4×14/15です。
Aの正答率90%、Bの正答率70%、Cの正答率50%、Dの正答率30%、Eの正答率10%として、均等配点とすると、
Aが4問、Bが2問、Cが1問、Eが6問あったので、0.9×4+0.7×2+0.5+0.1×6=6.1
全13問なので、6.1÷13=47%が合格者平均だと思います。
私の予測ミス、途中点のつけ方、傾斜配点などで大きく変わることがあるかもしれませんが、ご了承願います。