- 2018年3月14日
このブログは約3年前に書いたブログです。
古いブログは次々と削除しようと思っているのですが、これはいまと論調が同じでしたので、再掲することにしました。
サピックスは首都圏の難関校の合格実績No.1です。
普通の子を大きく伸ばしているというような夢の話は信じられず、
もともと出来る子が入塾して、順調に力をつけ、合格を勝ち取っているイメージの方が多いと思います。
それが故に、
出来る子はどの塾に行っても難関校に受かるし、出来ない子がサピに行っても出来るようになる訳ではない。
合格実績といっても自分に当てはまる訳ではない。
だから合格実績は参考程度にして、いろいろな塾を検討して、1番合うところが良い。
こういう論調を随所に見かけますが、それは事実でしょうか?
これは迷うこともなく即答できます。
事実ではありません。
どうしてそういう論調になるのか、分かりません。
例えば、
- 野球理論に長けている厳しい監督のいる野球部に入って、3年間毎日徹底的にしごかれる
- 野球素人なのに監督をやっている野球部で毎日練習する
- 野球を楽しく週2、3日練習する
この3つを比べて、3年後の野球の上達具合を想像してみてください。
素質があれば、どこでもいっしょ!!
センスがなければ、どこでもダメ!!
そうなるでしょうか?
勉強になると、なぜか鍛えられて伸びる過程が無視され、
どの塾(敢えて会社・社風の方が良いかもしれません)も同じに見えてしまうのが不思議です。
同じプロ野球でも、ソフトバンク、日本ハム、オリックスで、資金力、育成力、勝率など、まったく異なると思います。
塾も同じで、まったく異なります。
そして、年々ノウハウがたまっていきますので、その優劣の度合いも変化します。
どこでも同じという訳ではありません。
ということは、実績の出ているサピックスが1番子どもを伸ばすのか?
と思われるかもしれませんが、そこまでは言っておりません。
前述しましたように、受験理論に長けている講師に教わり、ハードな勉強をできる環境で、しっかり勉強すれば伸びるということです。
サピックスに通っていて、そういう環境に置かれていると思いましたら、表題の通り、伸びていると思います。
サピックス以外でもそういう環境はいくらでもあると思います。
ハードな塾についていくことが1番伸びることです。
目的地に行く手段はいろいろありますので、その意味では塾はどこでも良いということになります。
ハードな環境といっても、いろいろなシステムがありますので、
そのハードなシステムが、お子様に合っていることも重要です。
合っていないと思っても慣れてくると合い始めることもありますので、その判断はできないかもしれません。
「お子様の学力を引き上げたい=ハードな塾」
これは間違いありませんが、ハードだとリスクがある可能性もあるということです。
お子様が1週間どういう姿で取り組んでいくかを想像して、対応できる範囲で最もハードなところが1番学力を伸ばすところです。
そういう視点で塾を検討していくとサピックスが選ばれがちです。
クラス分けの厳しさ、テストの多さ、授業時間の短さだけで判断してもハードさが伝わると思います。
サピックスが伸ばすというよりもサピックスがハードと言った方が正しい表現だと思います。
最後にサピックスの在校生についてです。
サピの中堅・下位のクラスでも、とても頑張っているように見えるという場合は確実に伸びています。
他の塾に行った方が良かったということはありません。
しかし、伸び悩んでいるように見えるときは、たいてい勉強の仕方が悪いと思います。
そこを改善できるかできないかが、サピックスで頑張るか転塾するかの判断の分かれ目だと思います。
表面をなぞるだけの地に足のついていない勉強は悪い勉強ですので、
冷静に取捨選択をして、1つ1つ手堅く理解していく学習を目指すと良いでしょう。