- 2017年8月22日
FacebookなどのSNSは日記のようなものもありますが、
その道の人がいろいろ主張しているものも多く、かなり参考になる場合が多いです。
しかし、ときどき、耳を疑うというか、考え方に違いがあるんだなと思うこともあります。
例えば、その道のプロや専門家でなければ提案しないで欲しいというものです。
「素人の提案なんて、とっくの昔に考えていることなんだから、今更そんな提案はいらない!」
そんな主張でした。
算数教材塾・探求の場合、
お客様のニーズがどこにあるのかを常にキャッチしたいと思い、
提案、要望など受け入れて、じっくり検討したいと思っていますし、
こうした方がたくさん売れるんじゃない?と提案されれば、
かつて1度考えたことでも、改めて再検討してみたりしています。
いらないとまで書ける自信は素晴らしいですが、私の場合は、いつまでもその域には達しないと思います。
また、他の人ですが、ブログは参考文献のあるものしか読まないと宣言しているのも見ました。
話がかなり変わりますが、諸外国の人のことはよく分かりませんが、日本人は権威に弱いです。
東大や京大の大学の研究などというと、絶対正しいというような感覚になる人が多いです。
東大地震研究チームが、大地震発生の可能性70%なんていう数字を発表したりすると大騒ぎします。
住む場所を探しているのならそれを考慮するのも良いと思いますが、
何%だろうと、くるときはくるので、確率によって備えに差が出ることはないはずです。
その意味では大した発表ではないような気がしますが、東大や京大が絡むと、話題にする人が増えるような気がします。
そもそも最近、学者と呼ばれていた人のイメージがとても悪いです。
舛添・古市・ショーンK(これは詐称ですね)
同じ経済学者でも、日本の借金はまったく問題なしという人もいれば問題ありという人もいます。
算数で、講師によって答えが違うなんてことはありませんが(ミスは除いて)、
学者と呼ばれるくらい経済が分かっているはずなのに、どうして正反対なのでしょう…
真実かどうかよりも、様々な思惑で発言しているのかもしれません。
学者の言うことを鵜呑みにできないどころか、疑ってかかった方がいいとさえ思えるようになります。
そんな中で、私は、脳科学者の池谷裕二氏だけは信頼しています。
話す内容がほとんど納得いくからです。
脳科学者というと、接頭語のように「脳科学的には」とつけて、
誰でも分かっているような常識的なことを語っている印象ですが、
池谷氏の発言は、よくよく考えたらその通りだ!と思えることが多いです。
最近のでは、
立体の体積を求める計算練習では、直方体、円柱、三角錐などと立体型ごとにまとめて順に勉強するよりも、各種の問題を順不同にシャッフルしてドリルしたほうが、当初の点数は悪いですが、最終的にはよい成績を残すそうです。
これを見て、まさに算数教材塾・探求のオプション教材の集中シリーズと同じ狙いだと思いました。
各塾の教材や市販の教材は似ている問題を並べて見映えをよくしていますが、
これでは力がつかないと考え、集中図形、集中割合などの集中シリーズをつくったのです。
「図形」や「割合」や「速さ」などの分野ごとには分けていますが、その分野の中ではランダムに問題を並べています。
整えない方が力がつくというのは、経験上からきています。
もちろん図はすべて自分でパソコンで描いているので綺麗ですが、その意味の見映えではなく、
問題があっちに飛んでこっちに飛んでという意味での整えていないということになります。
例えば、流水算だけ補強したいとか回転体だけ補強したいなどのようなときは、
整えて並んでいる問題集の方が良いように思えますが、
一定レベルに達していない状態ならば、まずテキストの典型題を学習するのが定石です。
テキストは体系的に綺麗に並べておくのは当然で、対話式算数もそうなっていますが、
力をつける問題演習のときには、整えて並んでいる利点はないと思います。
ここのブログは参考文献などはほぼありません。
ほぼすべて、私の経験してきたことをベースに持論を述べています。
いまでもスカイプ指導、有料相談、メール相談、解説作成、入試問題を解くなどで経験値が上がり、
それを生かしてブログを書いています。
上記の方のように、参考文献がないから読む価値がないと思われる方がいるかもしれませんが、
私は参考文献よりも、自分の経験を優先します。
それは教材作成とまったく同じ方針です。
集中シリーズは、問題がランダムだから良いというだけではもちろんありません。
レベル、効果的な問題かどうか、解説の書き方、問題のボリューム感、
このあたりをいままでの経験を生かし、常にしっかり考えて教材を作っています。
典型題はそれなりに身についたという人にお勧めですが、
習いたて直後はできるんだけど、範囲の決まっていないテストに強くないという方には
是非、使っていただきたい教材です。
同じような問題集でも、どういうキャリアの人が、何を目標に、どれくらい真剣に作ったかで、効果は全く異なります。
売れれば良いという狙いの教材よりも、力が付くようにという狙いの教材を使用していただきたいと思います。