算数の講師は教え方が上手くない

タイトル通りの内容になります。

よく、算数が苦手な人の方が、苦手な子の気持ちが分かるから、先生に向いているということを言う人がいます。

私はそれは否定しています。

気持ちが分かって慰めることはできても、解決法が分からないと思うからです。

でも、その意見がまるでダメかというと、そうでもありません。

算数の講師は、自分が、この方法が分かりやすいと思う方法で教えます。

しかし、算数の講師をやるくらいなので、その人は算数が得意です。

算数が得意な人が分かりやすいと思う方法が、算数が苦手な子に分かりやすいとは限りません。

例えば、速さのダイヤグラムについてです。

頭の良い講師はダイヤグラムが1番と言います。

しかし、ダイヤグラムで苦戦している子はとても多いです。

きっと頭の良い講師は、あの子じゃ無理だろうなと考えていると思います。

その通りなのですが、ダイヤグラムよりも、もっと分かりやすい解法があって、その解法ならば、ダイヤグラムでダメだった子も理解できてマスター出来るかもしれません。

私は基準は自分にはしていません。

私が直接見ることができる生徒さんを基準にし、この解き方ではできない、この解き方ならできると、日々実験し続けて今日まで来ました。

現在、速さは5パターンに分類という作戦が、最も正解率が高い方法だと思っています。

今後、また変わるかもしれません。

私は「俺は子供の頃、ダイヤグラムが一番解きやすかった」などと思うこともありませんが、このセリフは、ときどき塾講師から聞きます。

そういう講師は、どの解き方なら、多くの生徒さんができるようになるという視点はあまり無いと思います。

とは言いましても、塾で、思想が気に入った講師が担当になるかどうかは運ですし、家庭教師も、私のようにブログでいろいろと主張していれば事前に分かりますが、そうでなければ、ある程度時間をかけて思想が分かり、思想が分かった段階で講師交代というのも現実的ではありません。

常に算数が得意な生徒さんから苦手な生徒さんまで教えていて、そのフィードバックを教材に生かしている対話式算数を使っていくのが最も無難と僭越ながら言いたいです。

通塾している生徒さんも、通塾していない生徒さんも、算数があまり上手く行かないなと思いましたら、解き方が得意な子向けになっている可能性があります。

対話式算数で解法を参考にして欲しいと思います。

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