代表的なミスをなくす方法

算数は他の科目よりもミスで間違えたということが多いと思います。

とても良く聞くフレーズは「ミスがなければ偏差値○○だった」というものです。

「たられば」は実力のうちだと思いますが、当事者にしてみれば、悔しいことでしょう。

 

ミスというものはかなりの種類があります。

「君はいろいろなタイプのミスをするね」と呆れかえることもたまにはありますが、すべてのタイプのミスを同じ扱いをしていたら、改善されません。

そこで、今回は、ミスの代表的な2つの改善に関するブログにします。

 

1つ目は、問題の読み間違いです。

間違いやすい箇所というものがあります。

これは、家庭教師が詳しいと思います。

今回は間違いやすいベスト10をつくりました。

商売道具なので、もったいない気もしますが、思いっきり載せます。

聞けば当たり前のことばかりですが、それをすべてお子様に事前に注意させている方はいないと思います。

  1. 答えを書く前に、本当に求めるものはこれでいいか確認する
  2. 倍とあったら逆にしない
  3. 多い少ない(高い安い)を逆にしない
  4. 同時に出発か、同方向に出発か、同地点を出発かを読み取る
  5. 順番が関係あるか、関係ないかを考える
  6. 1番目は□に1を入れていいか確認する
  7. 割られる大きな数を求めるか、割る小さな数を求めるかを逆にしない
  8. 何分後とあったら、いつからを読み取る
  9. 半径を図に1か所は書き入れる
  10. 割りきれないときは、これで完了せずに次と考える

 

算数に慣れていないと、何の単元か分かりにくいと思いますが、新6年生ならば、どういう問題かすぐに分かると思います。

このベスト10に入っているものだけは間違えない!という意気込みさえあれば、読み間違いはほぼ解消できます。

よく読みなさい、線をひきなさい、そして1位の「答えを書く前に確認しなさい」だけでは根性論になってしまい、改善しません。

ミスを減らすのも技術です。

 

次は、求め忘れ、足し忘れです。

これも読み間違えと並び、ミスのツートップだと思います。

間違える理由は理解でき同情できます。

計算で求めていく間に、他に何をしなければいけないかを忘れてしまうからです。

ここで偉そうに書いている私も、このミスはしてしまいそうです。

 

ミスを防ぐ方法はあります。

最初に何を求めるかを解くスペースの左に縦に並べて書いておくことです。

「自分に命令する」というような、コンピューターのプログラミングの感覚です。

鏡餅のように円柱3個が組み合わさった立体の表面積ならば

  • 円柱側面上
  • 円柱側面中
  • 円柱側面下
  • 底面セット

というようにです。

漢字でていねいに書く必要はありません。

「円そ上」くらいでも十分です。

そして、1つ1つ、できれば暗算で求めます(円周率は計算しません)

  • 円柱側面上 12×円
  • 円柱側面中 16×円
  • 円柱側面下 20×円
  • 底面セット 50×円
  • 合計    98×円

というように書いて、最後に98×3.14を計算します。

私の場合、「×」を書くのも、時間の無駄で、見間違える恐れもあるとして省略します。

それもありますし、中学の数学を見据えてということもあります。

  • 円柱側面上 12円
  • 円柱側面中 16円
  • 円柱側面下 20円
  • 底面セット 50円
  • 合計    98円

ちなみに、この計算でしたら、いきなり「314-6.28」を筆算で書いて、ひき算で終わりですね。

 

立体の計算は面倒くさくて嫌だと思っている生徒さんも多いですが、こういう形で書いて、極力暗算を使っていくと、思っているよりもはるかに楽に解けると思います。

暗算は間違いやすいと思っている方もいますが、結果を書かなければ、もちろん間違いやすくなります。

上のようにしっかり結果を記録していけば、計算式を書く方が間違いやすいです。

結果を残すか、残すとしたら、目立つ一等地に記録するかです。

暗算は速いので、必ず2回計算すると決めて習慣にしておけば、さらにミスはなくなり、式を書くよりも速いです。

 

「問題文の読み間違いの代表的なものを意識して、それを避けること」と、「これから求めるものを項目として最初から書いておいて、その後、極力暗算を使って、項目の右隣に結果を書く」というようにすると、ミスの大御所から逃れられます。

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