- 2017年9月17日
季節のせいか、やらなければならないことが多すぎるのか、よく分かりませんが、
今年度はなかなか軌道に乗りません。
ブログ更新が少なすぎると焦っていますが、なかなか手つかずになっています。
ひさしぶりのお役に立ちたいブログです。
今日のテーマは、家庭教師に限らずに保護者様が教える場合や塾で質問する場合も含みます。
授業を受けたあとや、模擬テストが終わったあとにその復習をします。
そこで、お子様の自力で解決できない場合に、保護者様が教えたり、塾で質問したり、家庭教師に教わったりすると思います。
私に限らず、ほとんどの塾講師は、大変失礼ながら、「この子がこんな質問しても不毛じゃないの?」う思ってしまうことは1度や2度どころではなく多々あると思います。
依頼されたことだからとしっかり教える真面目な講師が多いと思いますし、質問したお子様や保護者様にとっても、しっかり教えてくれる塾講師の方が評価が高く、「この問題質問しなくていいよ!」とぶっきらぼうに言う講師の評価は低くなりがちだと思います。
しかし、どちらがお子様のためになるかと言えば、前者ではありません。
親しみやすい人気講師が担当になってラッキーだと思っても成績が上がらないのはこういう面もあるからです。
もう少し具体的に書いてみます。
例えば、模擬試験があったとします。
得点が150点満点で80点だったとします。
間違えた70点を、お子様の力で間違え直しをし、イージーミスで20点直し、解説を見て30点納得し、解説を見ても分からない問題が20点あったとします。
そこで他力を利用するのですが、おそらく解説を見ても分からない20点分の問題を質問するはずです。
お子様の学力にもよりますが、このくらいの成績の場合は、これではあきらかに効果が薄いです。
保護者様に質問なら時間と労力がもったいなく、親子バトルになるという精神的にも問題があるかもしれません。
塾で質問ならば時間がもったいなく、家庭教師に質問ならお金がもったいないことです。
では、どうすべきかというと、すでに答えは書いているようなものですが、解決できたと思った20+30=50点分をしっかり精査し、次に生かせるように引出にしまうことが大切です。
イージーミスならば、必然か偶然か。
偶然ならば運が悪かったで済ませますが、ほとんどの場合は必然です。
これなら次もまたミスをするだろうなと思ってしまうことが多いです。
「次は○○する」という決意が具体的にないと同じことをくり返します。
ミスの少ない受験生はそういったことを意識的にあるいは無意識にできているのではないかと思います。
雑だからミスがあるというように人間性のせいにしがちですが、後処理の問題が大きいです。
生徒さんが解説を見て30点分納得できたといっても、私が指導する立場なら、疑います。
性格悪い…と思われるかもしれませんが、それは仕方がありません。
好かれたい<<<<<<<成績を上げたい
やや2ちゃんねるのような表現の仕方ですが、そういうことです。
「テストのときにどういうことを考えて」
「いまだったらどういうことを考えて」
「どのようにマニュアル化すれば、この先安定してできるようになると思うか」
の3点を確認します。
それがきちんと答えられれば、解説を見て納得できたとなりますが、30点のうち半分もそれができれば良い方だと思います。
つまり、解説を見て納得できた問題のうち半分以上は喉元を通り過ぎればというように、次も同じ間違いをすると思います。
しっかりお子様の答案を見ていらっしゃる保護者様は「また同じような間違いを…」と苦虫をかみつぶすことが多いのではないでしょうか?
次につなげられるような指導をするか、お子様の「もう分かった」という言葉を信頼しスルーしてしまうかの差がどんどん広がっていきます。
ミスや解説を見て納得できた50点分を正しく処理できるかどうかがこの先の偏差値を決めます。
解説を見ても分からない20点分は、教える方が教え甲斐のある問題なので、楽しいかもしれませんが、お子様の学力を基準に考えると無意味なことと言っても過言ではありません。
ここまでテストの間違い直しについて書いてきましたが、授業のあとの復習でも同じことです。
しかし、授業で新しく教わったりするので、それをすべてきちんと精査していくのは大変です。
復習テストの間違い直しなどでそのような精度の高い復習をすると良いと思います。
自立していて、石橋を叩いて渡るタイプのきめ細かく勉強できるお子様ならば、任せても大丈夫ですが、ほとんどのお子様は、どの問題を教わるかを任せない方が結果は出ます。
保護者様がコントロールするか、嫌われることをいとわない家庭教師がコントロールするのが良いと思います。
「素質がある」、「地頭が良い」で片付けずに、勉強の仕方があっているかどうかを見つめ直すべきだと思います。