間違いやすさビッグ3に気をつけよう

入試が近づくにつれて、ミスが減っていく受験生もいますが、変わらない受験生もいます。

入試は1点勝負で、その前後に何十人もいると言われますが、ミスでまさかの不合格となることもあります。

もちろんノーミスで行きたいものです。

ミスは必然的

ミスをする人の特徴は大まかに分けて以下の3点です。

  1. ミスをしないようにという意識が希薄
  2. 書くスピードが速すぎる・数字の判別が難しい
  3. 字の密度が高すぎる

①は、ミスの重大さを知っている大人からすればありえないと思われるかもしれませんが、そうです。

  • 計算したあとにサッとスケール感、大小関係の確認
  • 変な数字になったときの再チェック
  • 簡単にできる検算を省略
  • 双方向から求めて確認するべきなのに、それの省略

このくらいのことを気をつけるだけでもミスが半減するのではないかと思われる受験生もいます。

口酸っぱく言うしかありませんが、入試が近いだけに効果があります。

②はなんでそんなに急いで書くの?と思ってしまう受験生も多いです。

速く書けば書くほどミスが出ます。

上手く計算すれば楽にできるのに、猪突猛進で取りかかり、結局、砕けるケースも多いです。

丸数字から数字がはみ出たり、表から数字がはみ出したり、しっかり消しゴムで消さなかったり、どうして地雷を置くかのように紛らわしいことするのかな?と思うこともたびたびあります。

③は常々書いていますとおり、レイアウトが悪い場合や、図形や線分図に数字を書き入れ過ぎたりする場合です。

見やすく書かないと、考えを進めていくことも難しくなりますし、ミスも出ます。

これも口酸っぱく言うしかありません。

ミスしてもったいない!ミスがなければ合格点だったのに!

つい口に出してしまいますが、ミスも実力のうちです。

ミスに気をつけてねといくら言っても意味がありません。

ミスをしないためのアドバイスは具体的でなければ意味がありません。

ミスを減らすための演習

ミスを減らすためには、新しい問題を解くことも大切です。

よくこの時期は新しい問題は解かない方が良いという塾講師がいますが、復習のときは、ミスをしないようにていねいに解くけど、新しい問題のときは気が散ってしまいミスが起きやすくなる受験生もいます。

新しい問題のときに、ミスをしないように気を配る姿勢が大切なのです。

新しい問題を解かなければ、その姿勢が錆びついてしまう恐れがあります。

ミスを本気で減らしたい人は絶対にミスをしないようにという姿勢で30分ほどで、入試の前半部分だけをやるのも良いと思います。

私が以前塾講師のころ、授業で使用する教材は心血を注いで作りましたが、授業時間外(授業前)のテストは、セロハンテープとハサミとコピー機と印刷機で5分くらいで用意していました。

それがこの入試問題前半部分のみです。

実物の入試問題を使いましたので、著作権も問題ありません。

手抜きで楽に作れるのに、効果は高いコスパ最強の教材と同僚に得意げに語っていました(笑)

入試問題前半部分のみには様々な効能がありますが、ミスをしないで集中して取り組める教材としても最適です。

もったいない間違いBIG3

ここまで書いてきましたが、実は本題に入っていません。

本題は、ミスというか、細心の注意を払うポイントをお伝えすることです。

とても間違いが多いものを3つ挙げます。

そこで間違える癖のついている人は、残りの期間で克服すると得点力が数%上がります。

数字の個数、数え方

これはいろいろな分野で出てきます。

今日のスカイプ指導でもありましたが、1~170まで数字が並んでいて、百の位だけを数えるとき、170の1は何個目?

この問いに、優秀なお子様ですが、70と答えてしまいました。

いろいろな要素が絡み合っている難問を解いていると、このあたりでつい油断して間違えてしまうのでしょう。

正解は71個目です。

1~100までの数字の個数はだれでも100個と答えますが、100~200までとなると101個と答えられない受験生がたびたびいます。

慎重に確認作業まで行えばこういった間違いは防げます。

ここは間違いやすいから特に気をつけようと常に意識する必要があります。

どちらが大きいか小さいか、倍の関係のときどちらが基準量か

これは問題文を読むときに下線をひきましょう。

  • 条件は□で囲む
  • 「より大きい」や「基準量」は下線をひく

こういうルールはどうでしょうか?

わり算のあまりの処理

これもいろいろな分野で出てきますが、例えば、周期性で、100÷8=12あまり4ならば、13周期目に答えがあります。

植木算的に使うときは、96÷6=16あまり0となっても、17個になります。

たし算、ひき算、かけ算は、比較的、出てきた答えをそのまま使っても問題ありませんが、わり算は違います。

何を求めたのか、商は何を意味するのか、あまりは何を意味するのかと冷静に考える必要があります。

周期性で商を小数や分数にする受験生もいますが、これは明らかに、商の意味を考えていません。

わり算のときだけでも、いまの計算で何を求めているのかを意識すると良いと思います。

図があった方がより納得しやすいですが、まずは、わり算には注意を払うことです。

間違える必然性の3点、注意深く処理していかなければならないBIG3

これらがお役に立ちましたら幸いです。

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