3年生の計算

このブログは、新小学5年生の2月の時点で偏差値65を目指す3~4年生の学習についての内容となります。

3年生の計算は百ます計算一択

3年生は計算練習がとても大切です。

計算といってもいろいろありますが、「3桁のたし算・ひき算」「2桁の4つのたし算」「2桁×2桁のかけ算」 が暗算でできるレベルに引き上げることです。

その中でも、特に大切なのは「2桁×2桁」の暗算です。

3年生の最終目標は50以下どうしのかけ算の暗算です。

百ます計算で時間を計って練習するのが良いと思います。

「2桁×2桁のかけ算」中心で、ときどき、「3桁のたし算・ひき算」「2桁の4つのたし算」を扱うバランスが良いと思います。

他にスマホアプリの「ドリる算数」も楽しみながら計算力を鍛えるツールとしてお勧めですが、日頃のトレーニングは百ます計算が良いです。

百ます計算のステップアップの仕方

百ます計算は1年間かけて、徐々にステップアップしていきましょう。

下の表が3年生の4月から10か月間の計算レベル見本例です。

時期計算レベル
4月50以下×1桁
※答えを一の位から書かず、1番大きい位から書きます。
5月99以下×1桁
※答えを一の位から書かず、1番大きい位から書きます。
6月20以下×20以下
7月30以下×20以下
8月50以下×20以下
9月30以下×30以下
10月50以下×30以下
11~3月50以下×50以下

計算は、50以下×50以下までで十分なので、これ以降は練習頻度を徐々に減らして良いですが、練習は継続して、計算の感覚が錆びないようにしましょう

計算力がかなり高く、且つ、計算で最大級のアドバンテージを作りたい人は「999以下×999以下」のマスターを目指して、まだまだステップアップしていきましょう。

計算練習の目的は?

日本人の悪いところは、いつの間にか目的を見誤ってしまうことです。

本末転倒というものです。

計算練習は、計算力を鍛えるためのものです。

早く正確に答えを求めることではありません。

おみやげ算というものがあり、ちょっとしたテクニックを使うと、負担を減らして「19×19」までのかけ算ができます。

早く正確に答えを求めるならば、おみやげ算をマスターすると良いと思います。

しかし、負担を減らした計算練習で、計算力が鍛えられるのでしょうか?

計算練習は、入試問題の難問に通用する計算力を鍛えたいのです。

その問題が正解にできることもありますが、それだけではありません。

テクニックを使って19×19までの計算を早く正確に求めることで、入試問題の難問に通用する計算力が身につくならば良いですが、身につきません。

負担を減らした分、トレードオフとなります。

例えば、足腰を鍛える目的でランニングをするときに、「自転車に乗った方が快適に早く目的に着けますよ!」と言われても、「目的が違う!」となりますが、おみやげ算などの計算テクニックも全く同じことです。真の力を鍛える練習というものは大変で、つい裏技的なことを考えて、楽な方向に逃げたくなりますが、計算力を鍛えることが目的ならば、愚直に取り組むことが大事だと思っています。

おみやげ算の計算の問題集がかなり売れたそうですが、難関中を目指す人は、そういった大衆と同じことをしていてはダメだと思います。

ついでに言うと、そろばんも中学入試に通用する計算力には繋がりません。

そろばんのメリットはいろいろありますが、中学入試の計算力の向上にはなりません。

どうして計算練習をやるのか、その目的を見誤ると、時間や労力の無駄となります。

2桁×2桁の頭の使い方

例えば、46×37の計算ならば、46×3=138なので、1380を記憶して、46×7=322なので、記憶していた1380と322をたして1702となります。

この記憶していた数字を使って頭の中で3回暗算していくことで、中学入試に必要な計算力を鍛えます。
ポイントは頭の中で数字を記憶することと、頭の中で桁をずらしてたし算することです。

計算練習の頻度は?

週に5日以上取り組みましょう。

百ます計算ならば、1回3~7分です。

歯磨きや食事やおやつなどのようにルーチンワークを決めて、取り組みましょう。

上の表で計算レベルを決めていますが、4分を切れるなら、次にステップしても良いと思います。

逆に6分台に入れないようだと、次にステップしない方が良いケースもあります。

ステップした方が良いか、しない方が良いかはご相談を承ります。

正確さより速さ

限度はありますが、正確さよりも速さが大切です。

百ます計算で、全問正解で7分かかるよりも、10問間違えて3分で終わるならば、後者の方が計算力が上がっていきます。

ゆっくり正確から、徐々にスピードを上げていくよりも、雑でハイスピードから徐々に正確さを高めていく方が簡単です。

初めは10%のミスならば及第点と考えて、スピード重視で進めてください。

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