応用問題を解くのに最も必要なことは作戦

応用問題とは、解法の糸口を見つけにくい問題と言えます。

類題を解いた経験があり、それを思い出して解き方を閃くというのが、数学の解法のイメージだと思いますが、その感覚では受験算数の応用問題には通用しません。

 

応用問題は、問題を見たときに、やるべきこと、やれることは何かを考えます。

それを考えることを、作戦を立てると呼んでいます。

数学でも応用問題になると作戦を立てることが必要になりますが、作戦を立てることがまだ得意ではない小学生が、大人でもなかなか考えられない作戦を立てないと解けないというのが、受験算数の応用問題です。

生半可なことでは応用問題に強くなることは難しいというのは、そういう理由です。

 

「作戦などは無意識に立てているのでは?」と思われる方もいらっしゃいますが、案外、作戦を立てていません。

問題を見て30秒くらいたった状態の子に「何をするか決めた?」と聞くと、作戦を立てている子とそうでない子の反応がまるで違います。

問題の解法を理解していくと、徐々に「こういう問題はこうすれば良い」というものができつつあり、それが作戦に当たりますが、問題を解くときに「どういう作戦で解こうか」と考える習慣のある子とそうでない子では、作戦の立て方の上達の早さが違います。

そして、どんどん力をつけていく子は作戦を立てている子と言えます。

このようなケースがあまりにも多いので、作戦を立てられる子は、算数が得意になる子と言っても良いくらいです。

 

勉強の仕方はいろいろあります。

ここは保護者が作戦を立てる番だと思いますが、どういう勉強が算数が得意になるかを考える必要があります。

作戦を立てることができれば、算数が得意になるのと同様に、良い勉強スタイルを考えられれば、作戦を立てる習慣がつきます。

その意味では保護者の役割はかなり重要だと思います。

 

作戦を立てる習慣をつけるには、単純なことで作戦を立てる練習をすることです。

問題を解くだけで作戦を立てられる力のある子はそれで十分ですが、そういう特殊な子を除いて、解説を読んで作戦を立てられるような解説を使って学習しているかです。

作戦を立てられる教材で練習をしっかりやっていくと、授業の解説を聞いたときも、問題集の解説を見たときも、作戦に活かせるように吸収できます。

作戦を立てると言っても、小学生の低学年では論理的に考えることは難しいので、それができるのは小学4年生頃からだと思います。

 

当教材では「リンク式算数」という2024年に販売開始となった教材が小学4年生用の作戦を立てる練習をする教材です。

解説というよりも、解きながらヒントという形で参照することで、作戦の立て方が上達します。

 

作戦を立てる意識を持って学習すれば、着実に応用問題に強くなります。

受験算数はゲームの攻略的な要素があります。

ゲームは、どうやったら勝てるかという作戦を確立させることがとても重要です。

受験算数もその視点が重要です。

1週間の学習の中で、作戦を立てることを意識した勉強を取り入れることを強くお勧めします。

 

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