- 2018年7月8日
ひさしぶりに大きな書店に行ってきました。
名古屋の三省堂です。
まずまず中学受験の参考書が揃っていました。
一通り見た感想としましては、ちょうど良いものが少ないと思いました。
ちょうど良いというのは、利用する子が真似をしやすく、どうしてそういうことをするのか、理由も書いてあるというバランスです。
解説が手書きスタイルや図が中心というスタイルのものは、解き方だけ載せて、補足の説明がほとんどありませんでした。
真似ができれば理由はとりあえずは不問というスタンスかと思い、個人的にはこれで良いのかな?と思いました。
詳しくしっかり書いているものは、保護者から見たら、詳しくて良い!と思われるかもしれませんが、子どもはなかなかそういうものは読みません。
読みやすすぎるかな?というくらいがちょうど良いと思っています。
真似をしやすく、どうしてか理解もできるように補足説明もそれなりに載っているものが良い教材だと思っているのですが、なかなか巡り逢えませんでした。
我ながら、著書「比と割合は書き方を変えれば簡単に解ける」はそのバランスにこだわって書いていますので、市販の教材随一のバランスの良さだと思っています。
ちなみに置いてあるかな?と探してみましたが、残念ながら、置いていませんでした(見つけられなかっただけかもしれませんし、もしかしたら売り切れだったのかもしれません)
また、「比と割合は書き方を変えれば簡単に解ける」の問題は、割合の解法を身につけ定着することが目的なので、問題自体は面白みに欠けると思っています。
しかし、改めて他の市販教材を見て比べてみますと、「比と割合は書き方を変えれば簡単に解ける」の問題の方が捻りの問題が入っていて、メリハリのある教材だと思いました。
これは、応用力に対応できるように「少し捻られていたら、こう対処する」という考え方が構築できるような教材を目指していることに起因すると思います。
易しい典型的な基本問題ばかり解いても応用力につながらず、また別のところで応用の練習をすることになりますので、少しでも捻りのある問題を扱っていくことが大切だと思っています。
今回、手にした教材の中で、目的と合致していたらお勧めできる教材をピックアップします。
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中学入試 算数 塾技100 新装版 (中学入試 塾技)
考え方の理由などが詳しく載っていますが、個人的には文章でぎゅうぎゅうに詰め込みすぎだと思いました。
しかし、このくらいの文章量の情報を処理できる子にとってはとても有効な教材だと思います。
中学受験 すらすら解ける魔法ワザ 算数・図形問題
魔法というタイトルですが、このくらいは最低限必要と思われるテクニックです。
6年秋以降に、それらの知識がしっかり身についているかチェックする教材として役に立つと思います。
図形以外もありますが、チェック用として有効なのは図形だと思いました。
中学入試 最高水準問題集 算数 (シグマベスト)
市販の難問の問題集としては、問題の質、解説の質が最も良いと思いました。
下剋上算数 攻略本 難関校受験編
解説が個性的なので、このスタイルで勉強をしたい人にはとても役に立ちます。
単元ごとに並んでいるわけではないので、この教材で力を付けるというよりは、このレベルは余裕という子が、雑誌を読む感覚で楽しんで触れるという教材かと思います。
特進クラスの算数 難関・超難関校対策問題集 新装版 (特進クラス 中学入試対策問題集シリーズ)
個人的には最高水準問題集の解説の方が良いと思いましたが、こちらの方が良さそうと思われた方はこちらが良いと思います。