通塾しないで自宅学習で受験勉強をする(5年生編)

まず、目標を定める

中学受験といっても、もの凄く努力する必要のある受験勉強と、無理をしないで取り組む受験勉強があります。

どちらを選ぶかを決める必要があります。

もちろん、その中間もありますし、変更もできます。

このページでは、その両方を書いてみます。

もの凄く努力する必要のある受験勉強とは、四谷大塚偏差値65以上の学校を目指すことを指し、無理をしないで取り組む受験勉強とは四谷大塚偏差値55以下の学校を目指すことを指します。

偏差値60の子が偏差値70の学校を目指す努力と、偏差値40の子が偏差値50の学校を目指す努力は同じではありません(母集団の分布数というものは除いても)。

入試問題の質が違うからです。

偏差値60の子が偏差値70の学校を目指すとなると、努力も相当問われますが、偏差値40の子が偏差値50の学校を目指す場合は、学習の質を変えると、案外、いままで空回りしていたことに気がつき、いままでと同じ頑張りで、状況が改善されるケースは多いと思います。

お子様の学力状況によって、努力の度合いは変わりますので、デジタル式に「この学校以上からはもの凄く努力をする」というものではなく、イメージしやすいように、敢えて偏差値の数字を使っています。

 

自宅学習で難関校を目指す

4年生のページでも書きましたが、4年生以上にハードルが高く、ますます現実離れした話のような気がするかもしれません。

しかし、4年生から小4対話式算数、もしくは先取り学習で小5対話式算数を学習していた子なら、5年生でも自宅学習で取り組んでも問題ありません。

同じような調子で進みます。

上にも書きましたが、それ相当の努力は必要ですが、実は、通塾はいろいろな無駄がありますので、通塾している受験勉強よりは、負担は大幅に軽減できます。

お子様の性格によっては、単調な勉強になって飽きる恐れはありますが、そこを工夫すれば余裕です。

通塾していると、飽きるという心配が無いと思われる方もいらっしゃると思いますが、見えていないだけで、授業中に目をギラギラさせて集中しているかどうかは分かりません。

見えているか見えていないかの違いが大きいのですが、この見えていることで親のストレスがたまるなら、自宅学習の作戦は難しいです。

成功させるためには、小5対話式算数をメインで使い、ご相談をいただけましたら、使用教材のアドバイスなどもさせていただきますので、それをご参考に補助教材を取り混ぜて、理に適った学習ができれば、学力の上がるスタイルになります。

上記のように、お子様の性格にもよりますが、飽きない工夫ができるかどうかです。

ご褒美などもとても有効です。

立ち位置を気になさる方は多いですが、対話式算数の練習問題で、自力で8割できていたら、サピックス偏差値60以上という目安で取り組んで欲しいと思います。

 

無理をしないで取り組みたい

中学受験の勉強は4年生(3年生の2月)から始めるのが一般的ですが、5年生から始めても、遅いというハンディキャップはありません。

新6年生からの受験勉強開始でも、四谷大塚偏差値55はそれほど高い壁ではありませんが、新6年生から始めると、さすがに良い作戦を練って、夏休みに勉強をしっかりやらないと間に合わないと思います。

5年生で、小4対話式算数(受験算数の4年生の学習)をスタートすると、覚える勉強にならず、仕組みを理解する勉強になりがちです。

言いかえますと、受験算数は、本来取り組みやすい学習内容よりも1年先のことを学習しているからです。

適正学年で取り組んだ方がスムーズに行くことは容易に想像がつくと思います。

そういう意味から、5年生から受験勉強開始というのは、ハンディキャップというよりは、むしろ、学習の質を高められ、メリットが大きいとも言えます。

4年生で当教材の「対話式算数・基礎」を学習して、そこで受験算数に慣れて、解法をイメージできるようにして、5年生で小4対話式算数を始めるという流れが、無理せずに最大限のパフォーマンスを発揮できる方法かもしれません。

5年生の学年末までに小4対話式算数が終わっていれば、その後の学習で合格ラインに届きますが、もう少し早めて、5年生の間に小5対話式算数の半分くらいまで終わらせていれば、さらに6年生の学習を充実させて、選択肢が広がると思います。

 

小5の学習は「割合と比」が核

受験算数の5年生は割合と比から始まり、食塩水の濃度、売買損益算、仕事算などの割合と比に関連する文章題、速さと比、平面図形と比、比を使う水量の問題、比を使う立体図形など、比の問題が充満しています。

割合と比を、いろいろな単元で使えるような捉え方、解き方で身につけていくことがポイントです。

小5対話式算数は、割合と比は9週間にわたって続き、他の単元にも使える汎用性のある解法をじっくりスローステップで進めていきますので、小5対話式算数をしっかりやってくださっていたら、割合と比がマスターでき、それに絡む他の単元も与し易くなり、小5の学習は順調に進むと思います。

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