- 2021年10月11日
入試によく出る小立方体です。
基本的には、1段ごとに分けて考えることが鉄則になります。
かなり難しい問題までありますが、1つ1つ解き方を身につけていきましょう。
興味のある方はこちらにどうぞ
第87話:小立方体の概要
87・1
切断の問題です。
導入でかなりダイナミックな図を描いて説明していますが、その後で描いたよう図を描いて解きます。
1段ずつ分けて、各段それぞれ何個切られるかを考えていきます。
分けずに集約した図で解いた方が良いと思いますが、しっくりくる方で良いです。
87・2
内部の面を数える問題です。
表面積を利用すると、簡単に計算で求められます。
87・3
くりぬく問題です。
87・1は1つの図に集約できましたが、これは、そういう省略はできず、1段ずつ分けないといけません。
同じだから省略という段を見つけられると、少し楽になります。
87・4
表面積を考える問題です。
どういうときに表面積が大きくなって、どういうときに表面積が小さくなるかを理解します。
小立方体を積んだ立体は、1個積んだら表面積はいくつ増えるかという考え方ができるパターンもあります。
それも説明しています。
87・5
6年生でも苦戦するレベルの問題を扱います。
先送りでも大丈夫です。
外部の面は問題なく求められると思いますが、内部の面は、87・1や87・3のように1段ごとに分けてかき、上や下がない、あるいは隣がないなどを判断して、表面積となる面を数えます。
練習問題
番号 | 難 | 要 | 講評 |
1 | A | 1段ずつ分けて考えます。集約した図でも良いです。 | |
2 | B | ゼ | まず、切り口を考えます。そのあとは1段ずつ分けるか、集約した図で考えるかで求めます。 |
3 | C | サ | 2番の類題ですが、これは半端です。慎重に計算を使いながら、切り口がどこを通るかを考えます。 |
4 | B | ゼ | (1)は角ではない辺上の立方体です。(3)バラバラにしたときの表面積の和と、元の立方体の表面積を考えます。 |
5 | B | テ | 4番の(3)の類題です。 |
6 | B | テ | (1)は1段1段丁寧に調べます。(2)は、これも4番、5番と同様に、バラバラにしたときの表面積の和を求めます。 |
7 | B | ゼ | 1段ごとに分けてかき、各段を調べます。5段すべてかかなくても求められます。 |
8 | B | ゼ | 1段ごとに分けてかき、各方向から穴を空けた様子をかき入れます。 |
9 | C | テ | 絶対に入っていないかどうかを調べます。 |
10 | B | テ | (1)は真上から見た図に、積まれている個数を書き入れます。(2)は高いものが斜めに並ぶようにします。 |
11 | C | テ | (2)ぎっしり置かれているので、前後左右上下+見えない面で考えます。 |
12 | D | ヒ | どう考えても置かれていない部分があります。まず、1段目だけ置き、その時点で表面積を求め、そのあと上に積み重ねていくときの表面積の変化を考えます。 |
13 | B | テ | (1)は、27個の立方体から何個かを取り除いた立体と考えます。表面積は外部の面と内部の面をそれぞれ求めますが、この立体は内部の面も分かりわかりやすいので、特にテクニックは不要です。 |
14 | D | サ | 外部の面と内部の面に分けて、それぞれ求めます。内部の面は、1段ずつかいていく本格的な解法をお勧めします。 |
15 | D | サ | 14番の類題です。粘り強く取り組みましょう。 |
※「難」は難度は以下の基準です。
A:確実に解けるようにしたい問題
B:サピックス偏差値50以上を目指す人向けの問題
C:サピックス偏差値60以上を目指す人向けの問題
D:特に難しい問題
※「要」は重要度で以下の基準です(B・C・Dのみ表記)。
ゼ:絶対に解けるようにしたい重要な問題
テ:よく出る典型題
ヒ:捻りのある問題
サ:地道な作業が必要な問題
