- 2023年5月18日
答えまでの道筋が分からない問題に出会うことはよくあることだと思います。
なんとなく「これでいいのかな?」という計算式で求めていく学習は、はっきり申し上げて、質の低い学習で、得るものが少ないです。
害の方が大きいです。
私は子供の頃からやっていて、それをやるのは当たり前のことだよね?と思い込んでいたことが、実はほとんどの受験生はやっていないと思います。
例えば、「端から端まで250m離れていて、10m間隔と5m間隔の交互に木を植えていったときの木の本数を求める問題」があるとします。
答えを求めるためには、250÷(10+5)=16あまり10で、間隔が2×16+1=33か所で、木は34本になります。
これが思いつかないのならば、試しに端から端までを60mにして求めてみると良いと思います。
すべて図を描いて省かないでです。
省くというのは、しっかり理解できた上での行為で、その途上段階で省くのは得策ではありません。
10と5を交互に書いていくと、|10|5|10|5|10|5|10|5|で60mになり、木(|棒)は9本と分かります。
ここから、9を求める式を編み出すことができて、それを活用して250mのときでも答えを求めることができたら、質の高い学習になります。
式を編み出すことができなくても、書いて数えることでイメージはできた訳なので、250mの場合を求めることができなかったとしても、メリットの方が大きいです。
このように、求め方が分からないときは「小さい数字で考える」「少ない個数で考える」習慣をつけることが大切だと思っています。
私が子供の頃によくやっていた解法はこれです。
算数は正解を求めることが目的ではなく、正しくイメージして、そのイメージを計算式に変えて(一般化と言います)解くことが目的です。
目的を見失わずに学習を進めていくと良いと思います。