- 2022年11月8日
比の第3回目です。
比という単元名は5回続きますので、ちょうど真ん中です。
今回は、連比や、等しい部分を最小公倍数する問題など、複数の比を1つの比にそろえる単元です。
等しい部分はどこかを考えて最小公倍数で決めるのは、割合の逆比なので少々レベルが高いです。
しかし、タイサンでは、解き方を工夫して、第1回目や第2回目と同レベルに抑えられています。
興味のある方はこちらにどうぞ
第54話:比③
54・1
ついに、比を簡単にしたり、整数比に直す問題の登場です。
一般的な流れでしたら、これは比の第1回目の授業で扱われると思います。
比というものがどういうものか分からないのに、決まりだけ身につけても意味がないと思います。
ある程度、比とはどういうものかを身につけてから、こういう単純な決まりを身につけた方が、いろいろなことが見えるような気がします。
54・2
単純な連比の問題です。
連比の求め方を身につけましょう。
54・3
連比の文章題です。
分数の比は、慣れるまでは、一旦、整数の比にしましょう。
54・4
割合の逆比の問題も出ます。
表を書いて「等しいものは同じ数字!」という思考を身につけましょう。
54・5
棒を池などに立てる問題です。
表を書いてできますが、5年生ならば、イメージしやすいように、棒を描いて池の深さなどを最小公倍数で決めてもいいと思います。
表も図も結局は同じことです。
機械的に逆数にして比にする解法は避けたいです。
練習問題
番号 | 難 | 要 | 講評 |
1 | A | 公平に100倍しましょう。 | |
2 | A | 仮分数にしてから通分しましょう。 | |
3 | A | 一発で割ることを目指しましょう。 | |
4 | A | 連比の基本です。 | |
5 | A | まず整数比にしてから連比にしましょう。 | |
6 | B | テ | まず、仮分数にして整数比にしましょう。 |
7 | A | 連比の基本的な文章問題です。 | |
8 | A | 差に注目しますが、7番と同じように解きましょう。 | |
9 | B | テ | 主語が2つにかかるなど、やや読み取りの力が必要です。 |
10 | B | ゼ | 一般的に線分図で教わる内容ですが、タイサンでは、自力で書きやすく、応用に繋がりやすいということで、表にすることを推奨しています。 |
11 | B | ゼ | 10番の文章題バージョンです。表は「全・等」でいいです。 |
12 | B | テ | 10番の図形バージョンです。表は「全・重」でいいです。全体の面積を求めるときに、少々気をつけましょう。 |
13 | B | ゼ | 地面より上の長さが等しいことを読み取ります。地面より上の長さを最小公倍数で決めます。 |
14 | B | ゼ | 池の深さを最小公倍数で決めます。 |
15 | B | テ | プールの深さを最小公倍数で決めます。 |
「難」は難度は以下の基準です。
A:確実に解けるようにしたい問題
B:サピックス偏差値50以上を目指す人向けの問題
C:サピックス偏差値60以上を目指す人向けの問題
D:特に難しい問題
※「要」は重要度で以下の基準です(B・C・Dのみ表記)。
ゼ:絶対に解けるようにしたい重要な問題
テ:よく出る典型題
ヒ:捻りのある問題
サ:地道な作業が必要な問題