他の問題も同じように書いてみる

算数の問題を解くとき、解き方を知っている問題ならばその解法で解き始め、解き方が分からなければ、

  1. 表にする
  2. 少し作業してみる
  3. イメージを湧かすために図を描く

という行動を取ります。

3のイメージを湧かすための図は、速さ、立体図形、容積の問題です。

イメージが湧き上がる図を描く必要がありますが、そのためには練習が必要だと思います。

2は数系の問題でよく使う方法です。

数の性質や規則性で、問題をパッと見たときに、仕組みがまるで分からなかったら、少し作業していくつか求めて、仕組みを見抜きます。

その際、規則性にありがちですが、差を考えようとしてはダメです。

仕組みを見抜こうとする姿勢が必要です。

今回のテーマは、1の表にするタイプです。

和と差を考える問題や割合の文章題は、難しくなると、条件が多くなり問題文が長くなる傾向があります。

どこから考えていくかという糸口探しも重要ですが、まず、表に整えて書いてみることがポイントです。

書きながら、あるいは書いてから解法の糸口を探します。

表は自分で考えて書かないといけません。

だからといって、見たこともないような異質なものを書いてはほぼ解けないと思います。

つまり、本質は同じだけど、問題に合わせて少々工夫して加工して書いていくことが必要です。

このさじ加減が難しく、変えなければいけないけど、本質まで崩したらダメというところをついていかないといけません。

一例を挙げますと、例えば、速さの「はじき」を横に並べることと、売買損益算などの「たこごう」(単価・個数・合計金額のこと)を横に並べることは本質的には、ほぼ同じです。

連続するかしないかで異なる!と思う人もいるかもしれませんが、かけ算の形にまとめていくという考えでは同じです。

「はじき」のように「たこごう」を並べて整理しようと考えることは、本質は同じで、少々の加工です。

算数が苦手だと、変えるとなると悲鳴を上げてしまいますし、思い切って本質まで外して書いたら失敗なので、簡単な話ではありません。

これは練習あるのみですが、この感覚は、同じ問題を何回も反復しても身につきません。

まず、対話式算数の本編と例題といくつかの練習問題で、がっちり基盤となる書き方を身につけ、やや捻りのある練習問題と演習問題で少々加工する経験をすることがポイントです。

著書「比と割合」表で解く練習120で演習を重ねていっても良いと思います。

単元によっては反復だけで十分というものもありますが、文章題で、表を書く力をつけると目的ならば、反復だけではダメです。

最初は本質を外すかもしれませんが、失敗を恐れずに書いていくと、徐々に上達できると思います。

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