4年生は塾に行かなくても良い

コロナは恐い

相変わらず、コロナ騒動は続いています。

私は、比較的、楽観的に考えていましたが、イタリアやフランスをはじめ、ヨーロッパの状況を見ると、過剰だと思っていた日本の自粛も、このくらいやるべきだったのかなと思うときもあります。

現時点では、子供や若者は感染しても軽症で治ると言われていますが、今後、人から人へ移っていく中で変化する可能性や後遺症が残る可能性もありますし、警戒するにこしたことはありません。

4月になれば、塾も学校も完全にもと通りになりますが、不安も完全に払拭とはならないのではないでしょうか。

 

塾の必要性

いままで休みとなっていた塾も再開していると思います。

新5・6年生で、いままで塾に通われていた方は、再開すれば通塾復活となると思いますが、新4年生は、その限りでは無いと思います。

「受験勉強は4年生から」「通塾は4年生から」と決まっているわけではありません。

学習効果の高い方法を選択するという考え方が大切です。

必要なら通う、そう思わないなら通わないという選択で良いと思います。

通わないと成り立たないというものではありません。

 

4年生は塾で得られるものが少ない

いままで、ブログで何回も書いていますが、新4年生は塾での吸収力が低いです。

塾講師時代も痛感していましたし、保護者様からも「こんなにフォローしなければいけないものだとは思わなかった」という声が多いです。

聞く力、聞く集中力が低いということもありますが、小学校の授業が易しすぎて、授業はしっかり聞かなくても問題ないという意識になっているからというのが大きいと思います。

塾で吸収できなくても、テストでは良い点数を取りたいです。

そうすると、家でのフォローが増大になってくるわけです。

塾は「みんなはこれくらいやっているから、家で、対応できるように頑張ってください」と刺激を与えるところというのが、4年生の塾の位置づけといっても過言ではありません。

 

4年生で身につけたことは忘れる

4年生の学習内容を考えてみます。

算数は積み重ねの科目ですので、5年生の学習に入る前にしっかり取り組んでおきたいものです。

ときどき、新5年生の保護者から「小4対話式算数から取り組んだ方が良いですか?」という質問がありますが、とても返答に迷います。

上手く積み重なっていましたら不要ですが、積み重なり方がきれいでなければ、不要と言いにくいからです。

理社や国語は単語の暗記や語句知識の暗記が多いと思います。

例えば、社会は積み重ねていく科目ではありませんので、九州地方の工業が分からなくても、平安時代や鎌倉時代などの歴史を学ぶことができます。

優劣ではありませんが、積み重ねの科目でなければ、少々忘れて抜け落ちても問題ありません。

しっかり覚えたつもりでもかなり忘れますし、忘れても問題がないということです。

4年生で頑張って覚えたことは、5年生でも再度頑張って身につけていくというのがよくある光景です。

 

4年生の理社はどう捉えれば良いか

私は「4年生で理社の授業は必要?」とさえ思っています。

前職で、同僚が上司に「理社は4年生9月開始じゃダメですか?」と提案したことがありました。

そのときの上司の答えは「理社を軽視している塾だと思われてマイナス」とのことでした。

かなりショッキングなセリフだと思います。

白地図を描いたり、何かインパクトがあり記憶に残るような作業ができれば良いのですが、忘れること前提で取り組む必要があります。

結局、理社は本当に必要?と疑問符がつく結論に達します。

 

4年生の位置づけ

国語は「文章に慣れる」「音読で読み飛ばさず読む」「漢字語句知識を身につける」、理社は忘れることを覚悟して「単語を覚える」という比較的次元の低い学習になります。

算数は、他教科の暗記と同じ感覚で、公式を覚える学習になってしまうと、5年生以降、上手く積み重なっていきません。

その意味では、4年生の学習において、算数は別格で重要となります。

 

通塾のデメリット

理社の覚える作業は通塾の方が効果が大きいですが、算数は、通塾がデメリットとなる恐れがあります。

点取り虫になりがちだからです。

例えば、4人の生徒の並べ方は?と新5年生に聞きますと、4×3×2×1=24通り!と答えます。

また、6人の生徒から3人の選び方は?と新6年生に聞きますと、6C3=(6×5×4)/(3×2×1)=20通り!と答えます。

その式で求められる理由は?と聞きますと、50%以上の確率で「それで答えが出るからです」と答えられます。

残りの50%は、答えないか、途中で混乱してしまうか、間違ってはいないけど式とは違う内容を答えてしまうかで、正しく答えられた生徒さんは記憶にありません。

どうしてそうなるのかは、簡単なことです。

生徒さんのセリフ通り、それで答えが出るからです。

点数を取るためには、答えが出る式を覚えれば手っ取り早いというわけです。

もちろん、そういう考えでは応用力はつきませんので頭打ちします。

 

自宅学習のメリット

算数は自宅学習のメリットがあります。

家で点数を気にせず、どうしてその式になるか、理解しやすく書いてある教材を読んで理解していくことが、最も効率が良い方法で、それは自宅学習ならではの学習です。

フォローしなければいけないのはデメリットに映りがちですが、前述しましたが、通塾しても家でフォローしなくてはならないのは変わりません。

教材はこれじゃなければダメというものはありませんが、学習ペースが分からない、教え方が分からないという方は、当教材の対話式算数をご利用ください。

ご利用いただいています方からの声を聞く限り、塾に行くよりも、学力をつけられているように思います。

 

自宅学習をお勧めします

塾の学習内容が授業内で理解できる優秀な生徒さんは、塾に行っている効果がありますが、そういうタイプは、家で勉強しても容易く理解できます。

逆に、塾の授業内で理解ができないタイプは、マンツーマンで教え込まないと力がつきません。

集団授業とマンツーマンは対局です。

塾に行っているけど、力がつかないという文字をSNSや掲示板で見ますが、そう感じられる場合は、マンツーマンに切り替えた方が良いと思っています。

結局、どの学力の生徒さんでも4年生で塾に行かなければならないとはならず、むしろ、自宅学習の方が無難とさえ言えます。

平時でしたら、通塾して、塾に慣れていくことも良いと思いますが、ウィルスが心配、あるいは予算面で塾には行きたくないけど、受験は絶対にしたい、あるいは、できればしたいという方は、少なくとも4年生の間は、家で学習する作戦はいかがでしょうか?

算数以外の科目はそれほど力を入れなくても良いと言っては言い過ぎですが、塾に通っていても、あまり身につきません。

つまり、そこでは通塾生とは差がつきにくいです。

算数の部分で互角、あるいは、しっかり理解したり、マンツーマンで教えられたりすることで、塾生よりもアドバンテージをつけられれば、逆にプラスにすることも可能です。

情報はいろいろな手段で取得できますし、学習相談でしたら当方で承ります。

通塾を迷われていましたら、ぜひ、自宅学習からの受験をご検討ください。

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