- 2016年2月3日
今年の麻布中の問題はバランスの良い問題が並びました。
例年より面白さという面では下回っていますが、良問は相変わらず多いです。
前半は易しいですが、後半に行くにつれて難しくなるので、トータルとしては難しい印象です。
下の基準で問題レベルを判定します。
A:ほとんどの人が出来る
B:取りこぼしたらややまずい
C:合格のためには取りたい
D:できたらアドバンテージ
E:できる人はごく僅か
1
典型題ではありませんが、数字設定が簡単なこともあり、正解にしやすいです。
(1)A
AとCは10人ずつなら同じ温度です。
Bの人数を多くしたいので、そこからAを3人、Cを9人減らします。
(2)A
A、B、Cが10人ずつなら同じ温度です。
Aを2人、Bを3人、Cを6人増やしても温度は等しいです。
そうしたら、ちょうど41人になりました。
2
上手く考えると解きやすくなる良い問題です。
(1)B
ある日の太郎はA地点に8時3分に着きます。
バスが7時59分40秒から8時の20秒で行けるところを、太郎は7時59分40秒から8時3分の200秒かかります。
速さの比は、時間の比の逆比で1:10です。
(2)D
秒速を、普段の太郎2、別の日の太郎5、バスを20にします。
太郎家~Aの距離は、普段の太郎で10分なので、時間の比10:1より、バスは1分で行けます。
バスは太郎家を7時59分に通過します。
別の日に太郎が7時53分に家を出ると、その時点でバスより6分早いです。
別の日の太郎とバスの速さの比は1:4になるので、時間の比を考えると、太郎家から追いつかれた地点まで、太郎8分、バス2分です。
8時1分にバスは太郎を追い抜きました。
バスは、太郎家を7時59分、Aを8時0分、追い抜いた地点を8時1分に通過なので、太郎家からAまでも720mです。
普段の太郎は10分で720m進みます。
文章にすると、難しく感じるか易しく感じるか分かりませんが、かなり難しい問題です。
3C
切断問題ですが、一部の難しすぎる入試問題とは異なり、ほどよいレベルで、差が付きやすいと思います。
ABを14㎝とします。
QとDから前へ切り口の辺を延長します(図がないと伝わりにくいかもしれません)
QはCDの中点なので、Dから3㎝のところで2つの切り口の辺の延長線がぶつかります。
Pとその点を結ぶと、底面に3:8の相似の三角形ができます(文章だと分かりにくいと思います)
切り口の面は五角形ですが、いまの延長線をひくと平行四辺形になります。
切り口の五角形のうち、白い部分は、底辺11、高さ1の平行四辺形で、赤い部分は、上底11、下底8、高さ1の台形です。
説明が苦しかったです。
4
(1)A
1周期の9個の和です。
0を含めて21が5組で、105と考えます。
(2)B
73~81番目ならば、(1)より、9個の数がそれぞれ21×8=168大きくなるので、105+168×9=1617
4個を一回りの21大きくすると考えます。
1617+21×4=1701です。
(3)B
これはパターンが身についていたら簡単です。
最後の数は21×11=231なので、0を含めて231が50組で、11550です。
(4)D
(2)(3)のように考えます。
1~99の和より116655大きいです。
一回り大きくすると231大きくなります。
116655÷231=505
505個大きくしたということは、506番目からです。
計算は簡単ですが、考え方は難しいので、D判定です。
5
シャッフル問題の応用です。
針があって助かります。
(1)~(3)であれば7の倍数だけ考えればいいので。
(1)A
練習です。
円形に書かずに、横1列に書いていくと思います。
(2)D
1は7回で3の位置に、3は7回で5の位置に、5は7回で7の位置に、7は7回で1の位置に行くので、28回で1の位置に戻ることが分かります。
(3)D
(2)で1・3・5・7は同グループと考え、その4つの数はすべて28回で元の位置に戻ります。
2・4・6についても同じことを考えると、同グループになり、3つの数はすべて21回で元の位置に戻ります。
最小公倍数で84回で元の位置になります。
(4)E
99回ですか…
捨て問♩という受験生も多いのかもしれません。
(2)や(3)のグループで考えます。
1・3・5・7・……・99は同グループで、すべて50回で元に戻ります。
2・4・6・8・……・98は同グループで、すべて49回で元に戻ります。
※ある程度調べて判断しています。
最小公倍数は50×49=2450ですが、これは99回ごとに見た話で、2450回で元に戻ったわけではありません。
2450×99が答えになります。
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