地頭の良い人に勝つ方法はあるのか?

こんなことをいまさら書くまでのこともありませんが、中学受験の勉強を始める小学4年生や、もう少し下の2年生や3年生でも、個々の生徒さんで能力の差は大きくあります。

5歳くらいまでに脳が決まると言われると、「じゃ、5歳までに何かさせよう」となりますが、そこにビジネスが絡んできたりすると、効果の有無に関係なくお金を使うことになり、やるせなくなります。

お金の問題だけでなく、大きな期待を寄せて行動に移したのに、ただの営利目的だと分かったときの虚しさは、言葉のかけようがありません。

 

今回のブログは、タイトルに「地頭」という単語を使っていますが、本当は使いたくありませんでした。

「地頭」という単語を多用する人にまともな人はいないという持論があるからです。

しかし、伝わりやすいものということで敢えて使いました。

 

今回のブログのテーマは、小学4年生以降で、素質に劣る生徒さんが、自分よりも素質のある生徒さんに追いつき、追い抜くための学習方法です。

生徒さんの発達状況や、低学年のうちにしっかり学習したかどうかによって、素質が高いか低いかも分かりにくいですので、あくまでもイメージで語ることになります。

当然、統計的なデータもありませんが、ご了承願います。

そもそも大学の実験などでも、ただ調査するだけでは「女子の方が男子より算数ができる」などというとんでもないデータが出ますので、データは、都合良く設定すれば都合良いデータとなるので、そのデータを使って説得力を高めたい人のためのものという気がします。

データを見るというよりも、どうしてそのデータがあるのかと考えた方が奥深く読み取れると聞いたことがあります。

 

算数の具体的な話に入っていきます。

平均の速さについて述べていきます。

行きが時速40㎞、帰りが時速60㎞で同じ道を往復したら、平均の速さは時速48㎞になります。

これを教わったときの受け止め方を浅い順に書いていきます。

  1. 平均だから、たして2で割って時速50㎞じゃないの?だったら私には無理だ~
  2. 距離を120㎞に決めればいいのね。行きは3時間、帰りは2時間、往復240㎞を5時間だから、時速48㎞だ。
  3. 距離は120㎞にしたら平均の速さが時速48㎞と求められるけど、他の距離なら変わる?
  4. どうして時速50㎞にはならないのだろう?えっ、時速40㎞と時速60㎞で1時間ずつ走ったら、平均時速は50㎞になるの?
  5. 行きは、時速50㎞に比べて時速10㎞遅く、帰りは時速50㎞に比べて時速10㎞速い。どうして平均時速は50㎞にならないんだろう?あっ、行きと帰りの時間が違うからだ!

 

3と4はちょっと離れているようですが、だいたいこのような理解度になると思います。

お気づきかもしれませんが、2番で答えが出て、それ以降は答えが出た後もさらに考えるという姿勢です。

 

素質に劣る生徒さんは1まで、素質に勝る生徒さんは5までになります。

1は論外と言えますが、同じことを教わったとしても、2で終わりの生徒さんから5まで理解できる生徒さんがいます。

その差が学力の差になります。

学習すればするほど差がつきます。

4年生から受験勉強を始めた生徒さんが、6年生から受験勉強を始めた生徒さんに追いつかれ追いこされるのは、同じ説明を聞いても、受け取る情報量が違うからです。

 

いろいろな要素で素質に勝る生徒さんの方が上回っていますが、素質の劣る生徒さんが素質に勝る生徒さんに並んだり追いこしたりする最も手っ取り早い方法は、受け取る情報量を上げることです。

他には計算を速く正確に多量に解くとか、暗算で解くなどもありますが、決定的なのは情報量を上げることです。

 

例えば、大人でプロ野球好きがいるとします。

頭が良い悪いよりも、どれくらい野球に接する時間が長いかによって、野球を見る奥深さが異なります。

見れば見るほど視点が鋭くなります(ならない人もたくさんいますが)。

奥深さは、一人で見るよりも、野球に詳しい人と見たり語り合った方が増します。

自分の中になかった視点があるからです。

野球は普通は4番打者が最強としていますが、人によっては3番打者を最強にした方が良いと言います。

私はいっそのこと2番打者が最強の方が良いとまで思っています。

そういった話をしたり聞いたりすることによって野球脳が発達します。

本職でやっている選手や監督やコーチにあまり発達していない人が多いような気がするのが不思議です。

 

この野球を見るということと同じで、算数も一人で解いたり解説を見たりするだけでは算数脳が発達しません。

上記の平均の速さのように、知らないことを身につけるときに、浅くしか身につかないからです。

深く身につけるためには、やはり算数通の人と対話をすることが一番です。

一方的に教わるのではなく、意見を言ったり聞いたりしながら、算数談義に花を咲かせることがステージを引き上げることになります。

 

兄弟で、下の子の方が優秀という場合は、おそらく、兄や姉と対等に会話することでステージが上がり、優秀になるのではないでしょうか?

これは算数だけではなく、どの教科にも通用する話ですし、スポーツにも、その他にも通用すると思います。

 

余談ですが、低学年のうちから、親が子の学習をしっかりサポートし、子供のポテンシャル以上のクラスで授業を受ける場合があります。

特に4年生はそういう生徒さんが多いです。

その作戦が裏目に出て、だんだん失速する場合もあります。

塾講師は、失速が印象に強く残るのか、その作戦を否定します。

実際には上手くいっている生徒さんもいて、そういう生徒さんは、まわりの優秀な生徒さんと行動を共にすることでステージが上がっていると思います。

 

では、具体的にどうするかと申しますと、選択肢は殆どありません。

高度な算数談義をしてくれる人はいません。

家庭教師などに依頼すれば、お金がとてもかかりますし、家庭教師を名乗っていたとしても、インターエデュを見る限り、算数談義ができない人もたくさんいるでしょう。

お兄さんやお姉さんが算数が得意でも、兄弟で算数の話で盛り上がるというのは難しいでしょう。

 

そうしますと、読み物になっている算数の解説書を利用するしかありません。

難しすぎる解説書は使っても効果はありませんが、ちょっと難しいと思うくらいのレベルならば、解説書を読めば読むほど、奥深さを体験することができます。

 

お勧めしますのは、毎度のことになり恐縮ですが「対話式算数」です。

ちなみに対話式算数では、上記の平均の速さでは、きちんと4番までは伝えています。

5番を載せていないのは、お子様の発見する喜びを残しているからです。

塾の授業や普通の参考書では4番までは触れていないと思います。

気が利いている講師は3番までで、通常は2番までだと思います。

 

2番までしか教わらないのに、なぜか4番や5番のことが自然と身につく素質の勝る生徒さんがいるというわけです。

そういった素質の勝る生徒さんに追いつくためには、算数談義でそのような話題に踏み込む必要があります。

算数談義をくり返し、慣れることで段々奥深くものを見ることができるようになります。

それが素質に勝る生徒さんに追いつき追いこしたことになるのではないでしょうか。

レベルを上げるためには「たくさんの問題を解く」「難しい問題を解く」ということを考えがちですが、「算数に詳しい人と話をする」というのが正解だと思います。

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