牛乳石鹸のCMを見て思ったこと

牛乳石鹸のインターネットのCMがとても評判が悪く、取り止めになったそうです。

取り止めの話題になってから見たのですが、サラッと見るとよく分からないCMです。

しっかり見てみると、主人公はサラリーマンの夫で、息子の誕生日に奥さんにケーキとプレゼントを買うように頼まれ、その通りに買ったのですが、職場の後輩が仕事でミスをし、それを励ますために仕事後にケーキとプレゼントを持ったまま2人で居酒屋に行き、帰宅したときに奥さんに居酒屋に行ったことを叱られ、風呂に入り牛乳石鹸で洗い流し、風呂上がりに奥さんにごめんと謝って解決というものです。

取り止めになるほど叩かれているのは、誕生日に飲みに行ったとか、ゴミ捨てくらい嫌々やるなとか、奥さんが怒っているときに風呂に行くなとかだと思います。

ケーキ冷やさなくて良いの?とか、当日にケーキやプレゼントを頼むなよとか、後輩もケーキとプレゼントを持った先輩とは呑みたくないはずなどの突っ込みどころもあるようです。

 

ネットで威勢よく叩く人は、表面上しか見ていないんだなと感じました。

私はもう少し深いテーマがあると思いました。

 

父親は、自分の父親が亭主関白で、その中でいろいろなことを学んで育ったと思っています。

父親が家族に優しい存在というのは、子供を育てるのに本当に良いのかを、ふと疑問に思いました。

自分は父親が亭主関白で良かったと思っているのでしょう。

そこで、思い切って亭主関白を演じ、居酒屋に行き、かかってきた電話にも出ないという強い行動を取りました。

帰宅後に奥さんに叱られても、亭主関白なんだからと謝らずに風呂に行きました。

しかし、風呂に入り、昔の自分の父親のような亭主関白の父親像をリセットし、いつも通りの優しいお父さんに戻ったという話だと思いました。

 

制作サイドがこのようなことを考えていたかどうかは分かりませんが、私はそう思いました。

国語の読解の問題は、原作者と出題者のずれが生じることがありますが、これもそういう類いのことだと思います。

 

このブログは、牛乳石鹸のCMについて語ることが目的ではありません。

このCMを見て、受験生を支える保護者も同じだと思ったから、これをテーマにしたのです。

 

お子様に勉強を教える教えないにかかわらず、学習面を様々な形で支えますと、こうした方が良かったかなと思うことは多々あります。

私も教材の解説を書くときに、こういう書き方をした方が良いかな?と思うこともあれば、こういう教材をつくった方が良いかな?と思うこともありますし、スカイプ指導で教えるときは、教え方を迷う場合があります。

教えることに正解はないといいますが、本当に「これがベスト!」と胸を張れることは少ないです。

導入の教材は対話型がベストというのは変わらぬ考え方ですが、その骨格以外は理想を求めて変化する可能性があります。

 

ご家庭でのお子様への接し方で、変えた方が良いと思う場合は、この牛乳石鹸のCMのお父さんのように変えてみるのはどうでしょうか?

もし上手くいかなければ、ゆっくり風呂に入り、牛乳石鹸で洗い流せばリセットされ、元通りに戻れます。

ご家庭で勉強面を見ていましたら、いろいろ気になることがあると思います。

  • 勉強時間
  • 勉強終了時間と睡眠時間
  • 各科目の時間配分
  • 得意単元と苦手単元の学習の仕方
  • 授業の復習の仕方
  • 模試の後の処理の仕方
  • しっかり教えるか、質問に行かせるか
  • 勉強の仕方を細かくチェックし改善するか、塾に任すか
  • 教材をこれ以上増やすか、いまの教材を丁寧にやるか

 

書いていくとキリがありませんので、このくらいで止めておきます。

特に4・5年生くらいならば、勉強体制をいろいろ変えていくことができる時期です。

夏休みならば試しやすいと思います。

少しでも効果の大きいスタイルを探し求めようという意識は必要です。

こんなものかなと諦め、変化がないのは、上手くいく可能性を低くします。

 

ちょっとやってみて、失敗だと思ったらリセットするというのは、とても良いことだと思います。

世間では評判の悪い牛乳石鹸のCMを見て、受験生の保護者に必要なのはリセットだと思いました。

 

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