算数の力のつく質問の仕方

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2位は目指していないとはいいながらも、308ポイント差以内に接近してみたいとも思っています。

 

今回のテーマは「算数の力のつく質問の仕方」です。

2年ほど前に「分からない問題は質問した方がいい?」という力作のブログを書きましたが、それには力のつく質問の仕方を書いていませんでしたので、今回のブログで書くことにしました。

このブログは顧客からのリクエストブログです。

いろいろな方から「こういうブログを書いて欲しい」というご要望をいただけますと幸いです。

 

まず、塾では「分からないところは質問に来させてください」とよく言われます。

しかし、本当にそれを真に受けて質問したら、パンクしてしまいます。

そう言っても質問にはこないだろうという読みもあり、そういうことを言っています。

しかし、サピックスのように上昇志向が強いご家庭が多いと、本当に質問でパンクしています。

1人○問までという制限があると聞くこともあります。

それでも「待ち時間が長いから質問しない」という生徒さんもいると聞きます。

 

ここで重要なのは、質問すれば本当に力がつくかどうかです。

講師の言う「質問に来させてください」は力をつけるためとは違う意味もあります。

敢えて書くことではないと思いますが。

力がつくのであれば、待ち時間が無駄にならないように工夫をしてでも質問すべきです。

 

よく講師が質問の模範例として「解いた過程の残っているノートを持ってきなさい」と言います。

これは大前提ですが、大事なポイントはこれだけではありません。

 

講師が「ノートを持ってきなさい」と言わない場合でも持参するべきです。

ノート無しの質問は効果のない可能性が高いです。

ノートを持っていったら、まず「ここまでできたんですけど、ここまでは大丈夫ですか?」と自ら聞くのがいいと思います。

まったく白紙では、そういう聞き方ができませんので、少しは書くようにしましょう。

少しも書けないのであれば、質問しても意味がありません。

 

「そこまではいいよ」とか「根本的に違うよ」と言われると思います。

そして講師の説明が始まりますが、心の中で「どうしてそうするんですか?」という準備をしておきましょう。

どんなに力量がある講師でも質問する生徒さんのつまずいているポイントを完全に把握しているわけではありません。

きっとこういうところでつまずいているんだろうなという予測のもとで説明しているわけです。

生徒さんがどうしてか分かっていないところを、さらっと通り過ぎてしまう場合があります。

問題を解くには始めの糸口の部分の考え方が大切なわけなので、各問題の前半部分で「どうしてそうするんですか?」と聞くように意識します。

いきなりアクセル全開というわけです。

 

質問をすることは、受動的な行為ですが、「どうしてそうするんですか?」と聞こうとすることによって能動的な行為になります。

最近のブログにはあまり書いていませんが、どの教科でもできるようになるためには能動的であるべきです。

受動的で得意になるなんてことはありません。

 

また、そういう質問をすることで副産物もあります。

「ここの理由が分からない」と伝えることで、講師の成長が見込めます。

誤解を恐れずに書きますと、講師も教えながら成長しているわけです。

生徒さんがどういうところでつまずいているかが分かると、今後の指導力向上に繋がります。

それが生徒さんにとってもプラスになります。

向上心のない講師もいますが、それは別の話です。

また、「この生徒はここでつまずいている」と講師が認識できると、いろいろな面でプラスだと思います。

 

それから、講師によっては質問はスパッと終わりにして、あとは自分で考えてみよう!と締めますが、講師によってはダラダラと最後まで教えます。

ダラダラ最後まで教えられたら、力をつけるチャンスを失うと言っても過言ではありません。

生徒さんから、「あとは自分で解きます」というようにした方がいいです。

力をつけたいのは生徒さんの方なので、講師をコントロールするくらいの姿勢が必要です。

 

しかし、それの度が過ぎるのも問題です。

まだまだ伝えたいことがあるのに「分かりました♪もういいです♪」と言って終わりにしようとする生徒さんが多いです。

「あとは自分で解きます」の前に「あとは計算だけですか?」という言葉を入れると完璧です。

 

いままで書いたことは、様々なレベルの生徒さんに当てはまります。

これから書くことは、トップレベルを目指す生徒さん向けの質問の仕方です。

「どうして僕はこの問題が解けないんですか?」と聞いてみましょう。

 

「どうやったらできるようになりますか?」という質問というか相談があり、だれでもそういう相談をしたいのではないかと思いますが、

それよりも、解いたノートなどを見せて、具体的に「どうしてダメなんですか?」と聞いた方が実りある回答が返ってくると思います。

 

就職活動でも、「どうやったら採用されますか?」という問いよりも「どうして僕は採用されないのですか?」の方が、弱点を教わることができてとても効果があると思います。

なかなか弱点を教えてくれる人はいないと思いますが。

本来は、親がそれを伝えるべきだと思いますが、なぜか二十歳過ぎると、そのようなアドバイスは、傷つけるか、喧嘩になるからなのか分かりませんがしないようです。

 

算数においても、長所を伸ばすときも短所を消すときも、できない原因を見つけて、それをしないようにすれば解決が早いです。

私のいままでの経験上では「どうしてできないんですか?」と聞いてきた生徒さんは、みなハイレベルでした。

ちょっと言葉が足りませんでしたが、「どうして解けないんですか?」と「どこが間違っているのですか?」はまったく違います。

後者は、できれば自分で見つけましょう。

 

最後に質問のときのNGワードとNG行動です。

「もっと楽に解ける方法はありますか?」

3つほど挙げようと思いましたが、これしか浮かびませんでした。

つまり、質問はあまり恐れることなく何を言ってもいいということです。

楽に解ける方法は、既に解ける問題ならいいですが、分からないから質問した問題で楽に解ける方法を求めるのはよくないと思います。

講師によって、良い解き方を知らない場合は、そう言いたくなりますが、言ったところで教えてもらえません。

 

NG行動は、講師に「分かった?」と聞かれたときに、反射的にハイと返事することです。

必ず一呼吸おいて、分かっているか確認しましょう。

講師ペースで進まないようにしましょう。

 

では逆に最後の最後に、講師にいうとご利益のある必殺ワードです。

質問が教わったあとに「先生に質問するとよく分かります。また質問して良いですか?」

所詮、講師も人間ですので「ありがとうございます」などのありきたりの挨拶とは比べられないほどプラスに作用します。

 

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