- 2024年10月24日
凄いタイトルになっていますが、釣りではありません。
いつも通り、まじめに書いていきます。
高い偏差値の学校とそうでない偏差値の学校では異なります。
まず、そうでない偏差値の学校から書いて行きます。
単元のヤマを張ります。
どの単元が出るか予想します。
「何をいい加減なことを書いているんだ?」と思われるかもしれませんが、中堅校は比較的予測を立てやすいです。
出題する学校の先生が、毎年同じような問題を作る傾向があります。
手を抜きたくてそうしているわけではありません。
必然的にそうしているのです。
そのレベルの学校は受験生の「熱意」を重視します。
熱意とは過去問をどれくらい解いたかです。
だから、裏をかくことなく、過去問を解いた人が受かりやすくなるように、毎年同じような単元を出題します。
出題単元が予測できたら、「十分マスターしている単元」、「これからしっかり勉強した方がよい単元」、「克服が難しい単元」に分けましょう。
克服が難しい単元は捨てるしかありません。
その1つの単元で合否が決まるわけではないので、捨てても問題はありません(他ができれば)。
その代わり、捨てている単元があるのなら、拾うつもりの単元は是が非でもしっかり勉強して得点源にしなければなりません。
このようなメリハリのある目標を立てることが一発逆転合格につながります。
私もよく受験生に「この単元は出ないし、出てもそれで合否が決まらないからできなくていいよ」とよく言っていました。
もちろん嘘も方便です。
本音はできて欲しいに決まっていますが、できなければならないものとできなくてもいいものに仕分けすること、が受験生の心理にプラスになるのです。
それでホッとした表情をする生徒さんが多かったです。
普通に合格していたので、悪い作戦ではなかったと言えます。
では高偏差値の学校です。
これは単元のヤマを張ってもダメです。
ポイントは3つあります。
- 常に本番を意識した勉強
- 階段を一歩ずつ上がるような解き方
- 解けないときは大胆な方法で正解を目指す
それぞれについて書いていきます。
1番は、大問が4問出る学校ならば、そういう問題を4問選びましょう。
計算と一行問題が8問出るのならば、そういう問題を8問選びましょう。
それをその日の課題としましょう。
その学校の過去問からではなくて、他の学校か、いままでの復習か、問題集からでよいです。
計算と一行の正解率、大問の正解率をはかりながら、合格を意識した充実した学習をしましょう。
入試の疑似体験をやればやるほど合格の可能性が高まります。
2番は、電車の車掌さんをイメージしてください。
マニュアルで確認作業が決められ、それを1つ1つ実行しています。
算数でも、「これがあるからこれをする」、「こうだからこうする」というように作業に必然性を持たせましょう。
誘導問題がありがたいときもありますが、普通は、できることだけやっていくと小問の配置通りに答えが出ます。
できることをやるというのは、まさに階段を1段ずつ昇る感覚です。
3番は、2番とは逆の話です。
丁寧に考えますぎて、先に進めない場合があります。
頭や手が硬直してしまい答えまで辿り着かない状態です。
塾講師や家庭教師や個別指導は背中を教えてくれる存在であり、
家で解説が手元にある場合はその解説を少し見ることで解き進められますが、
実際の入試本番では、そういうお助けはありません。
自分の力で進めないとなりませんが、簡単なことではありません。
入試前は、自力で解く時間をできるだけ取りたいのですが、最大の理由はこれです。
解説を少し見る方針もありますが、解説を見ないで頑張る方針もあります。
ここでは、後者の立場を取ります。
困ったときの解決策の最有力は出鱈目です。
ただし、闇雲に出鱈目に解くわけではなくて、「この部分だけ出鱈目にやった」という自覚のもとに秘伝の技を使います。
入試本番では出鱈目にやらなければならないものは、捨て問といってあとまわしにするはずです。
しかし、どれを捨ててどれを優先的に解くかは、日頃からその見極めを研ぎ澄ましていかないと上手く行えません。
家での勉強のときに、捨て問といって避けるよりは、敢えて出鱈目に解くという方が効果があると思います。
よく入試本番直前に「丁寧に解こう」とか「分かる問題から解こう」という十箇条を伝えたりしますが、
言葉で伝えるだけではまったく意味がありません。
それで得点が上がるほど単純なものではありません。
そういったことができるように、最終調整というより、最終特訓が必要なのです。
1月はどれくらい小学校に行くかはご家庭の判断次第と言われていますが、残された時間は短くありません。
最終特訓に十分な時間があります。
一発逆転を目指して充実した日々となることを願っています。