- 2021年3月15日
先日、マイカーでサーキットを走っているときに、たまたま同じ車種でうしろから動画を撮っている人がいて、
YouTubeにあがっていたので見てみました。
「コーナー遅すぎ…」
これが強烈な感想です。
それを後日インストラクターさんに相談し、隣に乗ってもらい、欠点と解決法を教わりました。
直したときは怖かったけど、すぐに慣れ、しっくりきました。
一皮むけたような気がしました。
今度、タイムを計るのが楽しみです。
こういうことが教わらずにできるのがセンスのある人で、
私は動画で見てガツンとショックを受け、
指導者に教わりそれを実行し、やっとセンスのある人に近づくタイプのようです。
ここまで受験ブログとまるで関係ないようですが、そうではありません。
塾講師時代、6年生後期になるとNNに行ってしまう生徒さんがときどきいました。
ご家庭の選択なのでそれで良いのですが、担当者の立場からすると負けた気分になるものです。
塾講師最後の5年間で担当した生徒さん(120名以上)のうち1.5人だけいました。
0.5人は途中でNNから戻ってきた生徒さんです。
率にすると1%くらいです。
その率は低い方だと思いますが、それは春から夏にかけて大人の作戦で仕組んでいるからと言えます。
大人の作戦を使わずに、「あんなインチキ塾に行ったらダメ」と電話で大声で伝えている過激な大先輩講師もいましたが、
私は、その豪腕な作戦は使いませんでした。
あくまでもご家庭に選んでもらうという姿勢です。
それは転塾のときも同じで、出ていくときは今回は割愛しますが、
入ってくるときは、選んでもらえるために全力でアピールします。
本音では、「いまのところは退塾してこちらに入塾するのがベスト」と言いたいときもありますが、
そんなストレートの言葉は使うのは逆効果だと考えています。
その姿勢はいまも保っていまして、スカイプで直接教えているご家庭や、ご相談されるご家庭に、
現在の塾を退塾することを勧めることは基本的にありません。
その部分については本音は言わないようにしています。
あまりにも目に余るときは、「退塾の選択がベスト」と伝える場合もありますが、
保護者様に「退塾した方が良いのかな」と感じて欲しいと思っています。
言われるよりも感じることが大切ですので。
今回のブログのテーマは「子供を伸ばすには~」で、ここまでの内容は関係の無いようですが、すでに本題に入っています。
通塾していると、順調にいかない場合があります。
4教科授業を受けていますと、担当講師が、2教科良い、1教科普通、1教科悪いくらいが平均的だと思います。
それよりも大幅に下がると退塾した方が良いということになります。
2教科普通、2教科悪いなら退塾の選択が良いと思います。
退塾とまでは言わなくても、講師の力量次第では、ご家庭の力でなんとかしなければいけない場合があります。
どの教科は塾任せで、どの教科はご家庭の力というように仕分けをする必要があります。
その判断の仕方が難しいです。
塾で働いていますと、どの講師が良くて、どの講師が普通で、どの講師が悪いかは赤裸々に分かりますので、
そういう判断は簡単だと思ってしまいますが、お客様の立場では難しいと思います。
6年の後半になって、ようやく担当講師が悪かったから成績が伸び悩んだと気がついたら目も当てられません。
そのためには、お子様の様子を常に観察し、保護者様が担当講師と話したときに力量を探る姿勢が大切です。
お子様の様子とは、テストの点数も含まれますが、それ以外の要素も大きいです。
- 勉強をするようになった
- 丁寧に解き方を書くようになった
- どうしてそうやって解くか理由を言えるようになった
- 家で授業や講師のことを話す(勉強内容について)
ザッとこのあたりを思いつきますが、いかがでしょうか?
通塾して、普通に勉強していたら、成績は伸びるものです。
伸びないのは、なにか理由があります。
理由の1つに講師の力量不足があります。
1つどころか最大の要因です。
お子様の様子から講師の力量を見抜いて対処しないといけません。
必ずサインが出ているはずなので、それをキャッチし対策する必要があります。
病気と同じです。
ちょっとした異変があったときに、早めに病院に行ってみると早期発見で楽に解決できますが、
その異変を無視すると取り返しのつかないことになる場合があります。
私は病院が嫌いですが、少年時代に、いつもと違う指の痛みを感じたので「これは骨折だ」と親に主張し、
「いつも病院に行きたいと言わないお前がそう言うなら行った方が良い」
ということで病院に行ってみると、結果は軽い突き指でした。
親に「大袈裟なことを言うタイプだとは思わなかった」と言われたのがトラウマになっているようです。
とは言っても、この先、そんなことは言ってられませんので、異変を感じたときは早めに病院に行こうとは思います。
センスがないと、「やっぱり大したことがなかった」「年寄りはすぐに病院行くからな~」と揶揄されて終わりそうです。
ということで、今回のタイトルの○○○には「センス」が入ります。
講師の力量を判断するセンスが必要です。
お子様の危険信号をを感じ取れるセンスが必要です。
普通のことを大袈裟に捉えないセンスが必要です。
もとからセンスがある保護者様の場合は大丈夫ですが、センスのない保護者様は鍛えてセンスをつける必要があります。
センスをつける方法は、中学受験の勉強を一緒にすることだと思います。
受験するわけではないので4教科すべてやる必要はありません。
得意な科目や、好きな科目の1科目だけで良いと思います。
カリキュラムを見て、テキストに目を通し、書店で参考書や問題集をチェックし、入試問題を解く
これだけの作業で十分です。
1教科のゴ-ルが分かると、他の教科にも受験全般にもセンスが育まれやすいと思います。
対話式算数の保護者様で、教材に目を通されている方は100%と言っていいほどセンスを感じます。
勉強の仕方では、方向性に問題はなく、
受験パターンの話になったときも、こちらで何もアドバイスをする必要がないことも多いです。
センスがあるから対話式算数を選んでくださっていると言うこともできますが、教材に目を通しているからという理由が大きいと思います。
昨日、対話式算数のお客様からメールをいただき、
大手模試(サピックス・四谷・日能研のうちのいずれかです)で、ベストテン入りの常連だそうです。
お客様が活躍していますととても嬉しいのですが、
そういった優秀な生徒さんと保護者様に良いと思って教材を使っていただいているのが、なによりも私の自信になります。
昔、インスタントコーヒーのCMで、違いの分かる人がなんたらとありましたが、対話式算数も違うの分かる親子に認められたいと思っています。
まだ予定ですが、2017年2月より、四谷大塚の予習シリーズを使って算数講義を行います。
ご要望がない場合は4年生だけにすると思います。
対象は保護者様です。
スカイプを使う可能性が高いので、最大20名くらいだと思います。
催行人数は3名です。
1時間程度で、予習シリーズの単元に沿って、
- 「学習のポイント」
- 「つまずきやすいポイントとつまずいたときの対処法」
- 「上手い解き方」
- 「現在の解き方と6年生になったときの解き方の相違」
- 「単元の重要度とつながり」
などをお伝えできたらと考えています。
対象塾は、四谷大塚、早稲田アカデミーで、自宅学習や通信で予習シリーズを使っているご家庭も大歓迎です。
目的は、保護者様にセンスを身につけてもらうことです。
有料で1時間800円、人数が多くなりましたら1時間600円くらいのプライスが妥当と考えています。
動画のように一方通行ではなく、双方向で、ご質問も承りたいと思っています。
上記の内容のように、塾では教えてもらえない本音に迫ります。
中学受験は親子の受験で、親の役割も大きいです。
センスがあれば成功に導ける可能性が高まります。
実際にテストを受けるのはお子様ですが、保護者様はジッと耐えるのが役割ではありません。
センスは身につけるものだと思います。