塾選びをクラス数で考える

新年が明けたばかりですが、1月もそろそろ折り返しです。

今月のPV数はここまで5570ほどで、このペースなら1万は固いでしょう。

浦和明の星、渋谷幕張の入試問題の講評を書くので、それを考えると今月は大幅に記録更新となりそうです。

1日のPV数も今日は朝から多めで、すでに350くらいあります。(書き始めたとき)

いままでの最大値591を超えるのも間違いないでしょう。

 

どうでもいいことですが、数字は励みになることは間違いありません。

受験生もそういう感覚をもっていることでしょう。

 

1教場ってウリになる?

 

今回は塾の1教室のクラス数についてです。

前職は1教場にこだわっていました。

複数の教場があって閉塞感を感じることがなければ、いまごろまだ塾勤めしていたと思います。

なぜ1教場にこだわるのか、いまだに分かりません。

メリットは人事異動がなく、定期券の買い換えのタイミングに困らないだけではないでしょうか。

 

1教室の理想のクラス数

 

しかし、教場数ではなく、1教室のクラス数は、私の中では重要ポイントだと思っています。

 

例えば、上は開成中、下は日本大学中の層の塾生がいる塾だとします。

日大を蔑んでいるわけではなく、偏差値と知名度から、イメージしやすい学校ということで名前を挙げさせていただきました。

 

1組は開成

2組は早稲田・慶応普・海城

3組は芝

4組は世田谷

5組は高輪

6組は日大

 

このあたりがボリュームゾーンになるクラス編成が望ましいと思います。

あくまでもイメージだけの話ですので、いずれも1日校の男子校(共学含む)としました。

 

そうすると6クラスは必要です。

開成レベルの塾生がいない塾、入塾テストが厳しく高輪・日大レベルの塾生がいない塾ならば

クラス数はもう少し少なくてもいいですが、明らかにクラス数の少なすぎる塾も多いです。

 

中小塾だけでなく、校舎数の多い大手塾でも1校舎になると2~4クラスということもあります。

そのような少数クラスは塾生にとってはいいことではありません。

 

公立小学校ではできる子が苦痛と言われますが、そこまでではなくても物足りない内容になりがちです。

背伸びしている環境が伸びる環境ととらえると、良い環境ではありません。

ウォーキングで時速3キロで心拍数を上げないで歩いてもあまり効果がないのと似ています。

 

私が保護者なら、最低5クラスというのが塾選びの第一基準とすると思います。

器用な講師ならば、1つのクラスに様々なレベルの生徒さんがいても上手くフォローしていけますが、

そういう講師ばかりではないので、ハード面で不安のある塾は最初から選ばないのが無難だと考えます。

 

クラス数が適性でも、そのクラスのボリュームゾーンを見ていくと、

上位クラスが細分化され、芝が5組くらいで、あとは全員6組なんていう編成があるかもしれません。

それでは、クラス数をプラス評価できません。

どのクラスでどのくらいの学校に受かっているのかを確認した方がいいことは言うまでもありません。

 

サピックスの大規模校舎

 

サピックスの拠点校などは1教室のクラス数が20くらいあります。

これは逆に多すぎだと思いますが、それほどのデメリットはありません。

クラスの昇降を目標に取り組むのは当然ですが、目先の昇降にこだわりすぎなければ問題なしです。

 

目先の昇降にこだわり、点数を取ることを意識するあまり、

表面だけの理解で進んでいく悪い癖のついてしまっている生徒さんもいるかと思いますが、

それだけは気をつけたいところです。

 

また、競争に心が負けてしまうタイプだと、頻繁なクラスの昇降に感覚が麻痺してしまう恐れがあります。

テスト前でも無気力ならばその症状が表れています。

踏切の近くに住んでいると踏切の騒音が聞こえなくなるのと似ています。

踏切ならば笑い話かもしれませんが、受験生はそうではありません。

適性クラス数の塾に移った方が良いと思います。

 

おおらかに競争に乗ることができれば、クラス数の多さのデメリットはありませんが、メリットもないような気がします。

以上のことから、クラス数は、

ご家庭やお子様の適応力次第で、6~MAX

万人に向いているのが6~8クラス

と結論づけたいと思います。

 

クラスが変わると担当講師も変わる

 

クラス替えで担当講師変更を気になさるご家庭も多いですが、

一定レベルを超えている講師ならば担当変更は問題なしだと思います。

相性が合わないというのは、大抵、一定レベルを超えていないからです。

 

好きな講師、好きじゃない講師がいると思いますが、学力向上にはあまり関係がないのではないでしょうか。

大人びたお子様になると、「あの先生は好きだけど、授業はあまりよくない」とかその逆を堂々と言いますし。

 

クラス数が少なくて、クラス昇降がほとんどなくずっと同じ担当講師に教わっていたけど、

その講師が力量不足で、実はそれが原因であまり学力がつかなかったというケースの方がゾッとします。

 

クラスが多いほどいろいろな講師に教わることができ、自分にとってプラスになる講師は誰かを判断することができます。

4教科で4人の講師ならば、全員最高の講師!とはなかなかならないでしょう。

 

力量不足の講師が担当となってしまった場合は仕方がないと諦めて、どうすれば学力を高められるかの作戦を練るべきでしょう。

重要科目が、他のクラスの講師にくらべて、担当講師が明らかに力量不足ならば、塾に行く価値がないと判断し転塾もありです。

「昼マックを辞めたならマックは行かない!」という感覚です。

 

クラス数が少ないと面倒見が良い?

 

サピックスの大規模校舎だと面倒見が良くない印象です。

クラスの昇降が激しく担当講師がころころと変わるようだと面倒見は悪くなりがちです。

逆にクラス昇降が少なく、ずっと同じ担当講師だと、講師によっては頻繁に電話をかけてくれるでしょう。

 

しかし、私は電話掛けが面倒見の良さだと思っていませんし、

状況をお聞きになりたい場合は保護者様の方から積極的に連絡を取るべきだと思っています。

そういう姿勢ならば大規模校舎でも電話のやりとりはでき、デメリットにはなりません。

 

クラス昇降が少ない方が担当講師がお子様の状況を把握しやすく、面倒見の良さをアップしやすいことは確かですが、それも講師次第です。

 

最近、塾選びコラムやブログをよく見かけるようになりましたが、最適なクラス数に関する記述がほとんどないような気がします。

あくまでも私の個人的な主観ですが、お役に立ちましたら幸いです。

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