- 2016年1月2日
現在、6年生のスカイプ指導は最終章に入っていますが、相変わらずミスが多いお子様がいます。
入試が近づくとミスが減るのが普通と思っていましたが、なかなか減りません。
指摘したり、「こうしたらミスが減るよ」とアドバイスをすると、秋頃の反応とは明らかに異なり、ミスを減らす意識はかなりあるのだと思います。
どうしてミスが出るのかを客観的に考えると、スカイプ指導だからです。
早く答えないといけないという焦りがミスを生んでいます。
そういう意味においては、スカイプ指導のときのミスは、ある程度目を瞑っても良いのかとも思っています。
ミスをしないようにする方法を伝えて、それを吸収してもらえればそれでプラスになったというプラス思考で良いと考えています。
そういえば、前職の上司は本当にミスのない人間でした。
方向性については首を傾げることが多々ありましたが、問題を解くときのミスの少なさは見習わないといけないほど崇高なものでした。
彼の問題を解くとき(校正のとき)の特徴は問題文すべてに下線をひくのです。
一字一句、用心深く見て、チェックするという姿勢です。
私なんて、少々のミスが出ても早く仕上げ、最終点検で精度を上げていこうという80%主義なのですが、
彼は100%完璧主義でした。
そういえば、手の洗い方もうがいの仕方も完璧でしいた…
「受験生も問題文すべてに下線をひこう」と言うつもりはありません。
相当な算数力がないと、形だけ真似しても効果無しでしょう。
しかし、慎重に点検すればするほどミスは減ります。
上にも書きましたが、本来はこの時期はミスが激減しているべきです。
余裕を持って考えることができ、ミスがないように注意を払って解けるからです。
そのような状態ならば、ミスについてのアドバイスなどはまったく不要ですが、そのような状態になっていない受験生も少なからずいると思います。
そういった受験生への最後のエールです。
とにかく確認しながら解き進む。
良い例は、JRなどの電車の車掌さんです。
あるいは駅員さんです。
何を言っているかよく分かりませんが、確認していることは確かです。
ルーティンワークになっていて呪文のようですが、長年それを継続しているということは、効果が絶大なのでしょう。
テスト中に声を出して「繰り上がりヨシ!」、「問われていることヨシ!」、「出発点ヨシ!」などと言うことはできませんが、心の中で呟くのはどうでしょうか?
いままで受験生によく言ってきたことの中に「解けると思ったときに油断が生じミスが出る」「解くときはゆっくり」というものがあります。
それとほとんど同じことなのですが、解く過程に入ったときに、1つ1つ車掌さんや駅員さんのように呟いて解くとミスが減るはずです。
声に出すわけではないので、怪しいわけではありません。
時間のロスはほとんどないでしょう。
イメージ的には大幅にロスのような気がしますが、算数の場合は考える時間のウェイトが大きいです。
解くときの時間はあまりこだわるポイントではありません。
無駄な筆算や式は時間のロスなので、そういった基本動作を注意すればそれでいいと思います。
そこまでしなくてもと思う人もいるかもしれませんが、未だにミスするのなら致し方ありません。
これでミスなく受験で合格すればいいわけですから。
やるだけのことをやって、ミスを減らし、存分に力を発揮してください。