完成した解法ではなく、解けた子がたどった「試行錯誤の道筋」を追体験する
最難関校の「最後の一問」の前で、手が止まる子へ
大手進学塾の上位クラスにいて、標準的な問題なら、もう危なげなく解ける。けれど、模試や過去問の最後の大問になると、そこで手が止まってしまう。解説を読めば「分かった」気がするのに、なぜ、本番でその最初の一手が出てこないのか——
最難関校の算数では、覚えた解き方を当てはめるだけの勉強は、最後の一問に通じません。そこで問われるのは、見たことのない問題を前にして、まず手元で何を始め、そこからどう考えをつないでいくか、という初動の力です。この教材は、その力を家庭で育てるために作りました。
この教材が育てるのは、「最初の一手」の掴み方
市販の難問集や模範解答に書かれているのは、多くの場合、計算し終えたあとの完成された解法です。きれいに整った答えを見ても、子どもにできるのは、それを真似て覚えることまで。「なぜ、そこに注目したのか」「なぜ、図ではなく表に切り替えたのか」「行き詰まったとき、どう軌道修正したのか」——解ける子の頭の中で起きている、その試行錯誤の道筋は、完成した解法からは見えてきません。
対話式算数300では、全300問の解説が、講師とキャラクター(茶くま君・白くま君)の対話で進みます。なぜここに注目するのか、なぜこの場合分けが要るのか、間違った道に入ったときどう戻るのか——解ける子が実際にたどる、地道な試行錯誤の過程を、そのまま追体験できる形にしました。読み進めるうちに、初めて見る難問に対する「手の付け方」が、少しずつ身についていきます。
AIを、「答えを言わない家庭教師」として使う
この教材には、Google NotebookLMなどのAIと組み合わせて使うための、質問の仕方をまとめたプロンプト集を収録しています。
AIにそのまま答えを聞いてしまっては、この教材の狙いは活きません。そうではなく、聞き方を工夫します。たとえば「答えは言わずに、最初の一手を踏み出すための着眼点だけ、対話でヒントをください」「解説のこの部分で、なぜこの場合分けが必要か、日常の例えで説明して」というように尋ねる。AIは読み込んだこの教材の内容にもとづいて答えるので、作成者の考え方に沿ったヒントが返ってきます。答えではなく、次の一歩だけを尋ねられる相手が、手元にいる状態を作れます。
困ったときは。ただし、そこまで進む方は、ほとんどいません
学習の進め方は、三段構えを想定しています。まず、解説を読む。それでも分からなければ、AIと対話する。それでも解けないときは、公式LINEから、作成者に直接質問できます。
正直にお伝えすると、この最後の段階まで来る方は、ほとんどいません。この教材は、解説を読めばたいてい自分で解き進められるように作ってあり、加えてAIも使える今は、なおさらです。質問は年に数件ほどしかない状況です。ですから、直接質問できることは、手厚いサポートとしてご用意はしていますが、実際には、その手前で解決してしまうことがほとんどです。それだけ解説を作り込んだ、という意味でもあります。
いつ、取り組む教材か
この教材は、どなたにでも、という教材ではありません。取り組む時期と、対象を、正直にお伝えします。
まず時期です。受験算数OS本編を6年生7月(ACT107)まで進め、標準的な問題までひと通り終えたあとに取り組む、最終仕上げの教材です。飛び級で早く進んできたお子さんなら、本編は新6年1月に終わるので、新6年2月から。通常のペースのお子さんでも、6年の夏から。本編をまだ走っている途中の段階では、背伸びになります。土台が整ってから入るのが、いちばん効きます。
対象は、最難関校を本気で目指すお子さんです。目安として、女子なら桜蔭・渋幕・渋渋、男子なら渋渋・海城・駒場東邦、あるいはそれ以上を視野に入れ、標準問題まで仕上がった段階のお子さんに向いています。逆に言えば、まだ標準を固めている途中なら、先にそちらを、と申し上げたい教材です。
本編との関係 ―― 入口と、出口
受験算数OS本編は、問題を見たときの初動——どこに注目し、何を書くか——の土台を整える「入口」の教材です。その土台を、最難関入試という現場で通用する武器にまで研ぎ澄ますのが、この対話式算数300、いわば「出口」にあたります。本編で初動の型を身につけたお子さんなら、この教材の難問にも、無理なく入っていけます。
全300問は、いきなり難しさで突き放すのではなく、難問への入り口から最難関レベルまで、一段ずつ上がっていけるよう、レベル別に並べています。
家庭での使い方
進め方は、本編や他の教材と同じ考え方です。手が止まったら、対話式解説を、一度に最後まで読まず、少しずつ読みます。解けた問題も、解説と自分の考えのつなぎ方を照らし合わせると、筋道の立て方が定着します。
保護者の方が、難しい解法を説明する必要はありません。むしろこの教材は、お子さんが自分で解説をたどり、AIと対話しながら進めることを想定しています。手元で完結する設計です。
価格・ご購入
この教材は、最難関校を目指すお子さんが、5年から6年にかけての仕上げとして取り組む、思考力強化の教材です。ご家庭の進み方に合わせて、2つの形をご用意しています。
一括購入(全300問) 問題・対話式解説・AI活用の手引き・プロンプト集を、すべてまとめてお届けします。 24200円(税込)
分割(Vol.1〜Vol.3/各100問) お子さんの成長に合わせて、少しずつ進めたいご家庭向けに、100問ずつに分けた形もご用意しています。 各 8800円(税込)
現在、お支払いは、ゆうちょ銀行へのお振込のみで承っています。ご縁のあった方に、一つずつお渡しするような形で運営しているためです。ご入金を確認しましたら、すべての教材PDFにアクセスできるアドレス(アクセス後、ダウンロードできます)、AI(NotebookLM)用のプロンプト集を、メールでお送りします。
まずは、サンプルをご覧ください
言葉で説明するより、実際の対話式解説を見ていただくのが、いちばん早いと思います。第2回(覆面算)と第29回(硬貨の並べ替え)を、問題と対話式解説のセットで公開しています。キャラクターとの軽やかなやり取りの奥に、どれだけ理詰めの筋道が通っているか、お子さんの目で確かめてみてください。