- 2022年2月7日
早稲田中学合格への軌跡と成功の秘訣
2月2日、スカイプ指導を行っていた生徒さんから第一志望校である早稲田中学合格のご報告をいただきました。
合格の知らせを受け、私も深い感慨に浸りました。
最初から早稲田を目標としていたこの生徒さんが、その夢を現実にしたからです。
特訓プランとその進化
指導を開始した段階で、目標達成に必要な分野や単元を検討しました。
- 場合の数、平面図形と比、速さを中心に、一定期間ずつ集中して強化。
- 6年生の後半からは、立体図形や容積に力を注ぎ、難度が高い図形の移動は最低限の学習にとどめました。
- 12月からは全単元を網羅した総合的な学習に切り替えました。
しかしながら、予想外の問題が発生しました。
比と割合や規則性の早稲田レベルの問題が、思うように解けなかったのです。
意外な課題とその対策
特に驚いたのは、男子で一定レベルに達している生徒が「比と割合」や「規則性(難問除く)」を苦手とすることでした。
これまでの経験では、これらの分野はあまり教えなくても自然と解けるようになる傾向があったからです。
そのため、最初は他の単元に力を注ぐ方針をとっていました。
ですが、緊急的に対策を見直し、比と割合と規則性の問題を中心に特訓を開始しました。
直前期ではありましたが、1月31日まで新しい問題に取り組むという私の方針に基づき、全力で取り組みました。
解法のアップデートがカギ
生徒さんが「比と割合」の問題を解けなかった要因は、得意・不得意の範囲を超えたものがありました。
解き方が古い、いわゆる昭和の方法に依存していたのです。
教わっている塾の講師が最新の解法を取り入れておらず、線分図を描くだけの方法では通用しませんでした。
そこで、私の指導方針に基づき、一からしっかりと解法を学び直してもらいました。
全分野で、私が重視するのは次のポイントです。
- 洗練された問題文の読み方を指導する
- 最初の一手を的確に指示する
- 単元ごとに必要な解くときの書き方を明確にする
特に、条件を整理して表にまとめる解法を指導しています。
この手法によって、問題全体を俯瞰し、確実に解答へと導くことができます。
ご家族との連携と信頼
塾での解法をほぼ全面的に否定する形になったため、生徒さんからは嫌な先生だと思われたかもしれません。
しかし、ありがたいことに保護者様が私の指導に賭けてくださいました。
秋からは指導回数を増やしていただき、
- 週2コマの指導
- 理科の追加指導による週2.5コマの体制
- 夏休み・冬休み・1月期に集中的な特訓
これにより、徹底的な学習環境を整えることができました。
多くの指導機会を得られたおかげで、解法の世界観を伝え、きちんとマスターしてもらうことができました。
今回の成功から学べること
今回の合格から、改めて感じたことがあります。
それは、解法の質を高めることが合否を左右するということです。
いまだに、古い解き方で指導を続ける塾講師も多くいますが、それではどれだけ力があっても結果が出ません。
私の推奨する”表で条件を整理する解法”を身につければ、学力が飛躍的に向上し、難関校への合格も見えてきます。
今回は、生徒さんがこの解法を信じて多くの時間を割いてくれたおかげで、結果につながりました。
今後も、指導回数が多い場合には積極的にこの解法を取り入れ、生徒さんたちの力を引き出していきたいと考えています。
合格への近道は、正しい方法を信じて徹底的に取り組むこと。
これからもその道を一緒に歩んでいきましょう!