- 2022年6月17日
ときどき、勉強は質か量かという話を見かけます。
私は断然、質を重視です。
まず量と言う人も、その後は質を求めると思うのですが、それならば最初から質を求めた方が良いのではないかと思います。
質の低い勉強を毎日1~2時間やり続けて、勉強の習慣が付いたから、そろそろ質を高めようかというのは良さそうにも聞こえます。
しかし、質の低い勉強に慣れてしまうと、しっかり鍛える勉強が苦痛になり改善しない場合が多々あります。
昔はよく「最初が肝心」という言葉を聞いたものですが、勉強はまさにそれに尽きます。
最初から15分で良いから質を高めていくという姿勢の方が成功しやすいと思います。
実際のところ、量は多くの方がイメージしているよりも、ずっと少ない量で十分です。
耳の痛い話ですが、質の低い学習をするから量が必要になってくると言っても過言ではありません。
勉強をやることがとても苦手な子で勉強量の少ない子が、徐々に成績を上げて、偏差値の高い学校に合格するという光景は塾講師はよく見てきています。
それまでの学習で量が少なかったとしても、自分なりにきちんと理解して納得していて、いざ演習量を増やしたときに、それまでのバックボーンでぐいぐい学力を高めるという流れです。
一言で言いますと、質の高い学習ができる頭の良さがそれができる要因です。
質が高い勉強ができないから量でカバーするというのは自然なことのようですが、間違っています。
それでは、解いたことがある問題を再生できるだけで、頭の良さを求められる中学入試では苦戦します。
成績上昇を目指して中学受験の勉強をスイスイ泳いで、入試を突破していくためには、頭を良くして質の高い学習をできるようにしないといけません。
頭の良さは先天的なものと思い込んでいらっしゃる方もいると思いますが、偏差値70以上をキープくらいのレベルを目指すとなれば、それは素質は必要ですが、四谷大塚偏差値60台ならば、勉強の仕方で頭は良くなります。
いまの勉強が頭を良くしているかどうかがポイントです。
どういう勉強が頭が良くなるか?を考えますと、
- 問題を試行錯誤して考えて解く
- 手を動かしながら考える
- 自分の解き方を自分の言葉で相手が理解できるように話す
この3点が必要だと思います。
私のスカイプ指導は、この3点ができるように、ときには結構厳しめに注意していますが、1年くらいたつと、頭が良くなったなと実感します。
6年生は、私もビックリするくらい、難しい問題を解けるように成長していることもよくあります。
この3点で頭は良くなると言っても良いと思います。
とは言いましてもこの①~③は自学自習では難しいです。
①は「どのような試行の候補があるか分からない」、②は「どのようなものを書けば良いか分からない」、③は「話を聞いてくれる人がいない」
私は教材作りでこの3点を目指したいと思いますが、さすがに③は難しいです。
①や②は解いてから解説を見る方式ではできません。
ヒントを伝えていく形式ではないと実現できません。
教材づくりでヒントを書いていくときも、利用する子が、①や②を実行していることを妄想して書いています。
「やりかたを教えるよ!」ではなく、「こういうやり方でいまからやってごらん」という姿勢です。
現在、ヒントを伝える形式(リンク式と呼んでいます)の解説は、リンク式算数、予習シリーズアドバイス集の2点のみですが、今後新しくつくる小6用教材、すでに販売しています小4、小5用教材の解説を書き換える機会ができましたら、どれもリンク式の解説に切り替えます。
頭を良くする教材は、リンク式の解説の教材一択だと思います。
メイン教材の対話式算数の対話型の解説も、算数論が多く、①や②に繋がりやすいですが、子供次第という面があります。
リンク式算数の方が、より多くの子が①や②を実現できると思います。
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