- 2018年6月8日
4年生のカリキュラムはどの塾もだいたい同じです。
過激な塾は、割合と比とか、図形の移動をやりますが、大多数はそういうのは5年生になってからです。
4年生は、角度、面積、体積、分数、規則性、特殊算(和差つるかめ平均消去差集め等)が中心です。
数の性質とか場合の数も軽くは学習すると思います。
簡単に理解できるもの、苦戦するものなどいろいろありますが、表題のあの単元とは「植木算」のことです。
植木算が特別に条件が多いとは言いませんが、間の数と木の数の関係が紛らわしいです。
「間隔の長さ」にかけるものは「間隔の個数」ですが、
「間隔の長さ」に「木の本数」をかけるという不自然なことを平然とやってしまうお子様が多いです。
酷い場合は、「-1」をしなければという意識が強すぎて、長さのメートルから1をひいてしまうお子様もいます。
「間隔の個数」を使わなくてはいけないとか、いま求めたものは「長さ」とか、そういうことを理解していないといけません。
いままで算数は順調に来ているように見えても、植木算がつまずくと、あまり分かっていなかったのに無理矢理式を身につけてここまできたのかなと思ってしまいます。
理解することなく、覚えているだけの勉強になっている恐れがあります。
1つの式で何を求めたかを理解しない勉強は、応用力にはつながりません。
易しい内容ならば、いまは分かっていなくても、徐々に理解できていきますが、このような勉強姿勢を変えたいです。
根本的に理解はできていないけど、とにかく式だけ身につけて、なんとか問題を解けるようになった場合、その後の副作用が心配です。
算数はこうやって身につけていけば良いんだ~
その姿勢が染みついてしまうと、低品質の勉強につながります。
植木算は図をかいて理解する必要はありますが、お父様やお母様にしっかり説明できて合格としたいところです。
いつも以上に、「どうしてそうするの?」としっかりお子様に問うことが今後に生きます。
ちゃんと理解して意味が分かって解かないといけないという姿勢になるからです。
塾に通っていると、毎週のように新しい単元がやってきて、どれが大切か考える暇もなく、
復習テストができれば合格としがちだと思います。
それが大間違いというわけではありませんが、式だけ身につけて答えを求められて点数が高くても、そのメッキはいずれは剥がれます。
剥がれたあとは、いままで美しかっただけに、ショッキングかもしれません。
植木算だけが大切ということではありませんが、紛らわしい条件の単元で、お子様の取り組み方をチェックするということは大切です。