- 2017年6月16日
復習の回数は何回がベスト?
復習は何回も繰り返すほど、身につくイメージを持たれている方が多いと思います。
「復習は何回やればいいんですか?」という質問は、定番で、最も多い質問ではないでしょうか?
問題によって繰り返す回数は違うと答えたいところですが、今回は視点を変えて書いていきたいと思います。
ということで、小タイトルの復習の回数は何回がベストには答えません。
「多いほど良い」と答えたいと思います。
覚える算数にならないようにする
反復の話になると、エビングハウスの忘却曲線の話がよく出ますが、それは覚える算数の最たるものです。
何回も解いて解き方を覚えようという姿勢です。
覚えるではなく、理解するためには、どうしたら良いかを考えます。
ときどき、説明するときに話す内容ですが、スマホで、何か未体験のことをやりたいとします。
iPhoneならば、たいてい「設定ボタン」を押します。
インターネットで調べなくても、設定ボタンを押して、関連しそうなキーワードを選んでいけば、初めてのことでもできる可能性があります。
「知らないときは、設定ボタンを押す」これを身につけていれば、事細かに操作方法を丸暗記しなくても良いわけです。
勉強も似ています。
「この手の問題はこんな感じで書く」というファジーの解法を身につけることが大切です。
それが身につくような復習を目指すことにします。
1問単位では考えない
1週間の教材を手にしてみます。
問題数は15~30問くらいあると思います。
それをすべて何回も繰り返し復習することは不可能です。
また、仮にそういった復習をしたとしても、覚える算数になるのが関の山です。
1問1問解き方を身につけることになり、iPhoneの操作方法を覚えるような効率の悪いスタイルです。
上記のように、ファジーで捉えるためには、ピンポイントで問題を解かないことが大切です。
ピンポイントというのは似ている問題をそれぞれ身につけていこうという姿勢です。
仮に、A・B・C・Dの4問は、解き方が似ている同じテーマの問題だとします。
厳密に言えば、それぞれ解き方が違うのですが、途中までは似ているといったくらいにします。
それを学習するときに、A・B・C・Dを一気に解いて、Aも出来る!Bも出来る!Cも出来る!Dも出来る!というのはピンポイントの学習になるので、そうはしません。
今回はAだけ、次回の勉強ではBだけ、その次はCだけ、……というように同じテーマの問題は1回の勉強で1問だけ演習するようにします。
そうすると、演習量は2~3割になります。
反復の回数を増やせます。
また、意識として、AにもBにもCにもDにも通用するような捉え方をしたいとなります。
書き方も汎用性のある書き方が良いとなります。
これが、ファジーの解法につながります。
テーマの数を数えよう
1週間で出てくるテーマの数を数えます。
4テーマだとします。
1テーマ1問だとしたら、4問で良いです。
それなら、授業の翌日に1回、その3日後に1回、その1週間後に1回、さらにその1週間後に1回、さらにその2週間後に1回、これで1か月に5回やっていますが、十分可能だと思います。
1か月で終わりではなく、もっと継続しても良いです。
復習する回数は多いに越したことはないので、それを可能にするのは、問題ごとに捉えるのではなく、テーマで捉えることです。
勉強の質を上げる
1問ごとにピンポイントで身につけようとしないでも、結局、それぞれ解けるようになったら、それは学習の質が上がったことになります。
類題や応用問題にも通用する可能性が高まります。
1問ごとにピンポイントで頑張ってできるようにしても、そのできる問題は良いですが、応用に繋がらない恐れもあります。
iPhoneの設定のように、このような問題はこんな感じで書けばいいのかな?という感覚を養うようにしたいです。
テーマごとに解き方を定め、反復するときに、同じような解き方(書き方)をすることが鍵を握ります。
解けるからといって、雑に解くくらいなら、ファジーの解法が身につかず、時間がもったいないので、反復は辞めた方が良いです。
勉強が上手く行くかどうかは、作戦の立て方が9割です(私のイメージですが)