- 2023年3月1日
小5強化「割合と比」第1~10回が完成しました。
脱分数・脱線分図の教材です。
中学受験生はたいてい小学5年生で割合と比を学習しますが、分数から学習するケースが多いです。
分数から学習すると、イメージしづらく、躓きやすくなります。
どうしてその計算で解けば求められるのかをイメージできないと、捻りに対応できずに、超典型題しか解けないという状態になりがちです。
また、線分図で教わるケースもありますが、すべての問題を線分図で解くのなら、それでもいいと思いますが、線分図をかくと解きにくい問題もあります。
どの問題集を見ても、唐突に線分図の解法が載っている印象で、どうして線分図をかいたんだろうという疑問に答えているものは見かけません。
どういうときに線分図をかいて、どういうときにかかないかを判断できないと、解き方を覚える勉強になってしまいます。
小規模塾では、分数から入っていくのは厳しいと判断し、比から学習しているかもしれません。
しかし、比から学習すれば、上手く行くというわけではありません。
最初に、比を簡単にする練習や、内項の積と外項の積が等しいことを利用して解く練習などの計算から入っていくと、ただの計算練習になって、比から学習していることにはならないと思います。
私は、分数の問題などを整数で捉えて解いていくことを、比から学習すると表現しています。
小5強化「割合と比」は「1000円を兄と弟が3:2に分けたとき、兄はいくらですか?」というようなレベルの問題から始まり、どんどん実践的な問題文の文章題に入っていきます。
最終的には、大手塾の小5難問レベルまで行きますが、いきなり難問が登場するわけではないので、取り組みやすいです。
スカイプ指導で、この教材に忠実に沿って進めていくと、算数が苦手な生徒さんでも習得していく様子が分かります。
ポイントは、分数を使わないで整数で考えていくことと、問題によって解き方を変えないことと、線分図をかかないことだと思います。
線分図は、説明するとき、納得してもらうために講師がかくものであって、子供が問題を解くときには不要という位置づけです。
問題の配列はとても気を遣っています。
まず基本骨格(解法パターン)を固め、その後、少しずつ問題を変え、問題にマッチするように基本骨格を少し加工して解くという力が身につくような問題の配列にしています。
どんどん骨格が太くなり、初見のいろいろな問題に対応できるようになります。
解説は「このように書く(表現する)といいよ」という真似をして欲しい解法を載せています。
「こう書けばいいんだ」と納得してもらえれば、割合と比の力は付いていきますので、言葉による丁寧な説明ではありませんが、力の付く解説になっています。
個人的には、割合と比は、解き方(書き方)次第の分野だと考えています。
そのため、解き方を固めることが何よりも大切です。
この教材で解き方を固めて欲しいと思っています。
脱線分図の方針なので、解き方のパターンは主に2つだけです。
見分け方も簡単なので、解き方を固めやすい教材だと思います。
毎回10問で、全10回合計100問です。
価格は、第1~5回で550円、第6~10回で550円です。
割合と比の導入用の教材ですので、第1回から学習していくことが望ましいです。
算数が得意でない場合は、保護者様のフォローも必要だと思います。
フォローするのが厳しいという場合は、当教材の小5対話式算数第52~60話を学習することをお勧めいたします。
また、LINEで質問できる有料のサービスも行います。
第1~10回の問題で、分からない問題の質問にとどまらず、全般的なご相談を承ります。
割合と比が苦手という場合は、ほとんど、分数でイメージできないから、線分図をかくからというのが理由です。
そこを矯正しますと、苦手が解消します。
割合と比の学習が始まる小学5年生、割合と比がしっくりこないで苦戦している小学6年生にお勧めいたします。