- 2016年1月22日
物理的には大丈夫ですが、多くの人は塾に行っているのに、うちは行かないというのは精神的なプレッシャーがあります。
そのプレッシャーを軽減する意味でも最終学年の6年生ならば通塾しても良いと思います。
大手塾はたいてい5年生でカリキュラムが修了しますので、新6年生からが入塾するタイミングとして向いています。
5年生の段階でしっかり小5対話式算数まで終わっていれば、6年生からの通塾でもぐんぐん成績が伸びます。
当教材の対話式算数で、4・5年生の間に自宅で学習していき、通塾していなかった生徒さんが、新6年生からスカイプ指導を受けていただきますと、とても丁寧に取り組み、しっかり理解できている生徒さんばかりです。
塾で点数を取るのが正義という環境に属しなかったからだと思います。
こういったことから、新6年生からの通塾でも何も問題が無いと思っています。
人気のある塾の教室は満席となることがありますが、案外、そういう塾の教室でも優秀な子は入塾できるようです。
6年生1年間、通塾しないという作戦でも難関中学合格は可能ですが、上手く作戦を立てられるかどうかです。
6年生で塾に行かないという作戦の場合は、過去問演習などの入試演習はたくさんやった方が良いと思います。
模試はある程度は受けると思いますが、受けすぎても意味が無いと個人的には思います。
難関校を目指して、通塾しないというのは、相当な猛者です。
特に、スピード不足で模試で活躍できないという傾向があります。
しかし、模試の活躍が目的ではありませんので、志望校の問題を解ききるスピードがあれば十分とも言えます。
算数はスピードだけが心配で、小学5年生で書きましたように「数の性質」「立体図形」「速さ」「場合の数」の4単元に力を入れ、入試問題を解きながら課題を見つけ、それに取り組んでいくという万全の対策ができる自学自習はメリットも大きいです。
よく、通塾しないとペースメーカーがないとか、意志が弱いと頑張れないとか、集団にいないと切磋琢磨できないと言われますが、ここで少々脱線します。
私は、アルバイト、サラリーマンとして塾講師歴23年で、その後、独立して個人事業主として一人で仕事をやっていますが、若くて無理ができたこともあり、サラリーマンのときの方が、仕事時間が長かったです。
勤務時間のみならず、通勤のときもパソコンを広げ、家でも毎晩4時くらいまでは仕事をしていました。
しかし、サラリーマン時代は、とにかく無駄が多いと思いました。
生徒や保護者のためにならない仕事、自分のスキルアップにならない仕事が多すぎます。
削ぎ落とすことができそうな業務も「例年やっているから今年も」という前例主義が蔓延っていました。
現在は、自学自習で頑張る生徒さんに万全な教材ラインナップでフォローすることができます。
それは生徒のためになる教材を作りたいという意思があり、作ったからです。
サラリーマン時代だったら、これだけ改訂を繰り返し、完成に近づけた教材の作成は不可能だったと思います。
「通塾」と「通塾せずに自学自習」の話と似ている話のような気がしますが、いかがでしょうか?
ペースメーカーや切磋琢磨よりも正しい作戦を立てることの方が遙かに学力向上になります。
とは言いましても4教科、正しい作戦を立てることは、簡単ではありません。
正しいと思っていた作戦が大外れになるかもしれません。
そのため、上に書きました通り、6年生でも通塾せずに難関校を目指せるのは、少々の作戦ミスでも問題なく成長していける相当な猛者だと思っています。