ポイントを当てる勉強

算数教材塾・探求では、メインの対話式算数に、無料の補助教材として演習問題の教材を随時作っています。

補助教材は、練習問題を解いて身につけることが目的なので、捻りはあまりなく、数値を替えただけの問題や、それに準じるシンプルな問題中心です。

有料教材と無料教材で、明確に区別するように整備したいと思っています。

 

今回、話題として書いていきたいのが、小5強化【和と差】です。

他の有料教材に比べ、典型題がやや多く、補助教材と被ります。

「和と差」というのは、和と差に関する問題のことで、「和差算」「つるかめ算」「平均算」「消去算」「過不足算」から構成されています。

これらの単元は、捻りなしの方が力が付くということから、あえて典型題を多くしていました。

それ故に、無料教材と被ってしまったということです。

 

小5強化【和と差】の解説を読むと、過保護と思わざるを得ないほど、とても丁寧に解説を書いていますので、これはこれでありだと思いますが、補助教材と被らないように、もう少し捻りを入れたいと思いました。

捻りすぎても効果が無いので、問題を解きながら、算数の問題の読み取り精度を上げる要素を取り入れるくらいに留めたいと思っています。

 

そこで、小5強化【和と差】の問題と解説を一新しました。

問題のシンプルさは、典型題とほぼ同じで、上手く捉えると標準的な問題になってさっと解ける問題を中心にしました。

 

例えば、次のような問題です。

 

A,B,C,D の 4 人の生徒にテストをしました。A と B の平均は 63 点,B と C の平均は 57 点,C と D の平均は 68 点でした。また,D の得点は A よりも 12 点高いことがわかっています。B の得点は何点ですか。

 

「AとB」の和、「BとC」の和、「CとA」の和が分かれば、その3つをたして求められます。

これは典型題です。

この問題は少しだけ異なり、Dが登場して、「CとA」の和がありません。

一見すると、初めて解くような問題かな?と思いますが、少し考えれば、「CとD」の和が分かるなら、「CとA」の和も分かる!いつもの典型題だ!となります。

つまり、この問題の読解の仕方としては、

「AとB」の和、「BとC」の和、「CとA」の和の典型題に似ていると思う「CとD」の和から「CとA」の和が分かり、典型題になる

というように流れます。

 

このくらいの捻りならば、自力で解いて欲しいのですが、そうはなかなか上手く行かない場合もあると思います。

解説は新しく書いています。

解説の冒頭で、AとDの差が12点なので、CとDの和が分かるなら、CとAの和も分かると考えることがポイントです。というように書いています。

 

算数の問題は、解き方に目新しいものはあまりありません。

問題文を都合良く読み取ったり、定番の解き方を少しだけ加工して解くことが多いです。

今回の問題は、問題文を都合良く読み取れば、「超」と付けていい定番の解き方になります。

算数が苦手な人は、問題文を都合良く読み取ることや、定番の解き方を加工しようと考えることなく、いきなり解き始めます。

悪い例として、すぐに計算式を立てるケースが目立ちます。

数学ならばいいですが、算数はそれでは厳しいです。

 

「問題文を読み、解き始める前に考えよう」とアドバイスするのは容易いですが、なかなか実行できません。

何を考えればいいか、よく分からないからです。

そこで、ポイント当てゲームと称して、私の書く解説の教材を取り組むのはどうでしょうか?

解く前に、この問題のポイントは何か?と考え、後で解説を見て、

  • ポイントがほぼ同じか
  • ポイントは違うけど着眼点が良いか
  • イマイチか

最初は、未熟で良いと思います。

ポイントを意識して、そして解説と見くらべていくことで、「こういうことがポイントなんだ」と分かれば、どんどん吸収して、自分のものになっていくと思います。

 

小5強化【和と差】は、ポイントに拘ることに特化した教材になります。

上記の赤太字のように、目立つようにポイントを書いていますので、ポイントだけ見ることもできます。

改定前は、典型題が多く、さらに、解説が手取り足取りで過保護な感じがするので、もう少し、ポイントだけ伝える鍛える型の教材を作りたいということからきています。

 

スポーツは状況に応じて練習して、誰でも上達します。

ところが勉強になると、個々の状況は無視され、一律の学習になります。

そして、たくさんの時間をかけても、学習効果が現れない子も出てきます。

正しい勉強をすれば、学力は上がります。

正しい勉強とは「解く前に考える」ことです。

ポイント当てゲームで,この習慣をつけると良いと思います。

 

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