新教材(リンク式算数)について1

新作の教材をつくりました。

タイトルは「リンク式算数」とします。

メインターゲットは小学4年生ですが、小学3~6年生までを対象としています。

 

これからの算数教材塾・探求のメイン教材という位置づけで考えていますので、これよりしばらくの間、ブログに特徴などを書いていきたいと思います。

長文になりすぎないように、毎回2000字弱くらいで切っていきます。

 

算数教材塾・探求は、2013年10月に開業し、この10月で10周年を迎えました。

2013年よりも前から対話型の教材の対話式算数をつくり始め、2015年に4~6年生用が完成し、年々改訂し、熟成させてきました。

初稿が10年前とはいえ、改訂をくり返していることもあり、大手塾のメイン教材よりも身につきやすくわかりやすい教材だと自負しています。

このように言い切る理由は、新5年生や新6年生で新しく家庭教師で教えることになった生徒さんを見たとき、大手塾の教材を使ってきた子よりも対話式算数を使ってきた子の方が、はるかに解法がしっかり身につき、捻りのある問題まで対応して解けるからです。

表を多用している解法を採用しているからということが大きいと思っています。

 

ところが通塾して、対話式算数を並行して使っていこうとすると、表の解き方がネックとなります。

古典的な受験算数というと、線分図を使うことが多く、塾で線分図を必ずかくように強く指導されることもよくあることだと思います。

線分図といっても、大手塾でもかくのは割合の初期の導入のときだけなのですが、違いが気になってしまう子は違和感があると思います。

 

線分図以上に混乱するのが、正解になれば良いという姿勢です。

進学塾にはテストがあり、それでクラス替えなどが行われ、競争の原理で勉強をさせようとする環境をつくっています。

仕組みが分からなくても手っ取り早く公式だけ覚えて使って解ける問題を増やしていく学習に染まった方が手軽にそれなりの点数は取りやすい面はあります。

長い目で見ると、それはマイナスですが、長い目で見て判断しているご家庭は少ないと思います。

捻りのない問題のテストで、点数さえとれれば良いという考えは、対話式算数とは大きく異なりますので、そういう違和感もあると思います。

成績だけでなく、学力を高められる教材として、対話式算数は今後もさらに熟成を進めていきますが、これと両輪となる教材もあると良いなとずっと思ってきました。

 

5~6年生になると、塾の課題が多く、塾以外の教材に手が回らないという意見をよく聞きますので、3~4年生で、学力を上げられる教材が良いと思っていました。

対話式算数・基礎編という予習型の教材も力を入れたいと思っていますが、その前に、応用力を高めることに特化した教材を完成させることにしました。

 

応用力というのはものすごく漠然とした言葉で、「応用力をつけよう」というのは「将来、社会で活躍しよう」というくらい意味のないスローガンです。

応用力とは何かを簡潔な言葉にすることが大切です。

私は「問題を見て、すぐに解法の作戦を考える習慣があること、解法の作戦を上手く立てる技術があること」が応用力だと思っています。

つまり、算数の勉強をすることで、作戦を考える習慣をつけられることと、作戦を上手く立てる力をつけられることがポイントとなります。

 

どうやったらそのポイントが達成できるのでしょう?

授業でそれをしっかり伝える講師に教わったとしても、あまり上昇しません。

そういう話は吸収しにくいからです。

答に直結する計算式がインパクトがありすぎて、作戦の立て方はかき消されてしまいます。

 

それができるのは、書物の教材だけです。

書物といっても小学3~4年生が読むものならば詳しく戦術を書いてもスルーされて終わりです。

そこで採用したのが箇条書きで、「こうやります」という表現は極力避けて、「○○したい」→「そのためには○○する」という流れになるようにしました。

繋げていくように、各問題の解説でリンク1,リンク2,リンク3、……というリストでならべています。

数えたら、1~10番の10問でリンク数が91ありました。

1問あたり9個のリンクで繋げていく解説はとても斬新と言いますか、こういう解説だからこそ作戦の立て方が上達すると思えるものとなりました。

 

11月に発売しました著書「比と割合」表で解く練習問題120は、教材の性格上、オーソドックスなシンプルな捻りの少ない問題ばかりでした。

それに対し、この教材は3~4年生に解いて欲しい問題で、且つ、リンク式の解説で作戦の立て方が上達する問題を狙いましたので、面白く、やり甲斐のある問題が多くなりました。

サンプルとして、1~10番までは閲覧できるようにいたします。

サンプルはこちら

 

どのような問題かはご判断いただけますが、1番の売りは1問あたり9個のリンクで繋げていく箇条書き解説です。

 

ご購入はこちら

リンク式算数のご購入はこちら

  • 1回10問で、全12回120問です
  • 全12回:10000円+税
  • 初回お試し版:500円+税

 

書籍と考えますと高いですが、家庭教師に口頭でヒントをどんどん出してもらって、それが文字として手元に残っているくらいの学習効果ということを踏まえまして、この価格に設定いたしました。

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