- 2017年3月26日
勉強は深く学んでいくことが大切です。
公式や解くための式を覚えて、それに当てはめるだけの勉強では、応用問題やひねりのある問題に通用しません。
これは多くの保護者様は分かっていると思いますが、お子様の勉強がどうしたら深くなるか悩まれている方も多いと思います。
深い学習を目指せば、必ず深く学んでいくスタイルを身につけられるとは限りません。
一般論としては、理解力がある子の方が深く学びます。
理解力を高めることが先か、深く学ぶことが先か、どちらを目指したらいいか迷うところです。
今回のブログは、深く学ぶことが苦手ならば、あえて深く学ばなくて良いというスタンスです。
とは言いましても、公式だけ身につける学習を渋々でも認めているわけではありません。
では、何をすれば良いかといいますと、反復です。
理解力があれば、最初から深く身につけていきますが、そうでない場合は、浅くなる代わりに何回も何回も繰り返します。
問題を解くということではありません。
問題を反復して解くのは浅い学習になる最大の原因です。
問題を解かずに繰り返し解説を読みます。
理科や社会や国語はこの方法が有効ですが、算数も解説が読み物のようになっていれば可能です。
一般的な問題集の解説ならば、式を読み上げることしかできなかったり、そもそも読むことができない図で説明されているので不可能です。
いくら浅くても良いとは書きましても、軽く読んでは本当に浅くなり、反復しても効果はありません。
50%くらいの力で読んで、1日おきくらいに読んでいくような学習です。
私が子供の頃、祖父祖母の家に行ったときなど、暇で、そこに置いてある興味のない大人向けの小難しい雑誌や漫画を読んでいましたが、何回も読むうちに、頭の中に入っていった記憶があります。
やがては漫画を読みに祖父祖母の家に行きたいとまで思えるようになりました。
暇で○○しかやることがないというとき、案外、その○○の世界が理解できたという経験はありませんでしょうか?
興味がなくても、ある程度、どんなものだろうという好奇心を持って反復して目を通していくと、理解できるのではないかと思います。
算数教材塾・探求では、理解して深く身につけて欲しいものや思考力向上を目指したものは、対話型の教材にしています。
中学受験のカリキュラムを学びたい人、塾のフォローをしたい人用に小4~6の対話式算数、小4で図形に親近感を湧くように小4集中図形、思考力をつけたい人用に小4グランプリ算数・小5グランプリ算数・小6応用力をつけるといった対話型の解説の教材をラインナップしています。
苦手を克服するのは、最大の集中力を発揮して理解するのではなく、ある程度、気を楽にして、その代わり反復という姿勢が良いのではないでしょうか。
深く読んで、そのあと問題演習をするという流れにすると、その問題演習のハードルが高く上手くいかない場合があります。
そのようなプレッシャーはかけずに気楽に文章を読むという作業のみにすれば、ハードルはかなり下がります。
いままでの学習で上手くいっていない4・5年の生徒さんは、軽く読む作業を繰り返すというスタイル変更を試してみる価値があると思います。
ブログでよく書いていますが、問題を解くだけで思考力がつく子もいれば、問題を解いてもそういう力がつかない子がいます。
力がつかないならば、気合いを入れたり、嘆いたりする前に、学習スタイルの変更が良いと思います。
スカイプ指導でも、このままではまずいかなという場合は、こちらから積極的にスタイル変更を提案しています。
ご家庭やお子様のリクエストが明確な場合は、その限りではありませんが、私にお任せしていますといわれている場合は、任せられている分、良い提案をしようと思っていますし、お子様の状況によって提案内容を変えていくのが当然だと思っています。
やや話が逸れましたが、個々の生徒さんによって、ベストの勉強は異なります。
そして、あまり実行している生徒さんが多くないと思いますが、繰り返し読んで理解度を高める学習は多くのお子様に効果があると思います。
カンフル剤が必要と思われていた方は、上記のお勧めしました教材を、ご検討願います。
- 対話式算数
- 小4集中図形
- 小4グランプリ算数
- 小5グランプリ算数
- 応用力をつける