プロデューサーは生徒

ここのところ、教材販売が鈍ってきました。

魔の5月と言ったところです。

地道なブログ活動で夜明けを待ちたいと思います。

 

よく、お子様が理解しているかどうかは、説明させた方が良いと言われます。

説明してもらうと、理解できていないところはボロが出ます。

それを改めて理解してもらうためです。

 

しかし、実はそれはあまり成果が出ません。

それは説明してもらうときに、タイムリーな突っ込みを入れていないと思うからです。

お子様に説明してもらうときに、説明することが目的となっていませんでしょうか?

説明しているだけで「偉い!」となってしまったら、効果半減です。

 

分かりやすく説明しているかという視点を持って、あやふやなところは、どうしてそうするの?としつこく意地悪く追求していくことが欠かせません。

それをやらなければ、茶番劇といわれても仕方が無い行為になります。

 

スカイプ指導で「どうして割ったの?」と聞くと、「割るからです」「それで答えが出るからです」と答える生徒さんもいます。

集団塾の塾講師は、クラスの生徒さんの顔を見て、あるいは発問して理解できているかを確認しながら説明していきます。

自分の説明がしっかり伝わっているか、伝わっていない説明ならば失格という姿勢ですので、だんだん教え方が上手くなり、教えている分野の理解が高まります。

お子様がそういう死活問題のような姿勢で教えていることは、まず、考えられませんので、聞き手が「何を言っているか分からない」と言う必要があります。

スカイプ指導でも、それを乗り越えた生徒さんは確実にワンステージ上がったようになります。

 

話が、今回の書きたいブログ内容とは90度くらいずれた方向に進んでいますので軌道修正します。

生徒さんが先生役をすると理解が深まるということは、生徒さんが、学習計画を練ると、学力が上がるのではないでしょうか?というのが、今回のブログの趣旨です。

 

今年の3・4月に、対面の家庭教師に行っていたとき、その母親は「私はりえママを目指しています」と言っていました。

宮沢りえの母のことで、プロデュースは完璧にやりますという意味だと思います。

 

保護者がプロデュースというのは一般的ですが、それをお子様がやった方が良いのではないかと思います。

例えば、1週間の学習スケジュール(各教科の時間配分や学習時間)、週間目標、月間目標、中期的な3ヶ月目標などです。

あるいは、使用する教材や、それのどの部分をやるか、参考書や資料集の活用の仕方などです。

いまもメールで学習相談を受けることがありますが、塾講師時代はもっと受けていたと思います。

もちろん、親・講師間でです。

 

講師が親に伝えた後、それがお子様にどう伝わるかが問題です。

「○○先生に言われたから、こうした方が良いんじゃない?」となっていたら、効果半減です。

まず、「今日、○○先生と話したんだけど、どういう話をしたと思う?」から入ります。

そして「○○先生はどう言っていたと思う?」や「学習の仕方は一応聞いたんだけど、あなたはどういう勉強をした方が良いと考えている」というように繋げていきます。

あくまでも学習計画はお子様が立て、立て方のヒントとなるように、保護者や講師がサポートする形を目指します。

前職では、講師が、ひとりひとり生徒を呼んで話す風習がありました。

私はそれをあまりしませんでしたが、学習計画などを主体性を持って立てられるように導くような話し方ならば、大きな効果があったと思います。

 

それができたときの副産物としては、授業の受け方が上手くなります。

「ここは自分が弱いところでマスターしたいから100%集中して説明を聞こう」とか「ここは軽く聞いているフリをしよう」とか「ここはノートに取るべきだ!」というようにメリハリのある授業を受けられます。

人間は集中が30分くらいしか続かないと言われますので、不要なところは流すことが必要です。

必要なところを流してしまうと、不要なところでいくら集中しても、学力がつきません。

メリハリをつけるのは保護者の指示では無理で、お子様のプロデュースの力です。

 

よく、4年生の間は親が教えて、5年生以降は、親が手を離し管理だけにするといわれますが、それは逆だと思います。

例えば、クルマでサーキット走行をしたいとき、いつになっても、自分より理論が上の人からの説明は聞きたいものです。

しかし、練習する頻度やお金のかけ方は自分で決めるより他はありません。

それと同じで、いつまでも各教科、自分より学力が上の人には質問するべきです。

親が子より学力が上の間は教えるべきです。

しかし、管理は徐々にお子様に移行していった方が良いです。

もちろん、学校説明会や塾の説明会は保護者が行きますが、それはあくまでもお子様の代理という姿勢が良いと思います。

 

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