- 2021年7月10日
そろそろ通塾生は春期講習に入るころだと思います。
各塾では講習は出席するのが当然、マストのような扱いですが、私はそうは思っていません。
もちろん塾講師時代は、春期講習も新しい内容を進めるカリキュラムを作り、出席するのが普通と考えていました。
しかし、講習が復習中心ならば、夏休みのように長い期間は不参加で家で学習というのも難しいですが、春休み、ゴールデンウィーク、冬休みは不参加でも大きな問題はないと思います。
しっかり書きますと、順調に行っている人は、いままでの流れで良いです。
たかだか1~2週間なので、特別なものと考える必要はありません。
春休みなどないかのように普通に進めていくのが良いです。
学校がないので、その分勉強に励むことができるくらいの軽い気持ちで良いと思います。
順調に行っていない人は、この機会を数少ないチャンスととらえることが大切です。
いままでと同じように通塾という行動ですと、あっという間に過ぎてしまって、そんなチャンスだった?という感想になりがちです。
対話式算数のお客様で、とても優秀なご家庭から「春期講習は休むことにして、その間は探求教材をいつも以上に取り組む」というメールをいただきました。
私がそういう提案をしたわけではありませんが、やはり優秀な保護者様はしっかり作戦を立てていると思いました。
誰もが塾に行かないことが正解というわけではありません。
この期間をどのように過ごすことが正解なのかを毎回考えているということです。
ふだん問題を解く量が少ない人は、春期講習に行かずに家でたくさん問題を解くという作戦も良いでしょう。
授業の吸収量が少ない人は、春期講習はいっそう気を引き締めて授業に集中することを目指しても良いです。
しっかり集中できれば、毎日授業があるので、驚くほど効果が上がります。
算数の復習テストがいままで70点だったとすると、この機会は復習を特にがんばり90点を目指す学習を心がけても良いと思います。
復習テストの間隔が短くなるので、がんばれば高得点を取りやすいと思います。
苦手科目を克服したい人は、春期講習に参加したとしても、他の科目の復習を極端に減らして、苦手科目を基礎から取り組むことができます。
塾ではどの科目も宿題が出たり復習をやるように言われると思いますが、それをきちんとやらないのも1つの手です。
万遍なくやろうとして、どれも平凡な学習になりますと、何も上達しないかもしれません。
たとえ、それがベストでなかったとしても、ある狙いで取り組むことは長い目で見てプラスになります。
自分にとっての最良の作戦を考えることなく、塾のペースにしたがって必修だから春期講習に出るというように過ごすと、変わるチャンスはなかなかやってきません。
「これをすべき」とはっきり書けるものはありませんが、春は一極集中の作戦を立てることが大切だと思っています。
各学年ごとに作戦例を書いて締めたいと思います。
6年生は、一極集中ができるくらいの余裕があり、尚且つヤル気の湧いてくる良い時期です。
これを上手く生かすとそのあとが優位になります。
と書きましたが、お勧めは理社のどちらかに力を入れるのが良いと思っています。
算数や国語と比べて、即効性のある単元ですので、この決して長くないこの期間に集中して学習するのにピッタリだと思います。
深く丁寧な学習をすることもできますし、浅く広く基礎力を付けることもできます。
4月になったときに、理社の学力をひとまわりアップすることは可能です。
常に算数を頑張らなくてはと考えて取り組んでいて、いつまでも理社に力を入れられないタイプのお子様もいます。
あとになればなるほど、算数を外すことは難しくなりますので、この時期は少し算数から離れるのも良いと思います。
これからの模試などで理社の得点力が上がりましたら、あのとき頑張って良かったと思うことができ、その成功体験で、ゴールデンウィークや夏休みも上手く行く可能性が高まります。
全体的な底上げというのは簡単ではありませんので、可能な限り即効性のあるものに絞って取り組む作戦が良いと思います。
4、5年生は、算数重視がセオリーです。
4年生は図形をグイグイ進め、5年生は4年生で扱うレベルの特殊算をマスターすることが良いと思います。
苦手から得意に変換するのは、普通の作戦ではなかなか難しいです。
思い切った作戦を立てて、それを試すのに春休みは最適だと思います。