- 2016年12月25日
かなり前のブログの手直し版です。
原題はWEBサイト「対話式算数forSAPIX」時代のブログです。
見苦しい箇所は手直ししようと思いましたら、80%くらい変えてしまいました。
よく使われる言葉「下のクラス=お客様」
上のクラスと同じ金額なのに、何で下のクラスはお客様なんでしょう?
塾から見たら、みんなお客様なのに…
広告になるかならないかの違いだけで、みんな大事なお客様なのは間違いありません。
- 上位クラスは実績のある講師
- 下位クラスは実績のない新人or上位クラスが向いていない講師
これが一般的ですが、こういうのを見ると、やはり「下位クラスは扱いが悪い=お客様」と思われるかもしれませんが、
もし、人員配置を逆にしたら、講師の力量に敏感な上位生は退塾してしまいます。
塾としての損失が大きいです。
限られた人材を有効活用しようとすると、このようになるのは仕方がないことだと思います。
しかし、上位クラスはお客様ではなく下位クラスはお客様というようにクラスでくらべても意味がありません。
その成績で他塾に移った場合と、サピックスで学習した場合をくらべないといけません。
例えば、サピックスの偏差値40の生徒が日能研に行ったら50になるとします。
サピックスでは失礼ですが下位クラスです。
日能研では中堅クラスです。
サピックスの下位クラスと日能研の中堅クラスで、どちらが良いのかを検討する必要があります。
偏差値40という数字が耐えられないのなら日能研に行くべきです。
講師の力量はなんともいえません。
中堅クラスの講師の方がやる気がありそうですが、塾が違いますので、そうとも言えません。
フィフティーフィフティーというか、運だと思います。
カリキュラムや教材などのシステムはそれなりに違いますが、転塾したらピッタリでグングン伸びたということはほとんどないような気がします。
中小塾ならば、システムの違いで成績急上昇の可能性もありますが、外れの場合もあります。
入塾案内などを見ても新鮮なワクワク感はないと思います。
口コミで、入れそうなクラスはとても良い講師が担当しているという情報があれば、気持ちが靡きそうですが、そのような口コミはあるのでしょうか。
進学説明会のあとのファミリーレストランや、電車の中で、先生についていろいろ情報交換しているシーンは幾度となく見ることはありますが…
サピックスのシステムが下位向きではないと思われている場合は心配ありません。
コツコツ勉強していけば、システムが障害となることはありません。
クラス内の雰囲気は警戒した方が良いかもしれません。
いままで書いてきたのは入塾段階の話ではありません。
入塾段階で、サピックスで偏差値40、日能研で偏差値50だったとしても、それは今回のブログにはあてはまりません。
習ったことがどれくらい身につくかが重要なので、入塾段階で今後の状況が決まるわけではありません。
そろそろまとめに入ります。
サピックスの下位クラスの場合、クラスの雰囲気を重視することが大切です。
その雰囲気は、学年が進むにつれ、悪化する場合があります。
雰囲気が悪ければ、転塾がいいです。
雰囲気は、講師の力量次第ですので、電話での相談などで、そのあたりを気にかけていろいろ話を聞くと良いでしょう。
大手塾に転塾しても劇的に変化することはありません。
中小塾ならば、当たり外れがありますので、賭けてみるのも1つの手です。
というように書いてきましたが、本音は全く違います。
偏差値40ならば、がんばって偏差値50まで上げて欲しいです。
上がる余地はとても大きいです。
4教科中2教科はクラストップ、2教科は中の上を目指して質の高い学習を行えば、好転していきます。
クラスの雰囲気が悪くても昇級すれば関係ありません。
下位クラスは授業でゆっくり説明されると思うので、授業中の理解不足ということはありません。
家に帰ったら即復習です。
翌日も復習です。
手を広げずに重要な問題だけを復習です。
一極集中の姿勢です。
理科の授業をしたこともありますが(サピックスではない大手塾で)、
中堅クラス以下の生徒さんは超重要なことも覚えてきませんでした。
夏や冬の大三角や、有名な一等星なども空欄でした。
ところが、プレッシャーをかけたら覚えてきました。
やればできるというわけです。
しっかり覚えようという意識が希薄な中で、やったつもりになっているのかもしれません。
下のクラスだから転塾と考える前に、学習の質を高めることを目指して欲しいと思います。
その意味では、今回のブログタイトルはナンセンスです。
良いも悪いも関係なくがんばるだけです。