サピックスの欠点(算数編)

約1年前に塾選びのブログを書きました。

算数教材塾・探求ブロクでWordPress移行後の最高のPV数で現在3800くらいです。

私のブログ以外にも「塾の選び方」というようなブログがありますが、おそらくPV数は凄い数になっていると思います。

とてもニーズのあるブログ内容だと思いますが、本当はそれよりももっと求められていることがあると思います。

算数の科目だけで塾選びするわけではありませんので、「○○塾に行った場合に気をつけること」という方が求められている内容だと思います。

今回は、サピックスに行ったとき、算数で気をつけなければならないことを書いていきます。

 

サピックスは難関中合格実績No.1なので、都市伝説というか、あることないことが広まっています。

不思議なのは、保護者でお子さんをサピックスに行かせて難関中に受かった方が、サピックスのすべてを知っているように語ることです。

大手塾はできるだけサービス均一化するように取り組んではいますが、講師の力量、サービスの違いはどうにもなりません。

つまり、教材は同じものだとしても、校舎が違ったり講師が違ったりすれば、受けるサービスはまったく違うはずです。

教材についても同じではなく、どれを使うかというのも講師の裁量です。

うちの子は○○だったという感想はいいですが、サピックスは○○とするのはよくないと思います。

いまの時代、口コミがとても重要のようですが、口コミ通りにはならない部分も多いと思います。

 

では、何が事実かというと、サピックスでは他塾と比べて難関中に受かる子が多い、難関中に受からない子も多い、ぐんぐんクラスを上げる子は少ないけどいる、クラスが下がっていく子も少ないけどいる。

このくらいが事実で、「上位生なら絶対サピックス」とか「下位生ならサピックスに通う意味がない」というところまで言っては言い過ぎです。

 

しかし、サピックス以外の塾にサピックス生が転塾してきたり、家庭教師がサピックス生を教えていたりすると、

みな口をそろえて「基本が甘い」というようなことを言います。

転塾したり、家庭教師を雇うというのは、サピックスについていくのがきつい状況だと思います。

つまり、上位生は問題ないけど、下位生はサピックスでは基本が甘くなるということになります。

※「基本が甘い」というのは、能力はもっとあるのに基本が抜けているという業界用語です。

 

どうして基本が甘くなるのでしょう?

教材が難しいから?

カリキュラムが上位生向き?

通塾日数が少なく授業時間が短いから?

下位クラスはアルバイトの講師が多いから?

 

どれもあるかもしれませんが、最大の理由は教材が悪いからです。

悪いと書くと語弊があります。

下位生にとって基本が身につきにくい構成になっているからです。

 

簡単に書くと反復が少ないのです。

それだけ書くと誤解される恐れがあります。

サピックスの反復数はとても多く、首都圏随一です。

では、どういう反復が少ないかというと、似たような問題を連続で解く機会が少ないのです。

 

1回教わって1週間後に反復、さらにもう1週間後に反復、基礎トレで数日間連続

このような形での反復はありますが、1時間の学習で何問も似たような類題を解いていくという反復が少ないのです。

お子様のレベルによって、似たような類題は異なります。

「AとBが似ている」と思う子と、「AとBは違う、Aと似ているのはA’」と思う子がいます。

サピックスは、前者の子にとっては反復学習があり、さらに間隔をあけて出てくるので最高の学習になりますが、後者の子にとっては反復学習が少ないため基本が甘くなります。

 

それでは下位生にとってはサピックスは向いていないかというと、そうではありません。

サピックスで配付された教材を工夫して使えばいいだけのことです。

いろいろな教材をかき集めて、類題を連続して解く練習をしていけば、基本が身につきます。

 

数値替え問題は学習しやすく力は付きやすいですが、なかなか基本が身につかずに低迷している場合は、数値替え問題から外れて類題学習にすると良いと思います。

TOP