1月校の結果を甘く見てはいけない

1月受験は埼玉受験が一段落し、束の間の休息のあと、千葉受験に入ります。

受験する理由は、「本番での緊張感を和らげるため」、「受かって自信をつけるため」、「本番の予行演習」、「テスト慣れするため」というのが一般的です。

今回のブログは「受かって自信をつけるため」にクローズアップします。

 

一般的には、進学予定がないならば1月は絶対合格するところを受けろと言われています。

 

理由は自信がつくからだそうですが、私はそれには否定的です。

偏差値が50の子が偏差値40の学校なら絶対に受かるからといって、受けて合格しても自信はつかないだろうということです。

単純で幼い子ならば自信はつくのかもしれませんし、同僚の塾講師に「僕は単純だったから自信ついた!」と言われたこともありましたが、

そもそも自信がついたからといって、どういう効果があるのでしょう?

いまからの学習の質が上がるのでしょうか?

 

気分が良かったというのは大きなことではないような気がします。

目標に達するためにはどういう勉強が必要かということが把握できて、その目標のために頑張るというのが学習の質を高める唯一の方法です。

合格して自信がつくことはいいことですが、自信をつけることが目的になってしまっていては意味がないような気がします。

 

落ちるとショックを受けるからというのも大きな理由です。

これはその通りです。

学生の就職試験のように何連敗もすると、落ちることに免疫ができ、不合格のショックは段々感じなくなりますが、小学生はそんなことはありません。

不合格のショックは大きいです。

算数は特にその影響を受けます。

いままで普通に考えて糸口を見つけて解いていた問題を、妙に難しく読み取って、おかしな解き方をしておかしな答えを平然と出す傾向があります。

1つ不合格をもらうごとに偏差値5の学力ダウンがあるのではと思っています。

偏差値60の子でも3つ不合格が続くと偏差値45くらいの切れ味になってしまうということです。

 

私が塾講師のときは、1月校は安全策では行きませんでした。

「五分五分の学校を受けるべき」という方針で挑戦をすることを勧めました。

実際はもう少し分が良かったので、1月校の合格率は6~7割くらいだったと思います。

挑戦を勧めたのは理由があります。

受かると自信がつき、本番に良い影響を与えるからです。

先ほど、格下の学校に受かっても、単純な子しか自信がつかないと書きましたが、

五分五分の挑戦校の受験ならば、どんな子でも受かれば自信がつきます。

 

そして本番と同じような怖さの中で受験をすることになるので、実際の疑似体験もできます。

絶対に受かると思っている学校に受けても、文化祭のお化け屋敷くらいの怖さだと思いますが、受かるかどうか五分五分の学校ならば怖さMAXです。

 

ときどき、1月にかなりレベルの低い進学を考えていない学校に受かって、そこで緊張の糸が切れてしまう子がいます。

よく塾講師が、「お前本番これからだろ?」というのを聞くことがあります。

1月に五分五分の受験を乗り越えてきた子は、緊張の糸が切れたのを見たことがありません。

やはり、これも怖さを体験したからだと思います。

 

というような理由で、1月は安全パイの学校を受験するよりも五分五分くらいの真剣勝負の方が得るものが大きいということで勧めてきました。

同僚にはクレイジーだと思われていたと思いますが、塾講師の常識や受験の常識が本当にプラスに作用するとは限りません。

しかし、前述しましたが、不合格になるとショックを受けます。

合格率6~7割ということは3~4割の子はショックを受けています。

複数受けている場合もあるので、1月に合格なしで2月に挑む子はそれほどは多くはありませんでしたが、ゼロではありませんでした。

そういう子は本来の学力よりも大きくダウンしていたかというと、そうではありません。

 

先ほどは、1つ不合格になるごとに偏差値5下がると書きましたが、私の担当した受験生はそうはなりませんでした。

理由は簡単で、受ける前にシミュレーションを立てて、

  • 受かったらその勢いで2月まで突っ走れば見えない力が背中を押してくれる!
  • 受からなかったら、その悔しさでさらに勉強の質が上がって2月には良い結果が出るはず!

このような暗示をかけて受験に挑んだからです。

受かっても受からなくてもプラスになるから、受けることに意義があるという作戦です。

 

パニックになるというのは、予測していないことが起きるからです。

不合格でも予測の範囲内で、それも含めてプラスになるから受けていると納得しての受験ならば問題ありません。

戦略なしに、みんな受けているから受けようとか、行きたい学校は2月校だから、1月は適当に受験校を決めたというご家庭もあると思います。

そういうときに心の準備不足が原因で、受かったら緊張の糸が切れる、受からないと学力を下げるということになりがちです。

合格・不合格の結果はとても大きなものなので、受かれば自信がつくから、格下の学校に受けておけば大丈夫!

このように安易に考えない方が良いと思います。

受かっても受からなくても次に繋がるようなシナリオを考えて、粛々と進めていくのが良いと思います。

受けて受かったけど次に繋がらず、「受ける意味あったかな?」というご感想になることも避けたいです。

 

事前の心構えが不十分でスランプになっているお子様もいると思います。

しかし、立ち直ることもそれほど難しいことではありません。

しきり直しして、2月受験で実力が十分発揮できるといいと思います。

お役に立ちましたら、是非クリックをお願いいたします

アーカイブ

2 件のコメント

  • コメントありがとうございます。お名前を代えさせていただきましたが、よろしいでしょうか?
    よくありますのが、「受けて受かったけど、何も変わらなかった(意味がなかった)」という感想です。
    意味のある受験にしなければ、わざわざお金と時間を使って受ける価値が無いと思っております。
    「1月の埼玉受験不合格→目の色変える→2月の第一志望校合格」というのは、
    結果的に、狙い通りの受験だった言えますね。

  • こんにちは。現在、高1と小4の親です。長男の受験の時の話です。小5の秋から塾に行きはじめて、勉強は穴だらけで大変でした。やる気あるのか無いのかわからず1月の埼玉受験で見事落ちました。
    そこから、目の色を変えて勉強しはじめて第一志望に合格しました。秋ごろは第二志望も危ないのではと心配してましたが追い込みがかなりあったと思います。最終的には第二志望の特待生と第一志望も特待生を狙うまでになりました。真ん中くらいの学校ですが。1月に不合格で良かったと今でも思います。

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

    このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください