- 2023年1月12日
成績が下がり調子ならば、より深刻に受け止めるべきです。
塾講師はこういうときは「大丈夫、これからが大切」と言って励ましますが、大丈夫なわけがありません。
さすがに、入試期間に突入して埒があかなくなれば励ます以外の行為はありえませんが、
まだ入試まで1月以上ありますので、一から始めるくらいの姿勢が大切です。
シビアなことを書きますが、現在の学習スタイルのままで行くと上昇の可能性は低いです。
使っている教材、学習の仕方、理解の仕方、すべてを見つめ直す必要があります。
簡単に書くと、もっと易しいものを扱うべきということです。
解説を聴いて吸収できない悪い癖が付いてしまっている可能性が高いので、
説明を聴く時間を増やしても上昇にはなりません。
「自分で解く→○付けで正解」
これをくり返す勉強にするしかありません。
極論でもありませんが、冬期講習に行かずにひたすら自分で解く勉強スタイルも有りではないでしょうか?
この時期にレベルを下げて取り組むと、入試まで時間がないと思われる方もいると思いますが、
全単元でそういうことをしなくても、一つの分野でそのような学習ができれば、相乗効果で他の分野も上がってきます。
理由は、問題を読んだとき、素直に解けるような捉え方ができるようになるからです。
混乱している生徒さんだと、ありえない捉え方をしてしまいます。
「ここの長さが同じだと思った!」と平然と答えます。
条件をすべて使っていないとムズムズして仕方ないはずですが、そういうこともなく、「使いませんでした!」と平然と答えます。
そういう混乱した頭を整えることが大切で、そのためにはいくつかの分野を基礎から学習して解決すると、全体的に波及していきます。
入試が近づくと焦り、難しいことができなければと考えがちですが、
V字回復を目指すならば、急がば回れで、易しい問題から取り組むことがお勧めです。
正答率が7割以上になる問題演習が良いと思います。
入試演習でも良いですが、単元別に学習した方が回復が早そうです。
まだまだ時間はありますので、一刻も早く体勢を整えて、良いお年をお迎えください。
