解けなくても難問を解こう

唐突ですが、私は、脳科学者で有名な茂木健一郎があまり好きではありません。

これだけ書くと誤解がありそうなので、もう少ししっかり書きますと、

当然、面識がないので、人間性は分かりません。

テレビなどで茂木健一郎が意見を言っているのを聞いて、

納得できないことが多いというだけのことです。

彼の意見と相性が悪いということで、人間性の好き嫌いではありません。

 

最近、教材をつくっているときに、YouTubeを流していることが多いです。

3つのマルチモニターでやっているので、

1つのモニターの半分くらいがYouTubeで埋まっていても大した問題はありません。

見ながらというよりもラジオ感覚です。

いつからか分かりませんが、YouTubeに自動再生という機能があり、

関連する動画を次々と途切れることなく再生してくれます。

 

教育関連の動画を再生していたときに、やがて、茂木健一郎が出てきました。

佐賀の公立高校で、全校生徒や保護者の前で講演していたときの動画です。

全5本で、トータル30分くらいだと思います。

 

最初は言葉遣いも悪く、良い印象ではなかったのですが、

ネタづくりということでしっかり見てみることにしました。

 

5本すべて見た結果、なんと第一印象から大どんでん返しで、とても良かったです。

良いヒントが2点ありました。

先入観でダメと決め込まないで良かったです。

あまり話を聴いていない高校生がいるのが残念でした。

 

その動画をご覧くだされば、同じような感想を持つと思います。

まず1つ目は、英語は「単語を覚える勉強じゃなく、英語の本を読め」というアドバイスです。

これは、感動しながら勉強をした方が効果が上がるというものです。

 

さすがに算数には関係が無いと思いますが、国理社に取り入れることが可能です。

点数を取って喜ぶ勉強ではなく、内容に喜びを感じる勉強です。

社会の歴史や地理などでは感動することはあるのではないでしょうか?

公民はムッとくることも多いかもしれませんが、喜怒哀楽のどれでも良いと思います。

 

ポイントは理科社会は、感動するくらい良い文章で書かれている教材を使用することです。

読み物として成り立っていないものからは感動は生まれないと思います。

国語は感動できる題材の文章を扱い、点数を取るテクニックよりも、その書物の世界に入り込むことです。

大人が寄り添って、感動の演出ができるとベストです。

登場人物はどういうことを考えているか、どういう心境の変化があったか、著者は何が言いたいか

こういうことから充分感動できると思います。

 

2つ目は、できないと思っていたものができると良い効果が表れるそうです。

ドーパミンが出ると言っていました。

いままでドーパミンはやる気の源みたいなイメージでしたので、新鮮だったのですが、

言葉はともかく、たしかにできるかどうか分からない難攻不落な問題ができるとステージを上がれそうな気がします。

これはまさに算数です。

理科や社会も理由を知ってしっくりくることはありますが、やはり算数でしょう。

 

入試が近づいたこの時期は捨て問という言葉が飛び交っているかもしれません。

「難しい問題を解いて時間を使ったら馬鹿だ」くらいの感覚を持っているかもしれません。

テスト中じゃなかったとしても、そんな難しい問題を解くくらいなら、弱点補強とか他教科をやった方が良いと思われるかもしれません。

 

しかし、茂木健一郎の話を聞いて改めて思いましたが、

週に1日、30分の制限時間で解けるかどうかの微妙なレベルの問題を取り組むのは大いにありです。

できなければ放置でも良いです。

理解して身につけることが目的ではなく、答えが出るかどうか分からないことを集中して30分考え続け、試行錯誤することが大切なのです。

 

国語の漢字や、理科社会は覚えたかどうかが大切ですが、その感覚で算数をとらえると間違えることがあります。

算数は、結局、解けなかったとしても理解できなかったとしても、考えることで力がつきます。

30分考えて解けなければ、その30分は無駄だったというわけではありません。

宝くじで外れたのとは違います。

 

5年生、6年生には週に30分だけでもそういう時間を取ることをお勧めします。

単元は好きな単元で良いです。

意識が高く、必要な単元をやりたいというのならば、それでも良いですが、

自信のある単元の難問を頑張ることでも効果はあります。

 

恥ずかしながら、私は立体図形がずっと苦手でした。

塾講師時代もです。

しかし入試問題を解くとき、時間がかなりかかったとしても、粘り強く立体図形を解き続けた結果、

立体図形に対する苦手意識はかなりなくなりました。

というか、むしろ「速さ」のように条件が多く、何をしたら良いのかすぐに分からない問題よりも気楽に取り組めます。

立体図形の難問は簡単ではありませんが。

 

塾講師なら、このように苦手な単元を取り組まなければなりませんが、

受験生は得意単元を取り組めば良いです。

そのあたりが違いますが、難しいと思っていたものが、粘り強く解くことにより道が開けることは同じです。

 

「授業で理解する」、「解説を読んで理解する」、「分かった問題を復習してみる」

これだけではドーパミンが出ないということになります。

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